留学内容
私は「光周波数コム」というレーザーの新たな応用について研究すべく、シンガポールのNanyang Technological University (NTU)に留学しました。光周波数コムとは「光のものさし」と呼ばれ、2005年のノーベル物理学賞の受賞テーマともなったレーザーの一種です。光のものさしと呼ばれることから分かるように、光周波数コムは従来は光の周波数を測ることに用いられました。しかし、それ以外にも様々なことに応用できるのではないかということで、新たな応用を探る研究がここ数年世界で行われています。私は今回、NTUの先生のもとでそのような研究を行ってきました。具体的には、光周波数コムを用いてQuantitative Phase Imaging (QPI)という手法でがん細胞のイメージングを行いました。