留学大図鑑 留学大図鑑

Hiroyuki K

出身・在学高校:
福岡大学附属大濠高等学校
出身・在学校:
九州工業大学大学院
出身・在学学部学科:
生命体工学研究科
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年10月23日 初回執筆日:2017年10月23日

博士課程学生のアメリカ武者修行

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • セントラルフロリダ大学 心理学科
  • アメリカ合衆国
  • オーランド
留学期間:
11ヶ月
総費用:
2,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,960,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

【背景】
 グローバルに活躍出来る研究者のベースをつくる.
 研究に応用出来る技術や知識を持ち帰る.
【目的】
 海外の研究者とのコネクションを強化し,共同研究に研究協力者として,積極的に参加する.
 専門領域における最先端の技術を学び,研究の幅を広げる.
【方法】
 研究プロジェクトの参加,講義・演習の出席,研究所の視察(Central Michigan University, University of Calgary),国際学会の参加(ACE 2017 - Association of Canadian Ergonomists),
【結果】
 大学の講義及び講習会を通じて,専門領域(人間工学,生理心理学)だけでなく,専門外の知識(主に心理学)を修得することが出来た.
 心理学に関する研究プロジェクト及び企業との共同研究に参画させて貰い,正式に共同研究者としての採用が決定した.


留学の動機

博士後期課程に進学してから3年が経過し,アカデミックの道へ進む事を決意したが,研究業績以外に、研究者として必要な武器を模索していた.その武器を留学と仮定し,海外の大学・研究機関で研究活動することで,研究者とのコネクションを強化し,自身の研究の幅を広げたいと考えた.

成果

心理学に関する3つの研究プロジェクトに従事した.プロジェクトの1つが日本企業との共同研究であり,テーマが自分の研究領域に近い部分もあった為,文献調査から実験デザインの考案まで深く携わることが出来た.最終的に,プロジェクトの全体会議でのプレゼンテーションや調査内容が評価され,研究プロジェクトの一員として正式に採用された.

ついた力

理解力

日本企業との共同研究プロジェクトに参画したが,異文化という壁だけでなく,大学側と企業側でプロジェクトに対する意識も異なっていた為,メンバー間の橋渡し役を担った.電話会議やミーティングでは,双方が納得いかない事項に関しては,私が解釈したものを伝え,相互理解に努めた.最終的には,プロジェクトの長期的な見通しも立ち,メンバーの意識統一を図ることに成功した.

今後の展望

引き続き,現地でのプロジェクトに協力し,新しい知見の発見及び機器の開発に貢献する.
毎年1回は必ず,国際学会で発表し,研究者同士のコネクションの更なる強化を行う.

留学スケジュール

2016年
9月~
2017年
8月

アメリカ合衆国(オーランド)

【セントラルフロリダ大学心理学科】
・心理学に関する研究プロジェクト及び日本企業との共同研究を手伝い,文献調査及び実験デザインの考案を行った.
・講義や演習(Human factor psychology, Cognitive Psychology)に出席し,グループディスカッション及びグループプロジェクトに参加し,英語での発表を行った.

【セントラルミシガン大学:2017年3月7日-21日】
・心理学科の研究所(Driving Evaluat​ion, Education and Research Center)訪問.博士課程学生とポスドクと共に研究に関する情報交換を行った.

【カルガリー大学:2017年7月29日-8月5日】
・心理学科の研究室訪問,キャンパス及び周辺の研究所の見学.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

65,000 円

生活費:月額

120,000 円

セントラルミシガン大学での送別会
カルガリー大学訪問
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

65,000 円

生活費:月額

120,000 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

講義に参加している学生のプレゼンテーション(テーマは自由設定)において,お世話になった指導教授が「そのトピックだと,1989年のDr~の243ページの8行目を読むと良いよ」と何も見ずに,全てのプレゼンテーションに対して,学生のトピックに合った文献紹介をしていた.著者名,年号,ページ数,行数まで,全て把握していた記憶力に驚愕した.

講義風景

J-1ビザでアメリカ留学する方(※九州の大学・大学院に在籍する方を対象)

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

J-1ビザで米国留学される方は,以下の書類及び手続きを早急に済ませることをお勧めします.何事もなく,手続きを終えた方は留学に必要なものを再度チェックし,安全かつ楽しい留学生活に向けて,準備して下さい.
・大使館の予約(福岡):とにかく早めに予約した方が良い.時期によるが,少なくとも3ヶ月前には.
・渡航書類(DS2019):渡航先の国際課が非常に対応が悪く,届くのに1ヶ月半近く要した.アメリカといっても,大学によるが,とにかく何度も連絡を取る,または現地でお世話になる先生に早めに相談してください.渡航前で語学に自信のない方は,所属大学の国際課の方の協力を依頼してください.

これから留学へ行く人へのメッセージ

・留学先で,何でも相談出来る日本人を探してください.現地で「日本語を話さない,日本人と知り合いをつくらない」と意固地にならない方が良いです.
・「安全に」楽しんでください.