留学内容
将来,磁性をはじめとした新たなコミュニケーション技術で日本から世界を牽引できる技術者となるための素養を得るべく,英国・University of York において約6ヶ月間,磁性材料に関する研究インターン生として研究に携わった.留学期間中は,研究を通した専攻に関する知識の蓄積と技能の向上,およびEU圏内外からの留学生や移民が豊富なイギリスという環境下での人脈づくりに焦点をおいて活動を行った.
研究においては,現行の記録メディアに多用されるレアメタルの代替材料として注目されている「ホイスラー合金」の,新たな組成探査および特性測定を行った.これまでに報告がない組成の材料について特性を得ることができ,York-Tohoku-Kaiserslautern Symposium 2019 においてポスターによる経過報告を行った.さらに,この実験の結果をもって日本磁気学会とMagnetisim and Magnetic Materials における学会発表を予定している.
人脈づくりの点においては,同じ研究室の学生たちで主催したパブにおける研究発表会への参加や,市内日本食レストランに集まった人々との週一度のボードゲームナイトを通し,帰国後も連絡を取り合える友人を得た.それだけでなく,英国やEU圏の学生の学問に対する姿勢や日本人・日本文化の立ち位置を明確に認識することができた.