2024.05.24
(独)日本学生支援機構では、毎年、外国人留学生の在籍状況や日本人学生の海外留学状況等の調査を行っており、最新の調査結果が取りまとめられましたので、お知らせします。また、文部科学省においてOECD等による統計をもとに、日本人の海外留学者数を集計して、最新の状況を取りまとめましたので併せて公表します。
※以下、リリースより一部抜粋
日本人の海外留学者数
(1)日本の大学等が把握する日本人留学者数(大学間交流協定に基づく留学等)[(独)日本学生支援機構による調査]
(独)日本学生支援機構が実施している「日本人学生留学状況調査」によると、大学等が把握している日本人学生の海外留学状況は、2022(令和4)年度で58,162人(対前年度比47,163人(428.8%)増)でした。引き続き増加(回復)しているものの、コロナ禍前の半数程度にとどまっています。
その中で、留学期間が3か月以上の中長期の留学者数については、コロナ禍前(2019年度)の数字の約90%となっています。
留学生数の多い国・地域は、アメリカ合衆国11,880人(対前年度比229.7%増)、カナダ6,735人(対前年度比466.4%増)、オーストラリア6,187人(対前年度比1839.5%増)でした。比較的早期に入国制限の緩和に動いた欧米諸国への留学が2021年度夏以降回復に向かいましたが、2022年度はアジア諸国についても入国制限が緩和され、留学生数の増加につながったと考えられます。
(2)海外の機関が把握する日本人留学者数(主に長期留学)[OECD等による統計]
OECD、ユネスコ、米国国際教育研究所(IIE)等の2021(令和3)年統計をもとに、海外の機関が把握している、日本人の海外留学者数(主に長期留学)を文部科学省が集計したところ、41,612人(対前年比1,097人(2.6%)減)であり、留学者数の多い国・地域は、アメリカ合衆国13,449人、中国5,722人、台湾5,586人でした。減少の理由としては、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響が続いたことが考えられます。
(注1) OECD加盟国については、OECDが公表している「Education at a glance」、その他の国・地域については、ユネスコ統計局による統計やInstitute of International Education (IIE)「Open Doors」等、各国等が発表している数値をもとにしており、調査時点や調査対象は、国・地域によって異なります。
また、受入れ国の特定の日または特定の期間の在学者情報から収集したものであり、留学期間が1年に満たない学生や在学を必要としない交換留学プログラムに参加する学生で計上されていない者がいることに留意することが必要です。
(注2) 2012年統計までは、外国人学生(受入れ国の国籍を持たない学生)が対象だったが、2013年統計より、高等教育機関に在籍する外国人留学生(勉学を目的として前居住国・出身国から他の国に移り住んだ学生)が対象となったため、比較ができなくなっていることに留意する必要があります。
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