留学内容
偏光を用いた気象観測で世界一だと言われている Montana State University の Joseph Shaw 先生の研究室で、皆既日食の偏光測定に向けたカメラの性能評価に関する研究を行っていました。偏光測定は非常に難しい一方で、そこには多くの情報が含まれており、計測を行うことにより今まで分からなかった測定対象の性質を見つけたり、偏光に情報を乗せることで今までより大容量での光通信ができたりと、多くの可能性があります。実際に留学すると、まわりは自分よりも経験を積んだ人ばかりで、最初は教えられることばかりで与えられた研究テーマも自分のものとは全く思えませんでした。しかし、勉強と実験を繰り返していくうちに研究の進め方について意見を求められるようになったり、他の研究をしている人にも実験の仕方について教えてほしいと頼まれるようになったりと、次第に自分のしてきたことに自信が持てるようになりました。最終的には研究成果を国際光工学会(SPIE)での発表と学会誌への掲載をさせていただけることになり、本当に頑張ってよかったと思います。