留学大図鑑 留学大図鑑

中村りか

出身・在学高校:
広島井口
出身・在学校:
広島市立大学
出身・在学学部学科:
国際学部
在籍企業・組織:

インターナショナルスクールのインターンをしていた時のインスタグラムです。


最終更新日:2018年10月31日 初回執筆日:2018年10月31日

ベジタリアン留学

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ヨーク大学社会学部
  • イギリス
  • ヨーク
留学期間:
11か月
総費用:
3,100,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,150,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEFL Ibt 91> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

 社会心理学の観点から「欧州の人がなぜベジタリアンになるか」をテーマに留学しました。イギリス人学生と同じの講義、評価方法、課題をしました。科目としては、メディアと社会、質的研究方法、社会心理学等の4つをとり、毎週の講義とディスカッションに備えました。特に質的研究方法の授業では、実際にベジタリアンにインタビューしたり、ベジタリアンに関する卒論構想をまとめました。メディアと社会の授業では、ベジタリアンを取り上げるメディアに注目して英国のベジタリアンのプレゼンスを調べました。1科目につき週に講義120分とディスカッション60分、リーディングが200ページ近くあり、エッセイも大変でしたが、大好きな社会心理学を勉強できてとても楽しかったです。
 授業外では、実際にベジタリアンになってみたり、大学のサークル活動に没頭しました。ベジタリアンクラブやSwing Danceなど5つのサークルに入り、充実した毎日を過ごすことができました。帰国3か月前には、ベジタリアンの文化祭を主催して、日本食のベジタリアンフードを700人の訪問者に向けてアピールしました。
 大学での授業を終えてからは、「文化による行動力の違い」を探るため、湖水地方のインターナショナルスクールでインターンを行いました。ベジタリアンではないモデルも対象に行動力について体系的に学ぶことができたように思います。

留学の動機

ベジタリアンの肉を食べないと決意・行動する力はどこから来るのか不思議に思った事がきっかけです。社会の影響を考えたほうが良い、という言葉をいただき、社会心理学を専攻に選びました。イギリスは人口の10%程度がベジタリアンで菜食主義先進国だったこと、英語で授業が受けられることトトビタテの奨学金が決め手となり、提携校でない大学に私費留学として1年間留学しました。

成果

10団体を巻き込んだベジタリアンの文化祭を4か月かけて企画しました。広報や運営、レシピに力を入れた結果、イベント当日は約700人の方が来てくれました。ベジタリアン用のお好み焼きを販売し「日本食にだってベジタリアン食がある」事をアピールできたと思います。また、授業の一環として、卒業論文の計画を立てました。5000字のエッセイにまとめました。

ついた力

引力

人を引き付ける力がつきました。
10団体を巻き込んで、ベジタリアンの文化祭を開催しました。多くの人を巻き込んで、広報に力をいれることで700人規模の大きなイベントを開催できました。
この他にも、奨学金の友達を他国から呼んで留学生の会を開いたり、帰国の際にイギリスのハウスメイト4人を説得して来日させるなど、留学を通して沢山の人を引き付けられるようになったと思います。


今後の展望

 留学でまとめたものを卒業論文に書きます。留学でのイベントづくりや社会心理学の授業、インターンを通してマーケティングに興味を持つようになりました。留学の価値を広める活動をしながら、人にインパクトを与えられるような仕事ができるよう就職に向けて準備したいと考えています。

留学スケジュール

2017年
9月~
2018年
6月

イギリス(ヨーク)

ヨーク大学社会学部

費用詳細

学費:納入総額

2,600,000 円

住居費:月額

90,000 円

生活費:月額

10,000 円

ヨークには水鳥がいっぱい、大学も例外ではありません
費用詳細

学費:納入総額

2,600,000 円

住居費:月額

90,000 円

生活費:月額

10,000 円

2018年
6月~
2018年
8月

イギリス(ウィンダミア)

湖水地方でのインターナショナルスクールでの住み込みインターン
学校のプロモーションや写真撮影、イベント企画など

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:給与

2,500,000 円

インターンとしてインスタグラムを運営していました
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:給与

2,500,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

英国紳士として有名なイギリス人のハウスメイトたちから、「真のやさしさ」を学びました。落ちこんでいる時、うれしい時も一緒にいてくれて、素敵な留学の一年を更に素敵にしてくれました。一緒に映画を見たり、勉強やゲーム、キャンプをしたりと大変仲良くしてもらいました。留学後にはみんなで来日してくれ、今でも連絡を取る大切な友達です。

ハウスのパーティー
日本で撮影

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

ベジタリアン文化祭での達成感
4か月間かけて作ったイベントでは、多くの方にベジタリアン用の日本食を食べてもらいました。10団体に協力してもらい、沢山のつながりを作ることができました。つらいことも多かったため、イベントが成功した時の達成感が大きかったです。この達成感を源に、この後のインターンを頑張ることができました。

イベントを支えてくれたみんな
小さいお好み焼きを売りました

この国のことが、とても好きになった瞬間

今までダンスをしたことがなく、毎週の練習についていくのがやっとだったのですが、ダンス部の方々が優しく、スキルを気にする雰囲気もなかったので、夢中になって楽しむことができました。日本でもSwing Danceが盛んになることを心から祈っています。

世界一激しい社交ダンスといわれています

学生ビザで働く

  • 留学先探し : インターンシップ

Tier4 ビザでは週20時間働くことができます。このビザの条件を考えると、サービス業がほとんどですし、
求人ではなかなかこの手の募集はありません。しかし、仕事先との交渉次第で時間や給与体系、仕事内容は変えてもらうことができます。
私自身、インターナショナルスクールの仕事は応募条件にあてはまりませんでしたが、応募する時点で交渉する事で給与体系と時間、職務内容を変えてもらい、有給で6週間、仕事をする事ができました。
英語のCV、どうしてやりたいのか、何ができるのか、をしっかり話して、交渉すれば、大体はうまくいくと思います。

インターナショナルスクールの同僚たちと

物価の高い国での倹約生活

  • 生活 : お金

イギリスは野菜以外すべて高い気がします。
1.Swap shopというのが地域ごとにFacebook上にあるので、そこで中古のものを買ったり、売ったりするとよいと思います。私は10ポンドで自転車をいただきました。
2. 町中にあるCharity Shopでも中古のものが買えます。
3.友達とシェア、食事などはハウスメイトと共同で買う・消費するとよいと思います。盗まれたり、無駄遣いされたりすることもなくなります。
4.肉を食べない
  肉を買わないとイギリスでは食費は全然かかりません。

留学前にやっておけばよかったこと

キャリアフォーラム事情・就活事情の把握
海外では留学生向けに採用活動が行われています。
日本らしく、リクルートスーツの着用が義務づけられているので、参加するなら日本から持っていくのが良いと思いました。イギリスでスーツを買うのはコストがかかる上、リクルートスーツと靴、カバンが見つけられません。

留学を勧める・勧めない理由

留学に憧れていたり、目標があったりする場合は勧めます。
私自身、留学するまでも資金や語学、大学応募など大変な事が多く、労力もかかりましたが、自分の人生の上でとても価値のある経験をしました。ただ、語学留学を長期(1年ほど)ですることは勧めません。国内で語学はある程度学習できる上、ネイティブの人に会うことも少なく、時間とお金を消費し続けることになる事が多いと考えるからです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

楽しんでください。