留学内容
私は、イギリスにあるリーズ大学の食品コロイド研究室にVisiting Research Assistantとして3か月間、研究留学をしました。日本の大学院では、臨床製剤学の研究室に所属しており、「医薬品含有の嚥下困難者(飲み込みに何らかの障害を抱えた方)向け新規剤形の開発」を検討しています。『自身の研究を発展させたい』という留学に込めた想いの1つを実現するため、留学先の決定にあたっては、【食べ物を見てから飲み込むまでの一連のメカニズムを理解することに着眼し、飲み込みの研究においてトップレベルの技術力を持つ研究室】を自ら探して連絡しました。そして、数十回に及ぶやり取り&数々の課題に取り組んだ末、受入れ許可書の取得に成功し、留学実現に至りました。留学中は、8人7国籍というグローバルな研究チームに所属し、多様な価値観が飛び交う環境下で、‛飲み込み‘部分の検討を食品分野の観点からアプローチしました。留学の後半に使用機器が故障し、留学終了時に修理が間に合わず、最後まで測定を行う事が出来ませんでした。測定機器の故障を知った時は、留学期間内に実験が終わらないことへの危機感を感じ、モチベーションが留学中で最も下がりましたが、気持ちを切り替え、留学での成果を形にすべく論文執筆への挑戦を始めました。惜しくも測定出来なかったサンプルに関しては引継ぎを行い、測定は全て終了することができました。