留学大図鑑 留学大図鑑

りょう

出身・在学高校:
長崎北陽台高等学校
出身・在学校:
熊本大学
出身・在学学部学科:
熊本大学 自然科学教育部 機械数理工学専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年10月12日 初回執筆日:2020年10月12日

多孔質金属のシミュレーション解析

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • マリボル大学 機械工学科
  • スロベニア
  • マリボル
留学期間:
3ヶ月
総費用:
500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 610,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC 810点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私は、スロベニアのマリボル大学で多孔質金属のシミュレーション解析を行いました。多孔質金属とは、自然界に存在する蜂の巣のような内部に多数の空隙をもつ材料です。多孔質であるため、緻密な金属に比べ密度が低く、軽量であるという特徴があります。そのため、機械部品の軽量化を実現することができます。
具体的には日本で作成したサンプルを留学先に持ち込み、解析ソフトを用いてシミュレーション解析を行いました。同時に共同研究先に依頼し、機械を使用した圧縮試験を行いました。
留学先では、シミュレーション解析について一から学ぶことになりましたが、研究室の研究者の方に師事し、目標としていた研究成果を達成することができました。
また研究以外では、3ヶ月という短い留学期間ながら10カ国を訪れることができました。国ごとに異なる文化を実際に体験するという貴重な経験ができました。さらにスロベニアでは、現地の学生と互いの文化について議論することで日本そして自分自身を深く理解する機会を作ることができました。

留学の動機

私が留学を決心したきっかけは、新しい世界に飛む経験をしたいという思いです。私は現在、大学院で研究を行っています。しかしこれまでの学生生活でこれといってチャレンジをしてこなかったと感じていました。そして、そのような単調な学生生活を過ごす自分と将来への焦りから、学生時代になにかチャレンジをしてみたいと思うようになりました。そして、自分の専門性を活かした研究留学という形で留学することを決心しました。

成果

成果としてまず、目標としていた研究結果を達成することができました。三ヶ月という短い期間でしたが、自分で時間管理を行い、研究を進めることができました。時には行き詰まることもありましたが、自ら質問に行くなどして状況を打開しました。帰国後は、大学が主催する発表会に参加し、留学の成果を教員や学生に発表しました。

ついた力

楽観視力

私は留学を通して、"なんとかなるさ"と何事に対しても楽観視する力を身に着けました。留学中は、貴重品の盗難や実験準備の失敗などいろいろな困難がありましたが、焦らず目の前のことに集中していくことで解決することができました。この経験から、困難に出会った時は、悲観的になるのではなく、なんとかなるさと、いい意味で楽観的に捉えることができるようになりました。

今後の展望

留学を通じて、人と比べず、人に縛られずに自分の好きなことをやろうという思いが強くなりました。留学を経て、これまで自分が人の敷いたレールの上を歩いてきたということに気づくことができました。しかし、人生は一度きりで誰のものでもありません。今後は、自分の心に素直に生活していこうと思います。

留学スケジュール

2019年
10月~
2019年
12月

スロベニア(マリボル)

私は、スロベニアのマリボル大学で多孔質金属のシミュレーション解析を行いました。多孔質金属とは、自然界に存在する蜂の巣のような内部に多数の空隙をもつ材料です。多孔質であるため、緻密な金属に比べ密度が低く、軽量であるという特徴があります。そのため、機械部品の軽量化を実現することができます。
具体的には日本で作成したサンプルを留学先に持ち込み、解析ソフトを用いてシミュレーション解析を行いました。同時に共同研究先に依頼し、機械を使用した圧縮試験を行いました。
留学先では、シミュレーション解析について一から学ぶことになりましたが、研究室の研究者の方に師事し、目標としていた研究成果を達成することができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

40,000 円

項目:移動費・旅行費

200,000 円

マリボルの風景
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

40,000 円

項目:移動費・旅行費

200,000 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

私は留学中、旅行で訪れたパリの地下鉄で盗難被害にあいました。盗まれた財布には、パスポートやクレジットカード、現金、simカードなどが入っていました。パスポートが無いので、帰国することもできずまた、ホテルを予約することもできない状況に陥りました。そんな状況で、運良くパリ留学中のトビタテ生の方とつながることができ、あわや野宿という状況を避けることができました。
パリ滞在中は、本当に周りの方々に助けられました。見知らぬ自分を家に泊めてくれ、時には食事をごちそうになりました。いまでも、感謝の気持ちでいっぱいです。
しかしこの経験をきっかけに、なにか困難が起きたときでも悲観的にならずなんとかなるさという気持ちを持つことが重要だと思えるようになりました。

盗難にあう直前の写真

選択肢は意外とある

  • 費用 : 奨学金

私が留学を決意した時、一番の懸念は費用でした。留学と聞くと、多額のお金が必要になるイメージで実現が難しいと思っていました。しかし、世の中にはトビタテ奨学金を始め、さまざまな奨学金があります。
留学目的とやる気があれば、留学への道は開けると思います。

留学前に最低限の準備は必要

  • 語学力 : 英語

留学中、多くの人が言語の壁にぶつかると思います。現地で快適に生活していく上で最低限の言語力は必要です。留学前に日常会話ができる程度の語学力をつけておくことをおすすめします。そうすると留学中、言語に悩むことなく自分が本当にやりたいことに集中することができます。
個人的にはオンライン英会話がおすすめです。語学力の取得は是非、留学前に行うことをおすすめします。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は、自分の価値観を大きく変えるきっかけに満ちあふれています。時には困難に出会うこともあると思いますが、未来の困難を考えすぎず、まずは一歩踏み出してみてください。失敗や困難も将来の自分にとって貴重な財産になります。