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Nagi

出身・在学高校:
神奈川県立横浜国際高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年01月27日 初回執筆日:2025年01月27日

サンゴと共生できる世界を目指して!

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • The Coral Tribe
  • タイ
  • タオ島・バンコク
留学期間:
3週間
総費用:
700,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 330,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS 6.0点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS 6.0点>

留学内容

「サンゴと海を守るために、日本で海洋保全を進めるヒントを得る!」という目的を持って、ダイビングと海洋保護活動をテーマに留学しました。タオ島では、PADI ADVANCED OPEN WATER DIVER の資格取得をし、習得したダイビングスキルを活かして、実践的な海洋保護を体験しました。具体的には、サンゴの白化状況を把握するためのモニタリング調査、海洋生物の個体数を測定する調査、水中のゴミ撤去、水深30メートルの海水の水質の測定などを行いました。水中での活動だけではなく、ビーチクリーンや環境活動家へのインタビューを行うことで、陸と海、両方からのアプローチが必要であることがわかりました。

留学の動機

海のことに興味を持ったきっかけは、学校の授業の一環として毎週行われていた海洋教育の授業です。様々な実践的な活動をする中で、大規模なサンゴの白化が観光業や災害の観点で、島暮らしに悪影響を与えることを知り、海洋保全を行う活動に携わりたいと強く思うようになりました。また、興味のある体験活動を全力で応援してくれるトビタテに魅力を感じ、留学を決めました。

成果

ダイビングの知識講座や試験を英語で受け、資格を取得するという目標を達成できたため、大きな自信がつきました。また、全7カ国からきた海外の高校生とともに楽しく活動することができ、コミュニケーションスキルを高めることができたと感じています。 「日本で海洋保全を進めるヒントを得る!」という目的に対しては、留学前に想定していたよりも多くのアイデアが得られました。

ついた力

洞察力

留学中は、「サンゴと海を守るために、日本で海洋保全を進めるヒントを得る!」という目的を最大限果たすことを意識して、いろんなところに意識を向けて、できるだけ多くの情報を吸収するようにしていました。具体的には、タオ島の港や船の中に貼られているサンゴの保全を啓発するポスターや、コンビニに売られている商品の表示や包装素材など、細やかなところまでじっくりみていました。

今後の展望

まずは、留学を通して知り合った友達に会いに行きたいです!そして、神奈川の海でもダイビングしてみたいという気持ちがあります。この留学を通してタオ島や沖縄のような地域の方が活発に活動できる傾向があると考えました。将来は、日本や世界各国の地域が、環境的にも経済的にも元気になっていくワクワク感を持って、地方や過疎地域の環境保護活動や教育活動、ブランディングに取り組んでみたいです。

留学スケジュール

2024年
7月~
2024年
8月

タイ(タオ島・バンコク)

最初の2週間は、合わせて約20人の海外の高校生と、タオ島のホテルに滞在しました。食事は朝昼晩ともにダイビングショップの近くの食堂でいただきました。
1週目は、タオ島でダイビングの資格取得に向けて、プールでの実習を行ったり、ダイビングの基礎知識や器材について学ぶ講座やテストを受けたりしました。実際にダイビングをし、水中でのナビゲーションの仕方や中性浮力の維持の仕方などを習得しました。
2週目は、主に、ダイビングを通じた海洋保護活動を行いました。具体的にはサンゴや海洋生物のモニタリング調査など。陸上では、ビーチクリーンを行ったり、アップサイクルについて学んだりしました。

3週目は、ひとりでバンコクへ移動し、都市部から見たタイの海洋保全の現状についてフィールドワークを行いました。具体的には、バンコクのゴミの分別方法を調査したり、アップサイクル商品を販売しているお店を訪問したり、水族館を訪れたりしました。バンコクでのフィールドワークを行ったことで、都市部内でも環境に対する住民の意識の差が大きいという課題を見つけました。自然環境を守るために行うゴミの分別やエコフレンドリーな商品の消費の啓発や普及をするためには、法整備の必要性も感じました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

船から海にダイブ!!
サンゴのモニタリング調査に使ったカラーチャート
ダイビングの講座やペーパーテストを受けたダイブショップ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

アップサイクルの楽しさは、タイだからこそ学べたことでした。
(アップサイクルとは、本来は捨てられてしまうようなものにアイデアやデザインを付加して新たな価値を生み出すこと:環境省,2024)

タオ島でのビーチクリーンで、200本以上のポイ捨てされたタバコを収集しました。受け入れ先の環境活動家の方に拾ったタバコの使い道をうかがったところ、タバコの芯となっているプラスチックのスポンジ部分を取り出して、化学繊維にすることでTシャツなど衣服にアップサイクルされていることがわかりました。

また、タオ島内にビーチクリーンを通してかつまったペットボトルのキャップを色分けしたものを溶かし、型に入れて冷やすことで作ったお皿やキーホルダーを販売するお店を見つけました。私も実際に、小物入れを購入しました。

さらに、タオ島からバンコクへ向かう途中の空港で、象のフンを原料とした紙の製品を売る店舗を見つけました。象のフンでできているとは思えないほど、しっかりとした紙でデザイン性も高く、とてもびっくりしました。これは、タイだからこそできるアップサイクルだと感じました。

ビーチクリーンで集めたポイ捨てされていたタバコ
色分けされたアップサイクル用のペットボトルキャップ
空港で見つけた象のフンをアップサイクルした紙製品を扱うお店

現地の言葉は、少しでも勉強するべきだった...

  • 語学力 : その他の言語

正直、留学中に直面した問題や反省はなかったのですが、強いていうならタイ語を少しでも勉強していくべきでした。タイ語の「ありがとう」と「こんにちは」しか分からない、話せないレベルで留学へ行ったため、思わぬ出会いがあったときにコミュニケーションに壁を感じることがありました。例えば、空港の象のフンをアップサイクルした紙製品を扱うお土産店で、その商品について詳しく聞きたかったのですが、インタビューする内容を準備しておらず、結局話を聞くことを諦めてしまいました。現地の言葉を少しでも話せるようにする、またはすぐに翻訳アプリを使うことで解決できることだと思っています。

留学前にやっておけばよかったこと

アンバサダー活動(留学中に日本の魅力を発信する活動)をどのタイミングで行うか、しっかりスケジュールを固めておけばよかったです。私は、同じプログラムに参加していた海外の高校生を対象に、おにぎり作り体験&縁日を開催したのですが、ダイビングに夢中で、開催が最終日となってしまい焦りました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学をしたことで、自分の興味が広がったり、将来の自分像がより明確になったり、新たなスキルが身についたりと、見る世界がまた広がることはもちろんですが、留学は自分がどういう人なのか、自分のを客観的に見るいい機会にもなりました。普段自分が過ごしているところから離れることで、自分のいいところも、直したほうがいい課題も浮き彫りになって、新しい自分気づくことができました!留学へ行く皆さん応援しています!!