留学内容
医療先進国であるアメリカに医療用マイクロ流体デバイスの設計と開発を行うため留学しました。研究としては大きさのことなる粒子を分離することを目標としてマイクロフルイディクスと呼ばれる指先ほどの樹脂製のチップの設計を行いました。その設計の際、試行錯誤によって設計では非常に時間がかかってしまうため、CFDシミュレータ(流体解析を行うソフトウェア)を用いて、まずコンピュータ上で解析を行ってから、実際に作製するという方法で進めました。現在、設計を終えたところで帰国し、実験の結果を待っています。
最終更新日:2017年05月19日 初回執筆日:2017年05月19日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
英語 | 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC525> | → | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC615> |
医療先進国であるアメリカに医療用マイクロ流体デバイスの設計と開発を行うため留学しました。研究としては大きさのことなる粒子を分離することを目標としてマイクロフルイディクスと呼ばれる指先ほどの樹脂製のチップの設計を行いました。その設計の際、試行錯誤によって設計では非常に時間がかかってしまうため、CFDシミュレータ(流体解析を行うソフトウェア)を用いて、まずコンピュータ上で解析を行ってから、実際に作製するという方法で進めました。現在、設計を終えたところで帰国し、実験の結果を待っています。
僕は今までうちにこもりがちの性格であったので、自分の殻を破り、世界へ飛びたてるような人間になりたいと考えて留学を決意しました。きっかけとしてはアメリカの大学の先生が僕の研究に興味を持ってくれたことでした。その際、共同研究をするかどうか話題に上がり、自分の殻を破ることと研究をさらに進めていくために勇気だして一歩踏み出しました。
僕の大学ではデバイスをつくることができず、他の方法で代用していました。しかし、きちんとしたデバイスの作製方法を現地では学ぶことができ、自分の手で作製することもしました。また、研究室では毎週、メンバー全員でミーティングが行われていて、英語で議論するという経験も積むことができました。
粘り強くやり抜く力
装置の設計はまずコンピュータ上でシミュレーションしてから行いますが、そのシミュレーションの時点でうまくいかず、行き詰った時がありました。しかし、あきらめずにメンバーや先生方と議論を毎日のように重ね、何十パターンも試行しました結果、設計に成功しました。そこで、あきらめず粘り強くやり抜く力が付いたと思います。
実験の結果を待ち、うまくいっていれば、実際の細胞へと展開していきたいと考えています。もし、失敗してもシミュレータの設定の合わせ込を行い、精度よくシミュレーションができるように修正していくつもりです。いずれにせよ、近いうちに実際の細胞の分離へと展開していきたいと考えています。
2016年
9月~
2017年
1月
アメリカのIUPUIの研究室に所属し、解析担当を任されました。僕の仕事は主に解析結果を基に設計を行うことでした。解析に詳しい人間は僕以外にはおらず、実質解析班のトップとして働きました。毎日アパートからIUPUIまで徒歩で30分近くかけ通っていました。IUPUIではまず、大きさの異なる粒子がマイクロフルイディクス内でどのような挙動を示すかを確認するために実際に装置を作製し、実験を行いました。次に、実験にて大きさが異なる粒子がそれぞれ異なる挙動を示すことが確認できたので、実験結果を基にシミュレータ内のパラメータの再構築を行い、コンピュータ上で再設計を行いました。その際、二種類の大きさの異なる粒子を非常に高い精度で分離できる装置の作製を依頼されました。この設計が非常に難しく、三週間ほどかかりましたが、なんとか設計することができました。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 70,000 円 |
生活費:月額 80,000 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 70,000 円 |
生活費:月額 80,000 円 |
この写真は初めてできた友達とお酒を飲みに行ったときに撮った写真です。皆にはアパートに泊めてもらったり、シカゴに買い物に連れて行ってもらったり、サンクルギビングデーでごちそうになったり、クリスマスパーティでプレゼント交換をしたり、いろんな時間をすごしました。留学を楽しく過ごせたのも彼らのおかげです。このメンバーとは今でも連絡を取り合っています。研究留学としていきましたが、彼らのような素晴らしい友人達と出会えたことが最も大きな財産です。
はじめの一ヶ月は研究室のメンバーのアパートに居候し、その後自分のアパートへと移動する予定でした。しかし、留学の期間が大学のセメスターとあっていなかったため家賃の上乗せがないと契約できないといわれてしまいました。そこで、大学のネット掲示板ではルームメイト募集や部屋貸しを行っていると聞き、いろんな人に連絡して部屋の見学をさせてもらいました。結局、泊めてくれていた人がそのまま泊まっていてもいいと言ってくれたので、部屋を借りるのはあきらめましたが、部屋を借りるときは契約の期間とセメスターがあっているか、また現地で部屋を借りたいときは大学のネット掲示板等がないかを聞いてみるといいと思います。
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