留学大図鑑 留学大図鑑

Rina

出身・在学高校:
静岡県立藤枝東高等学校
出身・在学校:
武蔵野大学大学院
出身・在学学部学科:
薬科学研究科 薬科学専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年01月25日 初回執筆日:2018年01月25日

天然物応用実験を用いた新規剤形開発

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • コンケン大学製剤学研究室
  • タイ
留学期間:
3か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 51円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

【テーマ】
天然物応用実験を用いた新規剤形開発を実現・発表し、双方の技術の需要を高めることを目標とした新興国タイとの共同研究
【内容】
研究交換派遣という形でタイのコンケン大学製剤学研究室にて研究活動を行いました。私は学部生時代に工業化における解析技術の研究を行ってきました。大学院進学後は高齢者や小児などの弱者に適した新規剤形の開発を目指しています。コンケン大学製剤学研究室では、生薬などの南方特産物に置き換え有効で安全な医薬品製造の研究が行われています。これらに、自身の製剤研究経験を活かした研究を行うことができると考えています。
留学先では前研究としてタイ原産の植物を原料とした添加剤の調製が行われていました。そこで、私はその添加剤を医薬品へ応用することを目指して研究を行いました。実験計画法という手法を用い、添加剤の特性を評価し、医薬品(錠剤)添加剤として用いる際の最適処方の検討を行いました。
帰国後は研究内容を英語論文にまとめ、欧文学術誌へ投稿することを予定しています。そうすることで、日本の科学技術が海外で有効に活用され、タイの科学技術が向上したことを世界に発信できると考えています。共同研究の成果として報告することで双方の技術の需要を高めることに繋げたいと考えています。

留学の動機

私は将来、製薬企業の医薬品研究開発やリスク管理の分野に貢献したいと考えています。そこで、海外で共同研究を国際的に行い、異なる環境下においても自身の研究経験を活かすことができる力を身に着けたいと考えました。また、海外で言語や文化、価値観の異なる人々と一緒に研究し、機器不足や勝手の違い等の障害を乗り越えることでチームワーク力や研究力を鍛えられると考えました。

成果

【研究成果】
事前に計画していた実験を全て終えることができました。帰国後も受入先の先生方と連絡を取り、目標としていた英語論文の執筆を進めています。
【その他の経験】
インターナショナルナイトという留学生の交流会に参加しました。普段の生活は研究室に籠りがちでしたが、この交流会では様々な目的で留学に来ている学生と知り合うことができました。初対面の人とも積極的に話そうと思うきっかけになりました。

ついた力

あらゆる障害を乗り越える力

タイで行った実験は、原料調達の面を除けば、日本で行った方が効率的だったと思います。その要因は主に研究室の機器不足にあります。実験を成功させるためには、先生方とディスカッションを繰り返し、代用品や代替策を考える必要がありました。そうした状況でも結果を出すことができたという経験は研究者としての自信に繋がりました。

今後の展望

今後は、医薬品の研究開発に携われる職に就きたいと考えています。そして、以前から目標としていた「製薬企業の医薬品研究開発やリスク管理の分野に貢献する」ことを実現したいです。

留学スケジュール

2017年
9月~
2017年
11月

タイ(コンケン)

タイ東北部の国立大学であるコンケン大学にて研究留学を行いました。基本的には毎日研究室で研究をしていました。3か月と期間が短いこともあり、実験を終わらせることに必死になっていた時期もありました。そんなときも現地の学生は非常におおらかで、その人柄に救われることも多かった。
また、以前から交流のあった現地の学生さんを中心に、多くの学生や職員の方々と知り合うことができました。一緒に買い物に行ったり、旅行に行ったりと非常に良くしてもらいました。留学生活を通じて、コンケン大学の学生は留学生との交流に積極的であるという印象を受けました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

友人が歓迎会を開いてくれました
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

11月はタイの大きなお祭りが開催される時期でした。
私が留学していた東北部ではコンケン大学キャンパス内でお祭りが開催されました。学生だけでなく、地域の方もたくさん集まっていて、自然の恵みや仏陀への感謝をこめて灯篭流しが行われていました。私も研究室の学生と一緒にお祭りに参加しました。また、数え切れないほどの屋台や移動式アトラクションが並んでいて、とても大学内とは思えない大規模なお祭りでした。
同時期にタイ北部でもお祭りが行われていました。北部には灯篭流しではなく、ランタン上げを行う地域があります。トビタテで知り合った友人と一緒に北部のお祭りにも参加しました。実際にランタン上げも体験することができました。
どちらのお祭りも非常に美しい景色で日頃の悩みや疲れから解放されました。

実際にランタンを上げることができました

留学先の情報をしっかり伝える

  • 周囲の説得 : 家族

留学先がタイということで、両親は生活環境に不安を抱いていました。
私自身、タイの生活環境には不安がありました。そこで、現地の学生さんにお願いして大学や寮の写真を送って貰ったり、大学紹介の動画を見たりして、両親に留学先の情報を伝えました。
自分だけでなく、サポートしてくれる周囲の方々の不安を少しでも取り除けるように努めました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

場所や期間に不安がある人もいると思います。ですが、どんな場所でも、どの位の期間であっても学べることはたくさんあると思います。留学できるチャンスがあることに感謝して、目的をもって留学生活を送ればきっと良い経験ができると思います。