留学内容
【テーマ】
天然物応用実験を用いた新規剤形開発を実現・発表し、双方の技術の需要を高めることを目標とした新興国タイとの共同研究
【内容】
研究交換派遣という形でタイのコンケン大学製剤学研究室にて研究活動を行いました。私は学部生時代に工業化における解析技術の研究を行ってきました。大学院進学後は高齢者や小児などの弱者に適した新規剤形の開発を目指しています。コンケン大学製剤学研究室では、生薬などの南方特産物に置き換え有効で安全な医薬品製造の研究が行われています。これらに、自身の製剤研究経験を活かした研究を行うことができると考えています。
留学先では前研究としてタイ原産の植物を原料とした添加剤の調製が行われていました。そこで、私はその添加剤を医薬品へ応用することを目指して研究を行いました。実験計画法という手法を用い、添加剤の特性を評価し、医薬品(錠剤)添加剤として用いる際の最適処方の検討を行いました。
帰国後は研究内容を英語論文にまとめ、欧文学術誌へ投稿することを予定しています。そうすることで、日本の科学技術が海外で有効に活用され、タイの科学技術が向上したことを世界に発信できると考えています。共同研究の成果として報告することで双方の技術の需要を高めることに繋げたいと考えています。