保護者のための10代留学ガイド

chapter3
なぜ留学

お子さんの留学、
どうでした?

子どもの留学は留学する本人だけでなく、親にとっても一大事。
「『留学したい』と子どもが言ってきた」「本人はまだその気はないようだけれど、挑戦を勧めてみたい」
「でも、どんな準備をいつごろからしたらいいの?」「日本の学校への説明は?」「そもそも高校生で留学は早すぎない?」
など、不安に思うことや知りたいこともいろいろおありかと思います。
ここでは、高校生年代にわが子を海外留学に送り出した保護者のみなさまに、「うちの子の場合」の留学にまつわるさまざまなエピソードや帰国したわが子の成長をどのように感じているのかなどのお話しをうかがいました。

保護者に聞く高校生の留学、うちの場合
山口 次郎さん

ミュージシャンを目指す
息子のデンマーク留学

山口 次郎さん(熊本県)

食卓から世界を変えたい、環境にやさしい小さな家族農業を増やしたい。南阿蘇の山あいで「じろう畑&まさみの食卓」を営む山口さんファミリーは、そんな思いを胸に、WWOOF(ウーフ)※ というシステムを使って、世界中から日本の田舎暮らしを体験に来る人たちを自宅に受入れ、生活を共にしながら、野良仕事で汗を流し、一緒の食事をする生活をしている。持続可能な農業を実践するこの生活を始めるためにファミリーが熊本市からこの地に移住した2009年、7歳だった長男の仁ノ介さんは2020年6月、デンマークのフォルケホイスコーレへの留学を終え、帰国した。
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保護者に聞く高校生の留学、うちの場合
小平 秀樹さん

大人と子どもの中間な
高校生だからこそ「長期留学」

小平 秀樹さん(神奈川県)

スキューバダイビングのインストラクターでもあり、ダイビングの魅力を伝えるマーケティング・プランナーとして活躍する秀樹さんは、高校時代に1年間、アメリカのインディアナ州の公立高校に通学する交換留学プログラムの経験者。高校時代の留学で自分の人生が大きく前進したと実感し、ふたりの子どもたちには、幼少期のころから異文化体験や、英語に関心を持つような機会を与えていた。だから、娘さんが「高校の1年留学にチャレンジしたい」と自分から言ってきたときには、すごくうれしかったという。
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保護者に聞く高校生の留学、うちの場合
粂井 優子さん

大人と子どもの中間な
高校生だからこそ「長期留学」

粂井 優子さん(東京都)

コーチングや心理学を学び、企業研修の傍ら、1級家事セラピストとして、家事や子育てに関する講演を行う粂井優子さん。3人の子育てを通じて得た知見を活かした著書『見えない学力が身につく 勉強よりもお手伝い』でも、自立した子どもを育てるための考え方などを発信している。そんな粂井家の末っ子であり長男の、龍三さんは「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」高校生コースの奨学生として米国に留学した。
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保護者に聞く高校生の留学、うちの場合

高校3年次に、イギリス オックスフォードへ
3週間の語学留学

堀田 智之さん
堀田 智之さん国際基督教大学1年生
高3の夏休み留学で
進路への意識も高くなった

高校の交流活動で仲良くなったイギリスの大学院生に留学を勧められ、行こう!と決意。留学先を直接手配することに挑戦しました。授業は互いの国や専門についての議論が中心で、世界の多様さに目からウロコでした。受験勉強との両立もできたし進路への意識も高まったので高校時代に行って本当によかった。今は最高の大学生活を送っています。

堀田 雅子さん
堀田 雅子さん
心配だったけど、
本人の意思を尊重してよかった

イギリス留学したいと言われたときはテロが頭をよぎりましたし、初ひとり海外でしたから滞在先にたどり着くかすら心配でしたが、本人の意志を尊重し送り出しました。留学先では、最初の数日はコミュニケーションに苦労したようですが、乗り越えたことが自信になり、一皮むけたと感じます。踏み出す勇気を応援することは大事ですね。

保護者に聞く高校生の留学、うちの場合

高校2年次に、国際ボランティアで
スリランカへ4週間の留学

大畠 奈都子さん
大畠 奈都子さん広島県立尾道東高等学校
1年生
世界を舞台に活躍する
保育士を目指す

保育士を目指していて海外で子どもに関われるボランティアに興味があり、トビタテ奨学金を得て参加しました。現地ではプレスクールで英語を教えたり、人形劇を披露したり、他国の留学生と活動の進め方を議論したりしました。思うように英語で意見を伝えきれない経験から、英語を学ぶ姿勢が変わりました。帰国後は海外で働くことも視野に入れ、夢に向かって頑張っています。

大畠 隆珍さん
大畠 隆珍さん
帰国後は夢に向けて
より積極的になった

今の時代、海外経験をすることはとても良いことだと考えていました。そんな時、子どもからスリランカ留学の話を聞いたときは少し驚きましたが、よく話し合い家族で応援する事になりました。渡航国の文化や生活を体験し帰国した後は、自分の夢の実現に向けてより積極的になったように感じます。今回の留学は、周りの人達の支援や受け入れ先の方々の協力があって実現したことを自覚し、この貴重な経験を糧にして頑張ってほしいと思います。