留学内容
「スポーツ医療先進国アメリカでエビデンスに基づいた理学療法を学ぶ」をテーマにアメリカ・アリゾナ州とインディアナ州に合計11ヶ月留学していました。アリゾナ州ではMesa Community Collegeという2年制大学に進学し、将来大学院進学のための必須科目を履修しました。授業の合間を利用して、外来クリニックの見学、Special Olympic Arizonaという障害者スポーツに対するボランティア活動、Arizona State University で研究活動などを行ないました。インディアナ州ではShelbourne Knee Center で4週間見学実習を行い、アメリカ理学療法士がどのように対象者に対して理学療法を提供しているのかを学びました。何を以って、アメリカがスポーツ医療先進国なのか?という問いに答えるのは難しいですが、自分の語学力や医学的知識をベースに考えた時、アメリカの理学療法士が担当症例に対して適切な治療を行うために、最適な論文を探し出すスピード、得られた知見を批判的に吟味する能力、また研究成果を社会に発信して行く能力には圧倒的なスピード感・実力の差を感じました。一方で、実際に現場で行われていることはエビデンスに基づいた上で非常にシンプルであり、アメリカに居ないとできないというようなことは感じず、日本に居てもできることは多いと考えました。