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ここは

出身・在学高校:
星美学園静岡サレジオ高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年06月03日 初回執筆日:2025年06月03日

人を感動させる演技を多言語から考える!

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • FLS International Citrus College
  • アメリカ合衆国
  • ロサンゼルス
留学期間:
3週間
総費用:
1,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 510,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検2級>

留学内容

私は映画の聖地アメリカ・ロサンゼルスで、演技における自己表現の仕方や演技指導法が日本とどのように異なり、受講生の感性や意識にどのような違いが出てくるのかを探求しました。また、現地の人々にとって「映画」の存在はどのようなものか研究しました。現地の語学学校でシネマクラスに参加し、語学力向上とショートフィルム完成を目指しました。シネマクラスの中にスタジオ見学があり、ワーナー・ブラザースやソニーのスタジオに行って実際に映画が撮られている生きた雰囲気を感じ、モチベーションの増加に繋がりました。最初は拙い英語だったけど、日を重ねるごとにホストマザーや学校のみんなとスムーズに会話できるようになり、映画も意見を出し合いつつ完成させることができました。
私が参加したシネマクラスは演技に焦点をあてるよりも、一つの映画を完成させることに重点をおいていました。そのため、一人ひとりの演技や方法など、私が当初学びたかったことは学べませんでした。しかし、他言語で演技をする際にずっと不思議だった「言語によって感情の表現や行動に起こすまでプロセスに変化はあるのか」という疑問は、実際に自分が英語で演技をしてみて、日本語でやるときと全く変わらないことに気が付きました。過去に自分にこんな経験があった、その時こう思った、こんな距離感のときはこう動く、など、すべてのプロセスは英語でも日本語でも共通しているものなんだと気づきました。また、自分が学びたかったこととは違うけど、新しい映画に関する知識を得ることができ、結果的に学ぶものが多かった留学になりました。日本にいて、レッスンだけにとどまり、シネマクラスで撮影方法などに触れなかったらずっと知ることがなかった知識を獲得でき、自分を成長させることができました。

留学の動機

ずっと2年ほど芝居を習っています。そのレッスンの講師は10年間ロサンゼルスに住み俳優をしていて、視点やアドバイスは他の講師と異なり、特に私を成長させてくれます。その方に憧れて、もっと演技を勉強したい!新しい視点や価値観を得て人を感動させたい!と思い、海外に注目しました。そんなとき、学校にトビタテ留学JAPANのチラシが掲示されました。時間があるうちに新しい世界を見ようと思い、留学を決意しました。

成果

最初の1週間は慣れない文化や聞き取れない会話に苦しみました。それでもみんな優しく、拙い英語でも「あなたの考えが聞きたいのよ」と後押ししてくれました。少しずつ自信がつき、楽しくコミュニケーションを取れるようになりました。また、ハリウッドやドジャースタジアムにも行き、たくさんの映画や大谷選手から勝手にエールをもらいました。シネマクラスでは、台本、配役、撮影場所、編集、とすべて自分たちで完成させました。

ついた力

世界を見る力

私の高校は国際色が強く、ある程度世界を見る力は身につけていたつもりでした。しかし、留学先で出会った同世代の子たちの自主性は、日本で過ごしていた私には持っていないものでした。私達はよくピンチになると視野が狭くなりがちです。でも、ホストマザーや他国でできた友達は私の味方だと知ってから、怖がらずに広い世界を見るようになりました。自分で実際に感じることによって、より深く力を身につけることができました。

今後の展望

留学に行く前に、「言語によって演技をするまでの感情の思い起こしに違いはあるのか」という疑問を持っていました。実際に他言語で演技をすると、思考から行動までのプロセスは、言語によって異なりませんでした。その結果を受けて、より一層行動と思考のつながりに興味が湧きました。私は今後大学で心理学を学び、人に寄り添いながら、結果的に「人を救う」ことを演技の側面から達成したいと思っています。いつかはハリウッドに!

留学スケジュール

2024年
7月~
2024年
8月

アメリカ合衆国(ロサンゼルス)

私は2024年7月14日から8月3日までの3週間、アメリカのロサンゼルスに演技を探求するために留学に行きました。私が申し込んだ語学学校には複数のプログラムが併設されていて、私はその中の一つのシネマクラスに参加していました。シネマクラスでは、実際に監督として活躍されている方を講師に招き、同じく参加している他の留学生と3週間でショートムービーを完成させることを目標として活動しました。また、SONYやワーナー・ブラザース、パラマウントなどの撮影スタジオにも見学に行きました。私はホストファミリーの家に滞在し、朝晩の食事と送迎をサポートしていただいていました。朝ご飯を食べてホストマザーに学校まで送ってもらい、午前中は語学の授業を受け、昼食を各自で済ませたら、午後のアクティビティに移るスケジュールを送っていました。3週間のシネマクラスの中で、まずはじめに撮影の基本的なことを学びました。撮影機材の名前や使い方、映画の中でアングルがどのように変化し、どのような効果を生んでいるのかなどを先生から教わっていました。そのあと、ショートムービーの作成に取り掛かりました。構成に関して、先生は一切口出しをしなかったため、私達生徒で台本、物語の背景、撮影場所、役割などすべてを決めました。物語の設定を考える際、他の生徒はアイデアをたくさん出していたのに対し、私はアイデアが浮かび上がったのにも関わらず、英語に自信がなく発表することが中々できませんでした。それでも、みんなは「あなたの意見が聞きたいのよ、自信を持って、おしえて!」と背中を押してくれました。そのおかげもあり、私は拙い英語だったけどみんなの前で発表することができ、さらにはみんな「いいアイデアだね」と褒めてくれました。結果的に私のアイデアが構成に使われ、私にとって更に思い入れ深い作品になりました。英語でのコミュニケーションで、お互いの認識を高め合うというのはやっぱり難しかったけど、それでもみんな良い作品を作るのに必死だったし、私も下手なりにぶつかろう! とオープンマインドを持つことができるようになりました。最初の一週間は聞き取れない英語や喋れない自分に嫌気が差し、時間の流れがとてもゆっくりに感じました。しかし、ホストマザーに出会った初日に「あなたの英語はとても上手よ」と言ってもらったことが心の支えでした。美味しいご飯と、毎日の送迎、面白い話に最高のお家、すごく可愛いハスキーなど、すべての環境に支えられた3週間でした。2週間目からはフランスやブラジルの友達と話すことも増え、ディズニーやユニバ、大谷翔平選手の試合など、英語を喋りながら楽しむことができました。最終日にはホストマザーに手紙を書いて渡したら泣いてくれたので、思わず私も泣いてしまいました。今でも連絡を取るくらい大好きなホストマザーです。
私の留学はものすごく恵まれたものでした。日本にとらわれず、世界中に私の友達がいて、辛くなったら戻っておいでと言ってくれるホストマザーがいて、第二の故郷ができました。

費用詳細

学費:納入総額

490,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

100,000 円

項目:交通費

300,000 円

同じシネマクラスのみんな
ホストマザーが両親に紹介してくれ、食事にご一緒した写真
かわいいかわいいハスキー犬のJoeie
費用詳細

学費:納入総額

490,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

100,000 円

項目:交通費

300,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

私がホームステイした家には、ホストマザーとハスキー犬が暮らしていました。私達は最初からいい関係を築くことができました。ホストマザーの料理は本当に美味しくて、作り方をたくさん教わりました。私が英語に不安を抱いていても、優しく包みこんでくれて、たくさん理解しようとしてくれました。休日や学校終わりにはスーパーに行ったりショッピングモールに行ったりと、たくさんの思い出を作ってくれました。やんちゃなハスキーを見て二人で笑って、同じような境遇があるとわかると二人で泣いて励まし合いました。3週間はあっという間に過ぎていきました。留学が終わってしまうのが寂しすぎて、「3週間ありがとう。私はいつでもあなたの味方だから、私がいることを忘れないでね」というような手紙を送りました。ホストマザーはいつも明るくて、本当の娘のように可愛がってくれました。ホストマザーのおかげで私は世界を知ることができたし、アメリカを大好きになりました。あの家が、私の第二の故郷になりました。日本に帰ってきた今でもたまに連絡を取って、「高校を卒業したらこっちの大学においでよ」と言ってくれます。大学が決まったら、彼女が欲しがっていた洗濯ネットをプレゼントとして、また会いに行くつもりです。Dear Mary, thank you for everything and I’m sure we can see again, love u!

ホストマザーが作ってくれたご飯

どうやったら脱・日本語!?

  • 留学先探し : 語学学校

シネマクラスには、ブラジル人3人、フランス人1人、イタリア人1人、中国人1人に合わせて、私ともう一人日本人がいました。言語は同じだし、話は合うし、、そんなこんなでよく一緒にいたけど、私も彼女も「英語を喋りに来たのにこのままじゃ日本語しか喋ってない!!」とモヤモヤしだしました。そこで、彼女と同じホームステイ先だったブラジル人の子や、年が近かったフランス人の子を巻き込んで話すようにしていました。また、私達2人しかいない空間でも、日本語禁止ゲームをして、英語で会話することに徹していました。拙い英語だったけど、お互い理解しようとして、また他の地域の訛りに慣れて、日本語を話してしまうという留学特有の課題を解決しました。

語学学校の敷地内で撮った写真

留学前にやっておけばよかったこと

学校の課題はなるべく留学前にやっておくべきです。私は夏休み前から留学に行っていましたが、その付近はちょうど夏休みの課題が説明されたり配布されたりする時期でした。また、夏休み前までに提出する課題もありました。しかし、留学の準備が忙しくて忘れたり、留学から帰ってきたあとだと勉強の記憶も薄れてなにも書けなかったりしました。留学準備とは違うけど、学校も大事なので、留学を言い訳にして怠らないほうがいいです。

留学を勧める・勧めない理由

もし時間があるなら、時間があるうちに100%留学に行くべきです。トビタテのいいところはお金を出資してくれるところです!! なんだかんだ言って忙しいのはわかるけど、きっと社会人になればもっと忙しくなります。学生のうちに新しい世界を見ることは、自分の視野も広がるし、もっとポジティブな思考を持つことにつながります。親なしで海外に降り立つという経験は誰でも持てるものではないし、自分のことを好きになれます。

これから留学へ行く人へのメッセージ

きっと楽しみだけじゃなくて、不安や緊張も抱えていると思います。日本を離れるのは寂しいかもしれないけど、飛行機に乗ってしまえばあとはもう自分の体に身を委ねるだけです。海外の人々はみんな、自分が思っているより優しいはず! 言葉が伝わらなくてもやもやするのはみんな同じ! でも現地の人も一生懸命自分を生きているし、あなたを歓迎してくれるよ。あなたの留学が、あなたにとってかけがえのない経験となりますように!