留学大図鑑 留学大図鑑

筒井絵里香

出身・在学高校:
成蹊高校
出身・在学校:
東邦大学
出身・在学学部学科:
医学部医学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年11月19日 初回執筆日:2018年11月19日

100日間の豪州&米国・臨床実習

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • モナッシュ大学医学部、コロンビア大学医学部
  • アメリカ合衆国・オーストラリア
  • メルボルン、ニューヨーク
留学期間:
5か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,400,000円
  • 大学独自のもの 240,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS7.0> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

オーストラリア・メルボルンの語学学校にある医療英語専門コースで5週間、OET(オーストラリアにおける医療従事者のための英語資格試験)の対策をしたのち、モナッシュ大学の関連病院で1週間の病院実習を行い、実用的な医療英語を習得し帰国。日本での約1年間(医学部5年生)の臨床実習を終えた後、さらに6年次の選択実習期間を最大限に活用し、再度モナッシュ大学の附属病院で1か月半、続いてニューヨークのコロンビア大学で2か月間、臨床実習を行った。

留学の動機

医療英語を集中的に学び、その後、教育が非常に実践的であることで有名なモナッシュ大学での実習したいと思った。感染症科は移民の多いオーストラリアでは多くの疾患に出会えると考えて選択した。コロンビア大学はアイビーリーグの1つであり、ハイレベルな教育が受けられると考え、また将来ニューヨークで働きたいという思いがあったため。神経内科は大先輩がいらっしゃり、アレルギー免疫科は将来の志望科であるため希望した。

成果

まず、英会話力が向上し、医療英語の集中的トレーニングの甲斐もあり、問診なども躊躇なくできるようになった。モナッシュ大学感染症科への留学は、自大学からは初めての留学生であったため、医局カンファレンスで大学紹介のプレゼンテーションをして、今後の継続的な交流をお願いした。早速、来年にも後輩が留学する予定である。コロンビア大学では、担当した症例の国際学会での発表の機会を頂いた。

ついた力

あきらめない力

はじめの数週間は、現地の学生ができていることができず、情けなく感じ、英語力不足や緊張もあって、患者さんとの雑談も十分にできず辛かった。どうにか認められるようになりたいという思いから、毎晩次の日の目標を立てることを続けた結果、カルテ記載や点滴、病理検体の提出、電話系の事務仕事などができるようになった。最終週にはインターンの方に「あなたがいないと困る」と言われ、とても嬉しかった。

今後の展望

今後は数年以内にECFMGの取得を目指し、将来的には海外でのトレーニングなどを経て、世界で活躍できる医師になりたい。特に、アレルギー免疫学の分野で研究と臨床をしたいと考えている。

留学スケジュール

2017年
1月~
2017年
2月

オーストラリア(メルボルン)

語学学校で医療英語専門コース(OET対策:OETとはOccupational English Test の略で、オーストラリアで働くために必要な医療従事者のための資格である。)を5週間受講後、モナッシュ大学医学部の関連病院であるthe Alfred Hospitalで病院実習を行った。 語学学校では、医療英語の習得はもちろん、世界各国からオーストラリアでの医療職を求めてやってきた医師・歯科医師・看護師の方々と共に問診の練習などを通して仲良くなることができた。また病院実習は放射線科での受け入れであったが、私が食物アレルギーに興味があったため、実際にはアレルギークリニックや食物アレルギーのワクチンを開発している研究所への訪問などをさせてもらった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

同じ病院で実習したモナッシュ大学の医学生と
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
2月~
2018年
3月

オーストラリア(メルボルン)

モナッシュ大学医学部の附属病院であるMonash Medical Centreの感染症内科で6週間の病院実習を行った。モナッシュ大学は私の大学の提携校ではなかったので、個人で受け入れをお願いした。幸いにも現地の医学生と全く同じ条件で受け入れていただくことができたため、簡単な医療行為を行うことができ、非常に実践的な実習となった。具体的には、カルテ記載、入退院サマリーの作成、問診・身体診察、病理検体の採取・提出、電話での情報収集(かかりつけ医などの外部医療期間に対して)、採血・点滴、回診など、インターン(1年目の医師)の仕事をおすそ分けしてもらう形で日々を過ごし、時折、医学生向けのレクチャーに参加した。オーストラリアは移民が多いため、感染症も多種多様で、医学的にも多くの知識を吸収できた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

お世話になった医師・医学生と日本料理屋で
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
4月~
2018年
5月

アメリカ合衆国(ニューヨーク)

コロンビア大学医学部のColumbia University Medical Center で2か月間(前半をアレルギー・免疫科、後半を神経内科)の病院実習を行った。アレルギー免疫科では1年目のFellow(専門医資格取得のための過程で医師4年目)の先生のシャドーウィングを行い、外来、他科からのコンサルト対応や、レクチャーに参加した。担当症例の学会発表の機会なども頂けた。神経内科ではコロンビア大学の医学生と基本的に行動を共にし、回診やレクチャーに参加した。休日は周辺観光や、ニューヨークにいる日本人医師や研究者の方々の集まるイベントなどに参加した。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

日本人研究者の集まるお花見会で
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

メルボルンでの実習は初めてのこと(カルテ記載、採血・点滴など)だらけで、加えてすべて英語ということで、実習が始まったころは非常に困惑し、自分に落胆することもありました。しかし、そんな私でも首から聴診器をかけていると患者さんが頼ってきてくれます。もちろんできないことはたくさんありますが、「話を聞く」くらいはできるので、空き時間には患者さんの元に行くようにしました。相手をしてくれた患者さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

6週間、朝から晩までいた病院

タスクリストの作成

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

私の留学は個人で短期間に複数箇所に行くものだったので、渡航手配、住居探しなどすべて自分で1からやる必要がありました。特に病院実習の受け入れは提出書類が多く、無犯罪証明書、健康診断書、ワクチン接種証明書など非常に細かく時間のかかるものでした。数か月間の留学でしたが、タスクリストを作成し、約1年かけて準備しました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

頑張ってください!大変なこともありますが、後から振り返れば全部最高に楽しい思い出です!