留学内容
私の留学テーマは、タイの呪物文化を通して、「自分の努力で切り拓く部分」と「他者の力や運に委ねる部分」を、どのようにバランスよく生きていくかを考えることだった。
タイでは、仏像や護符などのお守りを日常的に身につける人が多く、願い事や身を守ることを呪物に託す文化がある。私はそこから、「自分ではコントロールできないことをお守りに託す」という信仰行為が、人々の不安やストレスを和らげ、メンタルヘルスにも良い影響を与えているのではないかと仮説を立てた。
そこで、現地の人々が実際にどのように呪物と関わっているのかを知るため、日々呪物市場に通い、参与観察を行った。当初、協力をお願いしていた人には断られてしまったが、諦めずに市場へ通い続ける中で新たなインフォーマントと出会い、製作者や呪術師へのインタビューも行った。







