【企業の人事に聞く】三井物産株式会社
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三井物産株式会社
人事総務部人材開発室長 中野真寿様

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大事なのは語学力じゃない “常識が常識ではない世界”に身を投じてみて
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改めまして、「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」への御支援をありがとうございます。今日は御社が求める人材と、“留学”との関係についてお話をお伺いできたらと思います。やはり商社ですと海外で働くチャンスも多いですから、語学力は重視されるのでしょうか?
中野:弊社はグローバルに事業を展開している企業ですが、語学力よりもその方の人間性をしっかり見ることを第一に考えています。つまり、留学を経験した方であれば留学中に何を考え、何を感じ、何を見て、どのように自身の成長につながったかということが一番大事で、語学力はその後についてくるものだと思います。
私たちが留学経験のある学生に期待する要素は次の4点です。1つ目は、タフさ。留学先では自分がマイノリティである環境の中で生活をする精神力が培われます。2つ目は、好奇心の旺盛さ。日本の心地よい環境から抜け出して留学に挑戦してみよう、という志は好奇心の強さからくるものであろうと思っています。3つ目は、学ぶ意欲の高さ。留学先の厳しい環境の中で教養や語学力を磨かなければなりませんから。4つ目は、価値観の多様さ。様々な国籍の方々と交わることで、多様な価値観に気付くだろうと考えています。例えば、海外に出たら蛇口をひねっても「水がでてこない!飲めない!」というようなことに直面することもあるでしょう。今までの常識が通じない世界に身を投じてみて、そこで何を感じるかが重要だと思っています。

