留学内容
近年ナノ粒子は、その結晶構造や電子状態などによって特異的な性質が表れることから、バイオ医療、情報技術、エネルギーなど多方面での活躍が期待されている。私はナノ粒子を用いた空気浄化に関する研究を行っているが、このナノ粒子を応用するためには、高精度に粒子の大きさを統一(分級)することが不可欠である。本留学では、金沢大学で試作した分装置の性能評価と改良案の検討を行った。日本での研究は企業とのタイアップで行っているため、長期の留学は叶わず留学期間は三ヶ月と限られたものであった。この短い期間を充実したものにするため、事前に教授とメール、skypeを使って綿密に打ち合わせ行い、目標を達成できるように取り組んだ。しかし、実際に留学へ行き、実験を行うと原因不明の装置の不備や実験経路の改善の必要性など、思いもよらないアクシデントが多々あり、徐々に計画とのずれが生じることも多々あった。