留学大図鑑 留学大図鑑

大川 大和

出身・在学高校:
鈴鹿工業高等専門学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年10月14日 初回執筆日:2025年10月14日

自動運転の現状調査:AIが運転する世界

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • CalPolyPomona,Waymo
  • アメリカ合衆国
  • ポモナ・サンフランシスコ
留学期間:
15日間
総費用:
703,550円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 510,000円
  • 高専機構からのもの 80,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

私はアメリカで自動運転技術の現状と今後の展望を知り,過疎化が進む地域でどうしたら自動運転技術を実装できるか考えることを目的に留学しました。具体的には、アメリカの大学で教育用の自動運転ロボットを組み立ててプログラミングをしたり、自動運転に関する英語論文を2本読みました。また、自動運転事業で世界トップであるWaymoの日本人エンジニアの方にインタビューをし、Waymoに実際に乗って、自動運転技術の現状を学びました。

留学の動機

漠然とアメリカに行ってみたい。ここから私の留学は始まりました。今後の日本の課題を考えると人手不足が深刻で,物流の運転手や公共交通機関運転手が不足し、私たちの生活に大きな影響を与えるのではないか、ということに気がつきました。その未来を変えるために自動運転最先端のアメリカに行って、現状について学びたいと思い留学を決めました.

成果

留学を通して、アメリカで自動運転が早期に実現した背景を学びました。経済力や技術力の高さに加え、社会の需要が大きな要因でした。特に、人が運転するタクシーに対して「料金の不透明さ」や「時間の正確さ」への不満があり、「ロボタクシーなら安心で時間通りに来る」という信頼が生まれていました。こうした文化的背景が新しい技術の受け入れを後押ししており、技術発展には社会的信頼と文化の理解が不可欠であると実感しました

ついた力

臨機応変に対応する力

留学に行く前、留学に行ってから、様々なハプニングがありました。学校のWi-Fiがなかなかつながらなかったり、飛行機の予約の生年月日が間違っていたり,クレジットカードで決済が一度できなかったりしました.想定外のトラブルがある中でも、今自分ができることは何なのかということを考えて、最後までやりきるということができました。日本では経験できないことを経験し,柔軟に行動できるようになりました.

今後の展望

英語力と制御工学に関する知識とスキルを身につけたいと考えています。留学を通して,アメリカの大学の学生のスキルの高さ,留学生の英語力の高さに圧倒されました.世界基準のエンジニア実業家になるためにアメリカの大学院進学を視野にいれて日々勉強に励んでいます.20歳までに英語でスムーズにコミュニケーションができ,英語で技術を学べることが目標です.

留学スケジュール

2025年
2月~
2025年
3月

アメリカ合衆国(ポモナ)

私はアメリカ・カリフォルニア州にある**カリフォルニア州立工科大学(Cal Poly)付属の語学学校**で学びました。午前中は**リーディング・ライティングの授業を2時間、リスニング・スピーキングの授業を2時間**の計4時間を受講し、英語での議論や発表の練習を重ねました。最初はスピードの速い英語に戸惑いましたが、授業を通してリスニング力や表現力が少しずつ伸びていきました。

午後は、大学の研究室で、教育用ロボットの組み立てや動作実験に取り組みました。使用したのは小型パソコンのRaspberry Piで、自動運転制御プログラムを動かしながら理解を深めました。また、関連する英語論文の読解にも挑戦し、英語で専門的な内容を読み解く難しさと面白さを実感しました。最初は頭がパンクしそうでしたが、徐々に慣れていき、自動運転の基礎的な構造を英語で説明できるようになりました。

その成果として、アメリカの研究発表ガイドラインに沿った研究ポスターを初めて作成**しました。英語での構成やデザインの仕方、内容のまとめ方など、「こうやってやるんだな」と一連のプロセスを実際に学ぶことができました。この経験は今後の研究発表にも大きく役立つと感じています。

生活面では、大学近くのホテルに滞在し、通学は徒歩で行いました。昼食時には大学のフードコートみたいなところでとりアメリカの大学の規模の大きさに圧倒されました.休日は大学の友人と昼食をとったりコストコにいったりして異文化の中で人とのつながりを深めることができました。英語での会話や研究活動を通して、自分の行動力と挑戦心が大きく成長した留学でした

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

教育用自動運転ロボット
アメリカガイドライン準拠の研究発表用ポスター
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2025年
3月~
2025年
3月

アメリカ合衆国(サンフランシスコ)

私はアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコで、自動運転業界の世界的企業Waymoの日本人エンジニアの方とお会いし、実際にWaymoの自動運転車に乗りながら市内を視察しました。WaymoはGoogleの支援を受けており、その開発環境や企業文化を知る貴重な体験となりました。

乗車中は、車が標識を正確に読み取り、歩行者や消防車のサイレンにも自動で反応して停止するなど、まるで人間以上に安全で精密な運転を実現していることに驚きました。AIがここまで高度に社会と共存できている姿を見て、「自動運転は未来の話ではなく、すでに日常に溶け込んでいる技術」だと実感しました。

また、エンジニアの方との対話を通して、アメリカの企業文化や働き方についても理解を深めることができました。当初は「海外で働くためには世界トップランクの大学を出なければならない」と思い込んでいましたが、実際には明確な目標を持ち、継続的に努力することで道が開けるということを教えていただきました。この出会いを通じて、「自分にも海外で挑戦できるチャンスがある」と前向きに考えられるようになりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

運転席には人はいない
周囲の車をナビの画面に反映
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

留学中に印象的だったことは大きく2つあります。

1つ目は、「学ぶことを人生の一部として楽しむ姿勢」です。アメリカの語学学校では、若者だけでなく、子育て中のお母さんなど、さまざまな国と年齢層の人たちが共に学んでいました。彼らはそれぞれの夢や希望を持ち、年齢に関係なく学び続けていて、「学ぶってこんなに楽しいことなんだ」と心から感じました。大学の廊下では、多くの学生がパソコンを広げて課題に取り組み、活気に満ちた雰囲気がありました。その姿を見て、学びを自分の人生として前向きに楽しむ文化が、アメリカで多くの優秀な技術者を生み出す土壌になっているのだと実感しました。

2つ目は、「完璧でなくても行動することの大切さ」です。大学の図書館に掲げられていた「Become by doing(行動することで何者かになっていく)」という言葉が印象に残っています。最初は自分の英語力に自信がなく、ネイティブのように話せないことを気にしていましたが、実際に会話してみると、意外と伝わることに気づきました。語学学校には中国系やアラブ系など様々な国の人がいて、それぞれ発音や表現が違っても、「伝えようとする気持ち」があれば通じるということを学びました。ある時、「君の言っていること、ちゃんと伝わっているよ」と言ってもらえたことが大きな自信になりました

図書館の壁に書いてあったスローガン

周りの支えのおかげで受け入れてもらった留学先

  • 留学先探し : 大学

トビタテの魅力は、自由に自分の留学計画を立てられることです。しかしその自由さゆえに、受け入れ先を見つけるのはとても難しいという現実もあります。私も当初、自動配送ロボットの企業でインターンをするという計画で書類を通過しましたが、実際に企業に連絡を取っても返信がありませんでした。「本当にこの計画は実現できるのだろうか」と思いつつ,ただの語学留学+インタビューでは自分の目標を達成できないと悩んでいました.

そこで学校(高専)の先生に相談し、アメリカ西海岸にある大学とのつながりがないか聞きました。すると、先生の教え子がちょうどアメリカの大学で研究員として働いており、その縁で研究室に受け入れてもらえることになりました。さらに、高専の卒業生を通じてWaymoのエンジニアの方とも出会うことができ、留学の学びがより広がりました。

この経験から学んだのは、「一人で抱え込まず、周りに頼ることの大切さ」です。最初は自分で全部解決しなければと思っていましたが、思い切って相談したことで新しい道が開けました。困ったときは、ぜひ周りの人に頼ってみてください。きっと、思いがけない形でチャンスがつながっていくはずです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

「留学=お金持ち・英語ペラペラ・特別なスキルが必要」と思いがちですが、そんなことはありません。トビタテに挑戦する中で成長し、英語も少しずつ話せるようになりました。不安や怖さも受け入れて一歩を踏み出してください。その先には無限の可能性があり、自分が見えている世界が大きく変わります。最初はみんな普通の高校生です.周りの人を頼りながらあなたのやりたいを叶えましょう!