留学内容
地球環境や途上国生産者の人権に倫理的に配慮したファッションであるエシカルファッションを学ぶため留学した。大量生産大量消費が課題になっている現代のファッション業界のあり方に疑問を持ち,関わる人(もの)すべてー地球環境、生産者、そして消費者ーがハッピーになる世界はどのようにすればできるのだろうという当初の疑問を解決すべく、まず英国のマンチェスター大学でファッション業界について様々な観点から専門的に学ぶ。学内外でエシカルファッションや持続可能性に関連する取り組みやイベントに積極的に参加し学びを深める。のちに海辺で採れる貝殻やココナッツを原料にアクセサリーを生産しているフィリピンの最貧困地区に滞在し、現地の方々とエシカルアクセサリーを共同制作することを通じて、エシカルファッションの可能性について実践的に学ぶ。その中で、文化や言語、宗教、そして価値観が全く異なる人々と何か一つのものを作るということがいかに難しいことなのかを知った。また、買い取ったエシカルアクセサリーを地元で売るという試みも、目指していた売り上げに届かなかったことを受けて、特に若い世代からの理解を得ることがいかに難しいか、またファッションという分野である限りデザインの重要性を理解することができた。