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ホトケドジョウ

出身・在学高校:
関西大学 高等部
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年11月29日 初回執筆日:2017年11月29日

コーチの元で、チェスマスターを目指せ!

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Misha(Grand Master)とJovan(International Master)による個人レッスン
  • ウルグアイ・セルビア
  • センタ・ベオグラード・モンテビデオ
留学期間:
40日間(セルビア)・14日間(ウルグアイ)
総費用:
850,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 620,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準1級> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準1級>

留学内容

チェスの愛好者は世界に数億人いますが、チェスタイトルの最高称号のGM(グランドマスター)を持つ日本人はまだ一人もいません。(CM⇒FM⇒IM⇒)GMへは遠い道のりですが、その第一歩としてセルビアのコーチの元で直接指導を受け、海外のオープントーナメントに出場したいと考えていました。コーチであるMishaと相談して留学を決め、夏休みを利用してベオグラードでホームステイしながら毎日チェストレーニングをし、ウルグアイを含めて三つのトーナメントに参加してきました。セルビアのトーメメントでは目標のRating 2000を超えましたが、締めくくりとして参加したウルグアイでのWorld Youthでは大きくRatingを下げて実力不足を痛感しました。この2か月間は本当に毎日チェス漬けで夢のような日々を過ごしましたが、チェスの技術向上だけでなく、GMやIMと一緒に過ごして話をすることでこれからの自分の進路なども考える時間にもなり、自立への第一歩にもなったと思います。

留学の動機

小学5年から始めたチェスでは、ジュニアの競技人口が少ないこともあり、早くから世界大会に参加してきました。その世界大会で出会ったのがJapanのコーチであるMishaです。信頼おけるMishaには大会以外ではSkypeでレッスンを受けていますが、実際にチェスの本場であるヨーロッパに行ってMishaの元で直接指導をじっくりと受けたいと思ったのが動機です。

成果

①Ratingは結果的に伸びず本当に悔しいです。技術面での向上は実感でき、帰国後は結果も出ているのが救いです。
②GMと一緒に生活する期間があり、プロとしての姿勢を見たり、いろんなことを直接聞き、自分が今後チェスとどう向き合っていったらいいかを考えるようになりました。
③ホームステイでは度々うまく英語が通じず、でもそういう時こそ自分からアプローチすることの重要さが分かりました。

ついた力

課題解決力

ホームステイの家族も僕にとっても英語は第2外国語。うまく意思疎通ができない時によくイライラしましたが、英語圏にいるときの僕は相手にとってイライラする存在だったはずだと気づきました。そういう時こそ、自分からアプローチして伝える積極性が必要だと実感しました。また、チェスの結果に振り回されがちだった僕も結果を受け止め、試合で冷静に戦えるようになってきました。

今後の展望

大学進学もあるけれど、これからもチェスは自分でやれるところまでやると決めました。ただチェスが強くなるだけでなく、アービター(審判)の資格を取るなどして日本でのチェスの普及に貢献していきたいとか、今後自分の進路にチェスをどう活かしていくかも考えるようになりました。まずは日本代表としてオリンピアードに出場したいです。

留学スケジュール

2017年
7月~
2017年
9月

セルビア(センタ・ベオグラード)

① 7/23-31 "The Battle of Senta 1697" トーナメント参加 (Senta, Misha, Hotel)
② 8/1-4 chess training (Belgrade, Jovan, Homestay)
③ 8/5-13 "Summer Open" トーナメント参加(Belgrade, Jovan, Homestay)
④ 8/14-31 chess training, chess club など(Belgrade, Jovan, Homestay)
※ 8/28 アンバサダー活動(ベオグラード大学生との交流)
・目標のRating 2000を超えることができました。後半は地元のチェスクラブで小さな大会に出たりトレーニングしたり、とにかくチェス漬けの毎日でした。

費用詳細

学費:納入総額

250,000 円

住居費:月額

110,000 円

生活費:月額

- 円

項目:渡航費、移動交通費、参加費、ホテル代

140,000 円

Homestayの家族。お互いに英語では苦労しました。
Jovanとのトレーニング。毎日4時間以上やりました。
"Summer Open" tournamenにて。
費用詳細

学費:納入総額

250,000 円

住居費:月額

110,000 円

生活費:月額

- 円

項目:渡航費、移動交通費、参加費、ホテル代

140,000 円

2017年
9月~
2017年
9月

ウルグアイ(モンテビデオ)

☆ "World Youth Chess Championship 2017 (U-16)" に参加。(Montevideo, Misha, Hotel)

・U-16日本代表として参加しましたが、Ratingを大きく下げてしまいました。まだまだ実力不足です。

費用詳細

学費:納入総額

90,000 円

住居費:月額

130,000 円

生活費:月額

- 円

項目:渡航費、移動交通費、参加費

130,000 円

Mishaと日本代表の友人と。
帰国前の空港で、チリチームと対戦。
費用詳細

学費:納入総額

90,000 円

住居費:月額

130,000 円

生活費:月額

- 円

項目:渡航費、移動交通費、参加費

130,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

今回の留学の中で、Mishaとホテル住まいをすることになった期間が最も貴重な時間でした。試合前の準備や振り返りの仕方などを学んだのはもちろんですが、プロとしてチェスで生活するということはどういうことかを少し知ることができました。トーナメント期間中でも、僕以外とのSkypeでのレッスンとその準備をしたり、ひたむきに真剣にチェスに情熱を傾けていました。Mishaは僕に、結果に振り回されることがないように何度もアドバイスしたことが印象に残っています。

コーチのMishaと。
Mishaと話をしながら、ホテルから試合会場へ移動。

チェスを通じて、英語力アップ!

  • 語学力 : 英語

僕の場合、英語はチェスで学びました。小学5年からチェスを始めましたが、チェスの勉強はまず英語の本を読むしかありませんでした。両親は英語が苦手でしたので、僕は本の記述は詳しく分からなくても棋譜をたどることはできるので、毎日読んでいました。特に英語を習ったわけではありませんが、小学生から英検だけはずっと受けていました。また真剣にチェスに取り組むジュニア選手の多くは帰国子女や海外在住の日本人でみんなが集まると会話は英語でしたし、もちろんコーチとのSkypeでのレッスンも英語でした。最初はうまく話すことができずに苦労しましたが、中3で英検の準1級をとり、いまではなんとかある程度の会話はできるようになりました。そういえば、チェスの試合の解説動画を見たり、YouTubeでゲームの実況中継を聞くのも英語力アップにつながったかもしれません。

有名なchess bookは日本語に翻訳されていません。
ジュニアの日本代表チームの会話は英語です。

留学前にやっておけばよかったこと

日本語が通じないことが分かっているなら、英語力を磨くことは大切だと思います。ただ僕のように英語圏以外に行く場合は、その土地の言語ができることに越したことはないです。もう少し話がしたいと思っても、英語がお互いに十分でないと話が進まないことが多かったです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

自分のやりたいことや課題として自分が持っていることに海外留学が欠かせないなら、勇気をもって留学するのが良いと思います。僕の場合は日本にいては先へ進むのが難しい競技で、教えるメソッドをもっているコーチが日本にいないということもあり、決断することができました。またトビタテ!留学Japanでの経済的な援助も大きかったです。自分が精神的に自立するための第一歩と考えるといいかもしれません。