留学内容
教育格差を研究テーマに、リトアニアの首都ヴィリニュスに1年間留学しました。
現地にあるウクライナの子どもたちのための学校で、2nd~7th grade、10th~11th gradeのクラスで英語を教えました。
「教育格差」とは、教育社会学に基づき「子ども本人には変えることができない家庭環境の違いによって子ども自身の学力や学歴といった教育成果が大きく異なること」と定義されています。つまり、「生まれ」によって人生が決定されてしまう現状のことを言います。現在の日本の教育格差の問題は、この家庭間で生まれた格差が、学校教育を通して世代間で維持または拡大されてしまっていること、また大学の教職課程でこの教育社会学に基づく教育格差がほとんど教えられていないということです。
そこで今回の留学では、社会的に弱い立場とされてしまっているウクライナ難民の子どもたちへの教育を通して、身体的な違いや言語など目に見える違いから、家庭的・社会的なバックグラウンドなど目に見えない違いまで、一人ひとりをよく理解することで誰一人取り残さない教育の実現を目指しました。