留学大図鑑 留学大図鑑

Jun

出身・在学高校:
新潟県立新津高等学校普通科
出身・在学校:
新潟大学大学院
出身・在学学部学科:
自然科学研究科
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年05月08日 初回執筆日:2017年05月08日

ゲノム編集技術の畜産分野への応用

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)・農学・森林科学・水産・獣医・畜産
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ハワイ大学医学部付属発生生物学研究所(Institute for Biogenesis Research)
  • アメリカ合衆国
  • ホノルル
留学期間:
6か月
総費用:
1,200,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準1級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC745>

留学内容

2016年9月から2017年2月にかけ、ハワイ大学医学部付属発生生物学研究所(UHIBR)にて研究技術習得を目的として半年間研修を行いました。私が留学した目的としては、近年様々な要因で衰退の危機にある畜産業に対し、最先端の遺伝子改変技術を用いた高付加価値の畜産物生産を通して貢献するためです。実際の活動は研究活動が中心であり、所属先研究室の博士課程の学生に指導を仰ぎつつ、技術習得と並行して自らで研究を進めていく形で行いました。ゆえに、1日のスケジュールとしては、基本的に何をするかは自由に決めることができ、自分の場合は実験の合間に本研究領域の分子生物学の勉強や論文を読むという形で行っており、9時~18時まで研究室で作業をする生活でした。しかし、分子生物学は自分の主専攻ではないため、基礎から学ぶ必要があり、休日を返上して常に勉強をこなす毎日でした。(英語で)

留学の動機

1つは日本の畜産への貢献です。最新の遺伝子組み換え技術を用いて畜産物に付加価値を付与し、将来的な産業衰退の危機に備えたいと考えました。2つ目は世界での研究経験です。将来的に、世界で活躍できる研究者を目指し、可能な限り若いうちに海外に出て、経験を積みたいと考えておりました。

成果

・遺伝子工学の知識・実験技術を基礎としたゲノム編集技術の取り扱い
・海外生産システムとの比較による日本畜産への理解
・意識の変化
 一人称で考える力、楽観視する力
・気づくことができた事
 行動の重要性、多様性を認めない風潮(日本)、息抜き
・海外研究者との人脈
・語学力

ついた力

一人称で考える力、楽観視する力

一人称で考える力:当事者として考え、主体的に取り組む姿勢。
楽観視する力:あれこれ考え込むよりも、実際に行動に移すことに焦点を当てる。目の前の物事に楽しむ余裕を持つ。

今後の展望

海外での研究経験を通して得た学びを、産業に近い立場での研究開発に活かし、社会的要請に応える形で社会に貢献していく。

留学スケジュール

2016年
9月~
2017年
2月

アメリカ合衆国(ホノルル)

研究技術習得を目的として半年間研修を行いました。実際の活動は研究活動が中心であり、所属先研究室の博士課程の学生に指導を仰ぎつつ、技術習得と並行して自らで研究を進めていく形で行いました。ゆえに、1日のスケジュールとしては、基本的に何をするかは自由に決めることができ、自分の場合は実験の合間に本研究領域の分子生物学の勉強や論文を読むという形で行っており、9時~18時まで研究室で作業をする生活でした。しかし、分子生物学は自分の主専攻ではないため、基礎から学ぶ必要があり、休日を返上して常に勉強をこなす毎日でした。(英語で)また、ハワイ州最大の生産農場の見学を通じて、アメリカ式の生産システムについて学びました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

90,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:病院、医薬品

50,000 円

ハワイ大学
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

90,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:病院、医薬品

50,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

物事を楽観視する能力の重要性です。ハワイに住む人々は非常にアクティブで、また、物事に対して楽観的な考え方を持ち、あれこれ思慮深く考えないようなタイプの人が多数派でした。しかし、それは裏を返せば、行動に焦点を当てており、目の前の物事に対して余裕を持つことを意味していました。例えば、研究を進めていく際、たとえ芳しくない結果が出たとしても、研究自体に楽しむ余裕を持ち、次のプランを次々と実行していくことを通し、成果を出していく姿が見られました。上手く実例を挙げることは難しいのですが、目前の物事をあれこれ考えず、行動ベースで考え、かつ、目の前の物事を楽しむ心の余裕を持つ、という自分にはない新しい価値観に触れることができました。私は本来、慎重に物事を行うようなタイプの人間ですが、彼らの物事に取り組む姿勢の実践を通し、精神的な余裕を持つことの重要性を実感しております。

余暇に訪れたビーチ

英語力の違い

  • 語学力 : 英語

進学や採用試験で求められている英語力と留学で求められるものは別物であると考えております。現地では、習うより慣れろの精神で、使える英語を磨く方がいいと思います。

コネクション

  • 留学先探し : 大学

協定校以外にも、教員の持つコネクションを利用すると選択肢はかなり広がります。自分の選択肢は可能な限り広げることをお勧めします。

指導教員との相談

  • 単位・留年 : 休学・留年

休学や留年を敬遠する人は、指導教員と行く前によく相談することが解決につながると思います。私の場合、現地での活動が認められて単位を出していただき、現在では通常の修業年限で活動しております。

留学前にやっておけばよかったこと

留学前にやっておけば良かったこととしては、現地で行う専門分野の勉強です。私の留学計画では、異分野の研究をする計画であったものの、知識がない状態で行ったため、現地での学習に苦労しました。ゆえに、背景的な知識や基本的な実験原理等は行く前に理解しておくことがより良い研究留学につながると思います。

留学を勧める・勧めない理由

留学を勧める理由としては、環境を変えることでしか学べないことがあると感じたからです。頭で理解していても、実際に自分の目で見て、肌で感じた経験をすることで明確に学べることがあり、それはひとそれぞれです。留学は多額の費用と労力がかかり、気軽に実行するものではないかもしれませんが、そのためにトビタテプログラムは存在しています。

これから留学へ行く人へのメッセージ

たくさん失敗してくることが重要だと思います。失敗しなければ成功はおろか、何も気づくことができません。あらゆる事に挑戦し、自分の可能性を広げてきてください。