留学大図鑑 留学大図鑑

青野 舞

出身・在学高校:
愛媛県立今治北高等学校
出身・在学校:
長崎大学
出身・在学学部学科:
多文化社会学部 多文化社会学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2019年10月08日 初回執筆日:2019年10月08日

四国よ!世界の観光地域を目指せ!

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • アンジェ大学
  • フランス
  • アンジェ
留学期間:
10ヵ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,700,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

 私は、「四国よ!世界遺産の無い地域から世界の観光地域を目指せ!~四国の88箇所巡りを四国のサンティアゴデコンポステーラ巡礼路へ~」というテーマを掲げ、地元:愛媛、四国の観光を盛り上げるべく、「観光立国:フランス」でそのカギを見つけたいと留学へ向かいました。
 留学では、このテーマに対して、人を観光に向かわせる「行動面」と異なる・知らない文化をどのように共有するのか「心情面」について、大学での学びや実践活動、生活の中で、深めたいと計画しました。
 「行動面」は、大学の観光学科での学びや実際に観光地へ赴くことで、学びを深め、「心情面」は日本語教室のボランティアを通じて、自らが日本の文化を共有することで学んでいきたいと計画をし、トビタチました。
 

留学の動機

 自分のことを知っている人が誰も居ない場所に憧れがあったというのが、一番最初のきっかけでした。実際、大学生になり、その憧れが現実のものに出来る状況下の中で、「わざわざ、大変な道・困難な道」を通ろうとしなくても良いのではないかと、弱気になっていたこともありました。しかし、「チャンスの女神に後ろ髪はない」という言葉があるように、『今しかこんなチャンスつかめない!』と思い立ち、挑戦の道を決断しました。

成果

 留学中、1番嬉しかった言葉があります。それは、「マイを見ていて、日本人の精神って素敵だなって思った」という言葉です。これは、大学の友人の言葉ですが、これと同様の言葉を日本語教室でのボランティアでも言っていただけました。留学に行けば、留学生は日本の代表のようなものだとよく言いますが、その意味を痛感したとともに、その人の姿が醸し、魅せる日本の文化こそ説得力のあるものはないのではないかと感じました。

ついた力

何事も「有り難い」と思える力

 留学の始まりから終わりまで、新たな壁が常に前にありました。出国2週間前に学部登録がミスされていたことが発覚、英語で話しても返してくれない・・・。キリがありません。しかし、1つ1つ自分で乗り越えていくと、階段の登り方をマスターしたかのように上手く対処していく術を見つけていきました。そして、気づけば、困難なことに巡り合わせた際、「これも今しか出来ない経験だ。有り難いな。」と思えるようになりました。

今後の展望

 正直なところ、「まだまだ悩み中」です。留学へいって、視野が広がり、選択肢が広まった分、悩みはじめました。しかし、「悩むこと」の今しかできない特権なのではないでしょうか?この悩める期間に、悩みに悩み抜いて、自分の人生の決断を今だからこそ慎重に見極めていきたいです。

留学スケジュール

2018年
8月~
2019年
5月

フランス(アンジェ大学(アンジェ))

  アンジェ大学では、観光学部に所属し、「観光立国」フランスの『観光』の授業を受講してきました。ヨーロッパにおける観光の歴史や有名観光地の特色のような座学や実際にアンジェという町をプロモーションするにはどうすべきかといった計画を行うような実践的な授業もあり、日本とはまた異なる観光への視点や日本の観光へ取り込めそうな工夫等を学び、深めることができました。
 また、アンジェ大学の留学担当者の方々が本当に素敵な方々で、何度も助けていただきました。中には、日本へ長期間滞在した経験がある方もいらっしゃり、フランス語がほとんど出来なかった私にとっては、救世主のようでした。
 

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:携帯

2,500 円

大学の友人の誕生日にボーリングへ行きました!
日本大好き!日本へ留学希望のチュニジア出身の友達
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:携帯

2,500 円

2018年
9月~
2019年
5月

フランス(”ANJOU INTER-LANGUES”(アンジェ))

”ANJOU INTER-LANGUES”は、複数の言語クラスがあり、日本語もその内の1つとして授業があります。私は、ボランティアとして、授業の補助を行って来ました。また、先生が出張等で不在の場合は、代理の先生として、日本に関する授業を行いました。そこで、私は、日本の様々な姿を見て、興味を持って欲しいと「日本の姿」というテーマを掲げ、「自分にしかできないことを」とのことから、主に地元愛媛・四国と大学のある長崎を取り上げました。アンケートを見ると、「実際に、東京五輪の際に四国88箇所巡りを訪れる計画を立てます」といった意見が寄せられました。また、私が良く出来ないフランス語で行われる日本語の授業に必死に毎日参加し、なんとかフランス語を話すことに奮闘している姿が生徒にも良い影響を与えていると、先生に評価を頂くこともあり、自分が出来ることは出来たのではないかと感じることが出来ました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

”ANJOU INTER-LANGUES”
「日本の姿」の授業風景
「日本の姿」の授業風景
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

「欠点」「弱点」「短所」こそ最大の武器になる。

 大学の授業では、当初、留学生1人で英語開講でも説明やグループワークはフランス語で、ボランティア先でも、フランス語ができない自分に何ができるのか、と思い悩みました。一方で、同時期に留学している友達は、持ち前のフレンドリーさや甘え上手さをもって、周りの助けを借りながら上手く世渡りしていました。また、幼い頃からずっと、相談しても、「大丈夫?」と聞かれることより「あなたなら大丈夫だよ」と言われることのほうが多く、余計にストレスや重荷になっていました。自分の不器用さ、馬鹿真面目さが嫌で、他人が羨ましくて仕方なかったですが、自分のやり方そんなに変えれません。そんな中、予習だけは、ディスカッションにはいれなくても、誰よりも理解していようと取り組んでいたノートを見て、グループの子が「すごい予習してる!これについて意見を聞かせて!」とグループの輪に入れて貰うことが出来、毎日してきたことがボランティアでも評価されていると伺うことが出来ました。よく短所と長所は紙一重といいますが、自分がそう思い込んでいるものに対して、ひたむきに向き合っていけば「武器」にする方法がみつかる。『自分が羨む他人の長所も、その人から見れば短所で、私の嫌いな部分も他人からみれば欲しくてたまらないものかも知れない。』と感じることとなり、人は結果自分が持っているものだけで戦わなければならないと気づくことが出来ました。

予習
復習

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

 留学の中でたくさんの学びがある中で、これが一番価値があったと自身が感じたことは、「自分を問い直す」機会も時間も合ったことです。その一つをお話しします。
 それは、「覚悟」の意味です。このことについて考え出したのは、祖父の死がきっかけです。私が、それを知ったのは、祖父の葬式が全て終わった晩に電話がありました。報告と共に、母が、私には全て終わるまで知らせないことを決めたと聞きました。私は、母にその決断をさせてしまったこと、その場にいて助けることもできなかったこと。祖父にお別れも言えなかったこと。を悔やみました。ずっと、「後悔しないように生きる」をモットーに生きてきて、その延長線に留学があったと思っていました。そのとき、気づいたことが、自分は後悔しないために選んだ道以外の道の可能性も無限にあると気づきました。その経験から、選択するということは「ほかの選択肢の可能性を全て失う」ということで、その上で、自分の選択に責任を持つことが「覚悟」なのだと感じました。

問い直し

人を頼るな!自分でやれ!

  • 留学先探し : 大学

 「自分」のことを自分以上に理解し、自分の問題を自分以上に真剣に考えてくれる人なんていません。留学もそうです。留学を決断してから、再び日本の地に足を下ろすまで、嫌というほど、大なり小なりトラブルが待ち構えています。中には、理不尽とも思えるようなことだってあります。でも、そのトラブルを解決するのに一番最初に動き、一番働きかけなければならないのは、自分自身です。それは、自分の留学に対して、責任を持たなければならないのは自分だからです。
 人に全く頼るな!という訳ではありません。自分ではない人の意見や情報によって、自分が抱えていたトラブルが過大評価しすぎたものだったと気づいたり、解決への糸口が見つかることが往往にしてあります。
 しかし、忘れて欲しくないのが、自分の留学への覚悟と責任です。自身の留学を「誰かのせいで台無しになった」なんて、誰も言いたくないはずです。あなたの留学の舵を取るのは、あなたです。
 あなたが、「留学へ行く」と決断したことを誇れるよう祈っております。

これから留学へ行く人へのメッセージ

 皆さんは、別にしなくとも生きていけるのに、海外に挑戦することを決めました。あえて、厳しい道を選んだんです。その決断って、中々出来ないことだと思います。そんな皆さんは、期待と熱意を持っていると共に、上手くいかなかったらと、不安や葛藤を抱えていませんか。いいんです、上手くいかなくても。無事に帰って来さえすれば。価値は意外と後からついてきます。みなさんの元気な帰りを待っています。いってらっしゃい!