留学大図鑑 留学大図鑑

吉山大貴

出身・在学高校:
山口県立徳山高校
出身・在学校:
山口大学
出身・在学学部学科:
医学部医学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年06月15日 初回執筆日:2020年06月15日

質量分析から導く病原微生物関連疾患の治療

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • City of Hope
  • アメリカ合衆国
  • ロサンゼルス
留学期間:
5か月
総費用:
1,200,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 550,000円
  • 選択して下さい 100,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級、TOEIC780点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

5か月間、アメリカ合衆国ロサンゼルス市郊外にある臨床研究センターCity of Hopeへ 研究留学しました。 留学生教育プログラムの一つであるInternational Student Research Training Programに参加しMolecular Imaging & Therapy Departmentで、質量分析を利用した分子細胞生物学を学びました。ラボでは2つのプロジェクト(ボツリヌス神経毒素検出法の開発とアスペルギルス症ワクチンの開発)に参加し、最先端の質量分析器であるOrbitrapを用いたプロテオーム解析を体験し、期間終了後研究成果を英語で発表しました。

留学の動機

将来研究医として活躍したいと考えており、今回の留学でかねてより興味のあった微生物領域の最先端の研究に触れてみたい、海外の医学領域の研究者と交流することで臨床と基礎研究、両方を意識できるようになりたいと考えていたから。

成果

質量分析の専門用語を理解するところから始めました。ボツリヌス神経毒素(BoNT)検出法の開発では、BoNTによって分解された基質をOrbitrap質量分析器で定量できるように、PRMという標的分子を検出するオミクス手法を学び条件設定をしました。また、PRMで得られたデータをskylineで解析し定量まで進めました。ワクチン開発では、膜タンパク質を抽出し蛍光顕微鏡で観察するところまで進めました。

ついた力

飛び込む力と粘る力

ラボで実験が思うように進まなかったり仕事を失敗したりしたときがありましたが、後半は教えてもらうだけでなく自発的に行動しようと思い必要な知識を論文で調べ、実験のプロトコルを作成し自律的にできるところを進めました。今回の留学で、最後まで粘る力が生まれたと感じます。また、日本のように言葉がすぐ通じる環境ではなかったので、新しいコミュニティーに積極的に飛び込み、相手の価値感を理解する力がつきました

今後の展望

将来的に身につけた質量分析の知識や研究能力を伸ばすため違う分子をターゲットとしたプロテオミクス研究に携わりたいと考えています。また、一度臨床に出てからは留学先の基礎研究と患者さんとを橋渡しするtranslational researchを参考にして、日本でも産業と基礎研究の分野が強く結びつけるよう実現していきたいです。

留学スケジュール

2019年
6月~
2019年
11月

アメリカ合衆国(ロサンゼルス)

5か月間、アメリカ合衆国ロサンゼルス市郊外にある臨床研究センターCity of Hopeへ 研究留学しました。 留学生教育プログラムの一つであるInternational Student Research Training Programに参加しMolecular Imaging & Therapy Departmentで、質量分析を利用した分子細胞生物学を学びました。ラボでは2つのプロジェクト(ボツリヌス神経毒素検出法の開発とアスペルギルス症ワクチンの開発)に参加し、最先端の質量分析器であるOrbitrapを用いたプロテオーム解析を体験し、期間終了後研究成果を英語で発表しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

90,000 円

生活費:月額

60,000 円

ラボ全体でお食事会の写真
Farewell partyの写真
同じプログラムで留学した台湾人留学生
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

90,000 円

生活費:月額

60,000 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

行き詰っているなと感じたときにロサンゼルスに住んでる日本人と、日本語を学びたいアメリカ人がいっしょになって英会話をしているJapan Pizzaというコミュニティーに参加しました。慣れない文化の中でもアメリカで頑張っている日本人や楽しそうに日本語を学んでいるアメリカ人と話して、「もうちょっと頑張ってみよう!こうすればうまくいくかも!」と最後までやり抜こうと感じ元気をもらいました。また、大学生の間に日本に来ている留学生が日本の学生と交流する場を作っていきたいと感じるようになりました。

みんなで決めポーズ

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

Labors Dayの連休最終日にラスベガスに友達と旅行した帰りにひとりでバスで帰る予定だったのだが、指定されたバス停に待てど暮らせどバスはやって来ず結局乗り逃してしまいました。来ないとわかったとき涙目になりながら(携帯が使えなかったので)通行人、店員等とにかく周りの人に助けを求めたらみんな親切に教えてくれてて、なんとかロサンゼルス行きの最終バスのチケットを買うことができました。しかしそのバスも渋滞の影響でやって来ず結局18:00出発予定が23:00に。ロサンゼルスについたのは夜中3時過ぎでした。さらに、バスが途中のバス停を突っ切って次のバス停まで行ったので、降りたい人たちが車内で「Let me out!!」と叫ぶ暴動状態でした。日本ではありえない状態だったが、周りの人達と必死にコミュニケーションをとったのでバス遅延状況と停車するバス停の情報を得ることができました。できればしたくない経験だったが、少しのことで動じない度胸が前よりもついたと感じます。

ラスベガス Fremont St

急いで住まいを探すときは

  • 住まい探し : ホームステイ

住まい探しは日本にいたときから考えていましたが、実際に行ってからホストに犯罪歴があったり性格が合わなかったりしたらどうしようと思い、結局決めるのはギリギリになってしまいました。そこで、はじめ2週間の滞在でAirbnbを使って民泊をしました。留学期間全てを指定しなかったのはいつでも解約できるからです。そこから、現地の情報を集めて知り合った人達からホームステイ先を紹介してもらいました。現地に行くまでは情報が少ないので、アプリを使って宿泊先を探すのが良いと思います。

ホームステイ先

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は、自分の視野を広げて価値観を変えるチャンスになると思います。私は留学後に留学前とは全然違う価値観を持ったヒトになると思っていましたが、むしろもともとある価値観をベースにして懐が広がったように思いました。留学は楽しいときもうまくいかないときもあります。しかし、それを乗り越えることで自分のやりたいことを推進する将来の力になると思います。恐れずいろいろなことに挑戦してほしいです。頑張ってください!