留学大図鑑 留学大図鑑

Tatsuya

出身・在学高校:
羽咋高校
出身・在学校:
富山大学
出身・在学学部学科:
機会知能システム工学科
在籍企業・組織:

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最終更新日:2017年07月24日 初回執筆日:2017年07月24日

グローバルに活躍する研究者になるために

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Northwestern university・Department of Mechanical Engineering
  • アメリカ合衆国
  • シカゴ
留学期間:
22か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 3,720,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私はマニュファクチャリングトライボロジーの世界的な研究者であるProf. DohdaのいるNorthwestern university(アメリカ・シカゴ)のAdvanced Manufacturing Processes Laboratoryに研究留学しました。研究の内容として、富山大学の高辻教授とDohda教授との共同研究であるアルミニウム合金を用いたマイクロ成形の実現についての研究を行っており、Northwestern universityの高速マイクロ押出し試験機を使用し、より実践に近い高速での加工の現象を観察した。
私がNorthwestern universityに到着したとき、試験機は壊れていたが、同じ研究室の先生からの指導や学生、他の大学の先生からの協力を得て実験を行うことができるところまで改修し、実験を行った。
また留学中により多くの国際経験をするために、国際学会で3回発表し、高辻教授とDohda教授の指導の下、これまでの実験の成果を2報の論文にまとめた。

留学の動機

博士課程の研究を行う上で学際的に研究を遂行する能力やより多くの国際経験を積むために留学を希望した。学部生時代から共同研究で指導いただいている先生にお世話になれることは前から決まっており、奨学金を探していたところ、トビタテを研究室の先生から教えていただいたため。

成果

・試験機を改修し、実験を行うことが出来るようにした。
・国際学会で3回発表し、投稿論文を2報投稿し、出版される本の1つのテーマについて教授の指導の下、執筆に携わり著者の1人となった。
・国際学会やシカゴの若手研究者会に参加し、多くの研究者と知り合うことができた。
・海外の優秀な学生のハングリーさを身近で感じることができた。

ついた力

頼る力力

私が到着したとき、試験機は壊れており、自分の力で改修を行ったが、データを収集するシステムや電気的、機械的な振動を取り除くための工夫に悩んでいたところ同じ研究室の先生からの指導や学生、他の大学の先生からの協力を得て改修することに成功した。自分に頼り過ぎず、他の人を頼る、協力することで自分にはできなかったや悩んでいたことが容易に解決することを学んだ。

今後の展望

学位を取得し、研究者として今の研究の他にも目の前にある研究を行っていきたい。
また研究留学を推奨し、自分自身も経験を活かして国際的に活躍する研究者になりたい。

留学スケジュール

2015年
8月~
2017年
5月

アメリカ合衆国(シカゴ)

アメリカのシカゴエリアにあるNorthwestern universityでProf. Dohdaの指導の下、研究留学を行った。
留学期間は2015/8-2017/5の22か月間で、成果として、国際学会で3回発表し、投稿論文を2報投稿し、出版される本の1つのテーマについて教授の指導の下、執筆に携わり著者の1人となった。また、国際学会やシカゴの若手研究者会に参加し、多くの研究者と知り合うことができた。
海外では博士課程の学生は学生としてではなく、1人の研究者として扱われ、自分の力の無さを痛感し、周りの学生のハングリーさに最初は戸惑い、つらい時期が続いたが、生活等に慣れて多くの友人を作ることが出来た。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ノースウェスタン大学の正門
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

研究者や弁護士の方など多くの日本人の方ともお知り合いになれました。分野は違いますが同じシカゴの地で頑張っていて、若手研究者会やシカゴの日本人会などで知り合いました。僕の留学は長期で研究やいろいろなことで悩んでいたときに本当に親身になってくれたおかげで留学を最後まで行えることができました。

僕の送別会に集まって下さったシカゴの日本人の方々

留学準備は早め早めが大切

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

自分の留学の準備は留学先の対応の早さによってかなり振り回されます。
特にvisa申請は出来るだけ早めに、できれば渡航の3ヶ月以上前に行うと良いと思います。住まいでもめることもありますので時間のある人はアパートや受け入れ先に一度顔を出して直接話が出来たら良いと思います。面倒で出費もある程度あるかもしれませんが、変なところで躓かないように自分からどんどん準備を進めていくことをお勧めします。

留学前にやっておけばよかったこと

留学前にやっておけば良かったこととして、現地での状況把握です。自分の使用する実験機器の状態などの把握の遅れと予備知識が足りず、現地で苦労しました。良い研究留学を行うためには、背景的な知識や基本的な実験原理、試験機の機構などは行く前に理解しておくことをお勧めします。

留学を勧める・勧めない理由

自分の将来に国際的な活動があるなら留学をするべきだと思います。また実際に自分の目で見て、肌で感じた経験は必ず自分の成長につながります。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学中に逃げ出したくなるくらい苦しいことがたくさんありますが、そんなときに相談に乗ってくれたり助けてくれる人が必ず周りにいてくれます。自分は一人ではないことを決して忘れないでください。
失敗や苦しい思いをした分、自分が大きく成長するチャンスです。ぜひやりきってきてください。