留学内容
ハーバード大学医学部ジョスリン糖尿病センターで、糖尿病や代謝に関する研究を行いました。アメリカではBMIが30以上の高度の肥満者かつメタボリックシンドロームを合併している患者に対して肥満外科手術というものが施されます。この手術は肥満解消だけではなく、代謝改善にも効果があるとされていますが、なぜ・どのように効果があるのかについては具体的には明らかになっていません。そこで私は所属した研究室のポスドクの指導のもと、この解明をテーマに実験を行いました。その結果、肥満外科手術によってある遺伝子の発現が上昇し、そのことが糖・脂質代謝に影響を与えていることが示唆されました。研究成果はスライドにまとめ、現地で英語でのプレゼンテーションを行いました。また、ジョスリン糖尿病センターはクリニックを併設しており、臨床見学させていただきました。この経験により、研究を臨床へ活かすトランスレーショナルリサーチについて、より具体的なイメージを持つことができました。