留学大図鑑 留学大図鑑

やまし~

出身・在学高校:
奈良県私立天理高等学校第二部
出身・在学校:
天理大学
出身・在学学部学科:
国際学部
在籍企業・組織:
教育系


最終更新日:2017年03月03日 初回執筆日:2017年03月03日

教育を見つめ直すーサドベリースクール探究

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)・哲学・心理・教育・児童・保育・福祉
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • オハイオ州立大学(教育学部)
  • アメリカ合衆国
  • コロンバス
留学期間:
11か月
総費用:
1,800,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,800,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準一級> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<英検一級>

留学内容

留学は交換留学に10か月とインターンに1か月、計11か月の間、アメリカに行きました。
―――――――――――――
天理大学での専門は英文学で、教育に関しては教員養成課程をとっているだけだった私は、交換留学で教育学部の授業を多く履修しました。Body and Mind in Schoolという授業では、日本では聞いたこともない取り組み(ヨガや瞑想を学校に取り入れる、など)についての紹介など、アメリカの大学でこそ学べることを教えていただきました。加えて、2013年から始めていたヨガについての学びを深めるために、ヨガの授業を履修したのち、先述の授業の履修から日本で活かすことも考え、ヨガ講師資格認定講座を、授業履修期間に並行して、地域のヨガ教室で受講しました。交換留学終了間近の頃には友人へのヨガ教室開催や、地域の教育機関への出張講座も行いました。
――――――――――――――
 インターンシップ(就業体験)は、3年前から関心を持っていたサドベリースクールモデルを取り入れた学校にスタッフで行ってまいりました。カリキュラムを持たず、4~19歳を受け入れて、好奇心の追求する自由が与えられたこの学校モデルがどう機能しているのか、という側面を、自分がその場でスタッフとして何ができるのかを模索しながら体験させていただきました。

留学の動機

興味が芽生えたのは、学内で交流していた日本語学習者の交換留学生と楽しそうに英語で話す先輩との出会いからです。学内での英語力が比較的高く、学校の交換留学制度における選抜試験のTOEFLで好成績を収めることができたので、「せっかくの機会だから」と、留学をきめました。そして、どうせ行くのならば現地でしかできないことをしたいと思い、ヨガの授業の履修・サドベリースクール訪問等を計画に組み込みました。

成果

大きく三つの成果がありました。
・教育哲学等をサドベリースクールの理念と重ね合わせながら教育の本質を探ることができたこと。

・師事していた心理学専門の教授に、教育や人間関係とヨガの繋がりを深く教えていただき、ヨガ講師という立場を得るまで学びを深められたこと。

・そして、サドベリースクールにスタッフとして関わることで、将来の仕事像を明確にできたことです。

ついた力

目の前にいる人を一人の人として見る力

交換留学中に滞在していたシェアハウスでの住人との交流や、自分の信仰する天理教と違う、キリスト教やイスラム教を信仰する方々との対話、同じ日本人でありながら全く異なる人生観を持つ人たちとの出会いから、人種・宗教・国民性・経験などの偏見から生まれていた押しつけがましい主観を取り払い、目の前の人と正面から正直にかかわり、大切にする力が身についた。

今後の展望

「つなぎ」をテーマに様々な取り組みから仕事に取り組みます。大まかな課題としては以下の二点になります。

・日本に10校ほどあるサドベリースクールという学校モデルを、進学の際の一つの選択肢となるまで展開していくこと。
・ヨガ講師としての経験から学んだことを活かして事業を進めていくこと。

前者に関しては今年中に大阪に一校開校予定、後者に関しては帰国後から家族向けヨガ教室など開いています。

留学スケジュール

2015年
8月~
2016年
5月

アメリカ合衆国(オハイオ州コロンバス)

それぞれの授業で50ページほど読書課題の課される教育専攻の授業では、週に200ページ(もちろん全て洋書)の内容を把握し、授業で自分なりのアイデアを出したりレポートにまとめたりする課題が与えられました。出身大学での授業のレベルの差に驚き、ついて行けなくなるような状況も起こりましたが、同時に深めれば深めるほど未知に触れられる学問の楽しさも実感できました。また、ヨガやマインドフルネスといった分野を他者との関係発展や学校教育に応用するアメリカでの取り組みや、授業でそれを実践しながら学んでいく独特のスタイルの指導などを体験し、日本で学んできたスタイルに拘らずに教育に携わっていくことに強い関心を持ちました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

45,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:交際費や旅行時の移動費等で月平均3万ほど。

30,000 円

授業最終日の一枚
ヨガにドハマりして講師になっちゃいました
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

45,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:交際費や旅行時の移動費等で月平均3万ほど。

30,000 円

2016年
5月~
2016年
6月

アメリカ合衆国(イリノイ州リバーサイド)

サドベリースクールのスタッフとしては主に三つのことに取り組みました。学んできた学校モデルとインターン先での教育状況から、改善案の提案・実施を行うこと。ヨガや日本語など、生徒の好奇心をさらに引き延ばすうえで自分にできるサポートをすること。趣味で持っていたカメラで撮影した生徒の学校での様子を広報に活かすこと。これらに取り組みつつ、自分の卒業論文のための調査もかねてインタビューを行いました。一人一人の生徒がなぜサドベリースクールを選んだのか、公立学校に対してどういった考えを持つのか、今後をどう考えているのか、など、今後自分がサドベリースクールに関わるうえで対応する人たちが疑問を持つであろうことに焦点を当てて取り組みました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スクールの年度末パーティにて
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

弾丸グランドキャニオン旅行

トビタテ生で同じ交換留学先に来ていた学生が帰国までわずかというタイミングでグランドキャニオンに行きたいという話をしていました。個人的にも興味があったので同行することにして、急きょ計画を始めました。その時期なんと一週間前。あまりにも急だったので、ツアーを組まずにレンタカーを借りることにしてとりあえずLas Vegasへ。ただなんと、道中は大雪。レンタカーは普通タイヤ。運転経験のない私は運転手をなだめようと背中をさすりまくる。(結果後で超怒られました。さするとかなり揺れるらしい。笑)必死の思いで目的地を転々とするなか二日目後半で運転手でない私が爆睡...(これまたハチャメチャ怒られました。笑)ただ、旅行中は素晴らしい景色に囲まれ、とんでもなく幸せな日々でしたとさ。

凍えながら撮ったモニュメントバレーの夜空
ミーハーにもほどがありますがやっぱり撮っちゃいます

頼っていいんだよ。

  • 留学先探し : インターンシップ

 実践活動をするうえでインターン先を探す方法として、私は受け入れしてほしい機関に直接連絡を取ることに努め、いくつかの希望先へ同時に申請していました。私の場合は興味を持つきっかけになった本の情報から学校に直接連絡を取りましたが、その学校は受け入れをしていませんでした。なので、Googleでその学校をモデルとしている他の学校を検索して受け入れ先を探しました。
 
 ただ、機関次第では対応が非常に遅い場合もあるので、快い返事がいただけるまでの間は探し続けることをお勧めします。

 ここ数年の間に「トビタテジャーナル」「留学code」そしてこちらの「留学大図鑑」など、頼れる先が増えたので、一人で頑張らずに頼れる人・サービスに頼りまくることもお勧めです。

留学前にやっておけばよかったこと

現地の人との連絡を密にとること。他国の場合のことは分かりませんが、アメリカであればこれに尽きます。

留学を勧める・勧めない理由

気になること・やりたいことが一つでも海外にあるなら行くべき。偏見を受け入れ、変えていくことが容易なので、早ければ早いほどいいと思います。勧めない理由は一切ない。全部どうにかなります。

これから留学へ行く人へのメッセージ

日本人とか現地人とか関係なく多くの人と触れ合うことです。私は日本の所属大学の教授から、「日本人コミュニティに浸るな。行くなら現地の人と交流しろ」と言われ、なるべく日本人には頼らず、日本語も使わないように努め、現地の人との交流を増やすことに時間を割きました。ただ、日本人も外国人も同じ「ひとりのひと」なのです。なんなら帰国してからも会える機会の多いのは間違いなく日本人。繋がりを大切にしてください*