高校時代の“留学”が、身近に、多様になってきました。
2020年度から変わった大学入学者選抜に、留学がどう活きるか、生徒がなぜ成長するのかなど、事例を含めてご紹介します。
出典:日本政府観光局 (JNTO) 発表統計より作成
訪日観光客の急激な増加に見られるように、これからの子どもたちは、これまで以上にグローバル化の波にさらされていきます。
AI・ICTなどの技術革新により、生徒に求められる力も変化していき、これからの正解のない時代を生きていくためには、さまざまな体験・経験から、自ら「未来を切り拓く力」が必要になります。
出典:リクルート
「第7回 高校生と保護者の連絡に関する意識調査」2016年2月
8割以上の日本企業が、今後海外事業を強化・拡大する意向を持っています。また、採用担当者も留学経験を評価しており、高校時代の留学を望む声がなんと6割超にも達しています。
そういった社会の変化を受け、保護者も我が子へのグローバル化の影響を強く意識するようになってきています。
2020年度から変わった大学入学者選抜。学力だけでなく「学びへの意欲」や「なぜ、何を学びたいのか」を重視する入試も増えて行く中、留学経験は大きなアドバンテージとなる可能性があります。
「指導上参考となる諸事項」の欄が拡充され「(3)部活動、ボランティア活動」の欄に留学・海外経験が追記されたほか、枚数制限も撤廃。
「②学外での活動内容」 の例として
留学・海外経験が明記された
新しい大学入学者選抜では、学力の3要素を多面的・総合的に評価するとともに、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を積極的に評価、調査書や志願者本人が記載する資料(活動報告書等)の活用をより促進するとあります。
高校時代に留学をし、多様な人々の中でチャレンジや失敗をした経験、そこから得た学びは、入学試験においても自分を表現する一つの強力な材料となるでしょう。また、留学を検討したり実際に経験していく過程で、自分の将来についても考えが深まり、進路選択がより具体的で根拠のあるものになっていくというケースも多くみられます。
未知の経験である海外留学の与える影響は大きい。
特に、早い段階で留学によって視野を広げ、学びの目的を得ることで、その後の人生の選択肢が大きく広がる可能性があります。
留学は、これまで生きてきた「枠」( Comfort Zone )の外( Stretch Zone )へ踏み出し、海外というアウェーな環境で苦労や葛藤を乗り越える経験をすること。
この経験が、人を大きく成長させると言われています。
出典:トビタテ!留学JAPAN
「就活と留学に関する調査」2017年6月
※保護者から見て、留学した我が子が得たと思うことを回答
留学では、異なる価値観に触れたり、自分のことや日本を知りたいと思うなど、普段の学校生活では得づらい経験も含めて多くの機会を得ることができます。
それにより「語学力」だけでなく「チャレンジ精神」や「コミュニケーション能力」、「広い視野で物事をとらえる力」など、これからの自分にとって必要な様々な力を身につけられる可能性があります。
これらは国内の学校で短期間で身につけることは難易度が高く、保護者も評価しているところでもあります。
留学を望む生徒、応援したい先生は実は多い。
受験の影響で、学年が進むに従い留学は控えられがちでしたが新しい大学入試の
影響もあり、今後は増加に転じそうです。
出典:文部科学省調査
「令和3年度高等学校における国際交流等の状況について」
出典:平成27年度高等学校等における国際交流等の
状況について
高校生は「グローバル社会で通用する人材になりたい」が約6
割、「将来留学したい」が約4割と、グローバルや留学への関心は高い。
一方で、高校時代の留学は高1・高2に集中する傾向があり、高3での留学も検討していきたいところ(高3留学事例参照)。
いずれにせよ、高校では学校単位の留学が全体の約8割を占めており、これからの世の中を見据え、学校単位の取り組みがさらに加速されることが期待されます。
出典:トビタテ!留学JAPAN
「就活と留学に関する調査」2018年5月
出典:トビタテ!留学JAPAN
「高校教師と留学に関する意識調査」2018年5月
すでに生徒の留学を応援したいという先生は約9割と非常に多い。
しかし、情報不足や多忙により、上記のようにほとんど取り組めていないのが実状のようです。
短期留学でも生徒はこんなに変わる!
ここでは、学校独自の取り組みとして留学や海外研修に力を入れている事例をご紹介します。
出典:文部科学省調査
「令和3年度高等学校における国際交流等の状況について」
コロナ禍の前、海外修学旅行を経験した高校生は16~17万人超で、ここ数年の「数」の推移は横ばいだ。
一方で、その「内容」は着実に変化。海外に行くこと自体が目的ではなく、海外のフィールドを使って「何を経験し何を学ぶか」が一層重視されるようになってきている。例えば、グローバル社会で求められる資質・能力の育成を明確に打ち出し、高校の学びの集大成として位置付けたり、キャリア教育として設計したりする学校も。希望者だけではなく学年全体で取り組む修学旅行だからこそ、日常の教育活動との連動を図ることで幅広い生徒の成長が期待できそうだ。
コロナ禍の経験を経て、オンラインでできることが広がっています。
異文化交流体験を教室で企画しませんか?
生徒の課外活動としても、国内であれば参加のハードルが低いですね。
コロナ禍での高等学校等におけるオンライン国際交流の事例集(ページ後半)も併せて御覧ください。
教室で
福岡工業大学附属城東高等学校
教員の人脈をいかして香港の高校と交流
参加した生徒たちはどう成長したか?
教室で
広島県立安芸府中高等学校
~魅力化向上プロジェクト~
生徒たちに「真正な学びの場を」提供
教室で
東京工業高等専門学校
Withコロナは世界との距離を
縮めるチャンスにも
教室で
神奈川県立鎌倉高等学校×「教室から世界一周!プロジェクト」
With/Afterコロナの
ニューノーマル
教室で
立命館宇治高等学校(京都)×
ワールド・ワイド・ラーニングコンソーシアム
構築支援事業オンライン
lobal Leadership Studies in Laos
With/Afterコロナのニューノーマル
教室で
WEBで
Global Classmates
海外の高校生と定期的に
意見交換
施設で
TOKYO GLOBAL GATEWAY
英語を用いたグループワークを
体験
旅行や留学を想定した、飛行機内での英会話を体験できるゾーン。
英語で映像制作プログラムに挑戦するための「メディアラボ」。
家で
AFS受け入れプログラム
外国人の文化・
価値観にふれる
イベントで
HLAB
国境・世代を越えて
ディスカッション
留学フェローシップ
日本人現役海外大学生による高校生の海外進学支援
ヤングアメリカンズ
ジャパンツアー
言葉の壁を越え歌と踊りで一体に
いざ具体的に高校での留学を検討してみようとすると、わからないこと、相談したい
こともでてくるはず。そんなときはこちらのページを参考に、相談や情報収集を行ってみては?
お悩み
1
毎年、高校の先生向けのセミナーを開催する国もある。各国の大規模な留学フェアは情報の宝庫であり、例えば日本語で現地校のスタッフ(日本人スタッフがいる学校もある)に直接相談できます。
※一部情報をまとめています。
●各国大使館のメルマガ、SNSのフォローも最新情報獲得に最適です。
お悩み
2
エージェントによりサービス内容、費用、契約形態などは様々なので、運営団体の信頼性も含め、幅広い情報収集をし、慎重に比較検討することが大切です。
(注)トビタテ!留学JAPANは留学促進キャンペーンであり、個別のプログラムを推奨するものではありません。
お悩み
3
定期的に都道府県、市町村に貴校が利用できる留学や、その準備となる国内で出来るグローバル教育に関するサポート制度等について、ヒアリングしておくとよいです。また、近年では公費だけでなく、ふるさと納税を活用した留学奨学金も増えているので、活用を検討してみてください。
海外大学進学ガイド海外大学進学ガイドページ
※海外大学進学についての無料電話相談、オンライン相談サービスを開始。
新・日本代表プログラム奨学金情報/トビタテ!留学JAPANによる
官民協働海外留学支援制度「新・日本代表プログラム」
その他の奨学金検索公私の様々な種類の奨学金をテーマ別に検索できます。
統計的に予測できる未来と、不確実な未来。
変化の激しいこれからの社会で求められるのは、自ら「未来を切り拓く力」。
いち早くグローバル化に直面する企業は、早期の留学体験を望んでいます!