留学内容
医学と数学の融合を目指して、本場アメリカで臨床実習と研究活動を遂行してきました。留学前半の1ヶ月間はコーネル大学付属病院であるNew York Presbyterian病院の腫瘍内科をローテーションし、米国の指導医、フェロー、レジデントと共に患者さんを診察し、治療計画の立案と経過のフォローアップを実施しました。日々の臨床実習を通じて、腫瘍内科で必要とされる知識・技術を身につけることができ、1ヶ月過ぎる頃には英語でスムーズに患者さんの診察や症例報告が出来るようになりました。また、指導医が主催する研究会に参加し最先端の研究現場を知ることができ、将来めざしているPhysician-Scientist(研究と臨床を両方とも専門とする医師)のロールモデルとの出会いもありました。
留学後半の2ヶ月間は、ニューメキシコ州にあるロスアラモス国立研究所にて、体内のウイルス増殖を表現する数理モデルを開発し、実際に臨床データを用いて抗ウイルス薬の効果を評価する研究を遂行しました。一連の研究活動を通じて、最新の研究論文の読解、新たな研究テーマの立案、臨床データの扱い方や統計ソフトの使用方法、パラメータ推定時の統計手法を学び実践することが出来ました。2ヶ月間と短い期間ではありましたが面白い研究成果を出すことができ、帰国後に学会で発表することが出来ました。