留学内容
私は映画の聖地アメリカ・ロサンゼルスで、演技における自己表現の仕方や演技指導法が日本とどのように異なり、受講生の感性や意識にどのような違いが出てくるのかを探求しました。また、現地の人々にとって「映画」の存在はどのようなものか研究しました。現地の語学学校でシネマクラスに参加し、語学力向上とショートフィルム完成を目指しました。シネマクラスの中にスタジオ見学があり、ワーナー・ブラザースやソニーのスタジオに行って実際に映画が撮られている生きた雰囲気を感じ、モチベーションの増加に繋がりました。最初は拙い英語だったけど、日を重ねるごとにホストマザーや学校のみんなとスムーズに会話できるようになり、映画も意見を出し合いつつ完成させることができました。
私が参加したシネマクラスは演技に焦点をあてるよりも、一つの映画を完成させることに重点をおいていました。そのため、一人ひとりの演技や方法など、私が当初学びたかったことは学べませんでした。しかし、他言語で演技をする際にずっと不思議だった「言語によって感情の表現や行動に起こすまでプロセスに変化はあるのか」という疑問は、実際に自分が英語で演技をしてみて、日本語でやるときと全く変わらないことに気が付きました。過去に自分にこんな経験があった、その時こう思った、こんな距離感のときはこう動く、など、すべてのプロセスは英語でも日本語でも共通しているものなんだと気づきました。また、自分が学びたかったこととは違うけど、新しい映画に関する知識を得ることができ、結果的に学ぶものが多かった留学になりました。日本にいて、レッスンだけにとどまり、シネマクラスで撮影方法などに触れなかったらずっと知ることがなかった知識を獲得でき、自分を成長させることができました。