留学内容
世界で最も自殺率が高いリトアニアに行って、自殺の問題とその背景を研究するために様々な活動に取り組みました。交換留学先であったミコラス・ロメリス大学では、リトアニア語や心理学を中心に履修しました。全く話せなかったリトアニア語は、簡単なあいさつやお店で注文できるほどまでに成長しました。ヴィリニュス大学の自殺研究センターでは、心理学専攻の修士学生と、センター員である心理学の先生と共に、日本とリトアニアの自殺傾向を比較する研究プロジェクトを進めていました。唯一の日本人メンバーであったため、日本で使用する質問票の作成を自分一人で担わなければならなくなり、何度もプレッシャーに押しつぶされそうになったこともありました。しかし、プロジェクトリーダーであった先生の励ましで頑張れました。私の帰国後、様々な障害から断念せざるを得なくなりましたが、大きく成長できた経験でした。オールセインツファミリーサポートセンターでは、家庭に問題を抱えている子供たちが通う学童のような場所があり、そこで週1回ボランティアをしました。リトアニアの文化を学べたと共に、人が生きていく上でいかに「居場所」が大切かを学びました。最後に日本文化発信に取り組むYukariでは、イベントのお手伝いをしたり、日本に興味のある現地の高校生と交流する機会を持たせていただきました。