留学大図鑑 留学大図鑑

中山 依美

出身・在学高校:
国際基督教大学高校
出身・在学校:
国際基督教大学
出身・在学学部学科:
教養学部・アーツサイエンス学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年07月06日 初回執筆日:2020年07月06日

もったいないフードロス を無くそう!

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • リーズ大学
  • イギリス
  • リーズ
留学期間:
10ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,690,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS6.5> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

テーマ:フードロス
もったいないフードロス 対策や、持続可能な環境のありかたを探しに、イギリスのリーズ大学に留学をしました。

実践活動: 1.フードバンクでのボランティア 2.TRJFPへのインタビュー調査
1.フードバンクとは、まだ食べられるのに何らかの理由で捨てられてしまう食べ物を一旦回収し、それを貧しい人々に再分配するシステム/組織のことです。リーズのフードバンクでは教会で食料を配っており、私は食べ物をパッキングして受給者の方に渡すお手伝いをしていました。実際に現場でお手伝いをしたことで、日本のフードバンクとの違いや問題点なども体感することができました。

2.TPJFP(The Real Junk Food Project)は、フードロス 削減を目的とした団体で、余剰食品を利用した様々な事業を展開しています。フードバンクとの違いは、誰でもその食品や料理を利用できる点と、食べ物の値段がPay as you feel(払いたい額)であることですが、資金の調達には苦労しているようでした。

学業:大学で、サステナビリティに関わる授業を履修しました。グループワークやディスカッションを通し、イギリスの学生の、フードロスを含めた環境問題に対する意識の高さに驚かされました。

留学の動機

私は、パン屋のアルバイトで大量の食品を廃棄しなければいけなかった経験から、フードロス に興味を持つようになりました。フードロス や環境対策の進んでいる国で対策を学びたいと思い、イギリスのリーズを選びました。また、「異国の文化に触れることで自分の価値観が変わるのか」を試したいという思いもありました。

成果

フードロス について多角的に学んだ結果、自分の興味の対象が、フードロス の再分配からフードロス 削減へと変わりました。また、フードロス だけでなく、日々の生活の中から、人々の環境に対する意識の高さを体感しました。マイボトル・バッグを当たり前のように持ち歩いたり、環境配慮のためにベジタリアンやヴィーガンになった友人に影響され、自分に行動が環境に与える影響について考えさせれるようになりました。

ついた力

行動力

友人作りやインタビュー調査など、様々な活動を通して、行動力が身についたと思います。自分が外国人だから、英語に自信がないから、と怯んでいては友人はできませんし、インタビュー調査のアポイントメントは取れません。目標を達成するため、がむしゃらに色々な場所に足を運ぶうちに、気がつけば自発的に行動する力がついていました。

今後の展望

自分が環境に優しい行動をとるとともに、より多くの人がエコな行動をとることができるような仕組み作りに関わりたいと思うようになりました。実践活動を通して、チャリティーだけで環境保護や慈善活動を進めることの大変さを感じさせられました。具体的なビジョンはこれからですが、イギリスで見た光景のように、「環境にいいこと=あたりまえ/かっこいい」というような社会を、将来日本でも実現させたいです!

留学スケジュール

2018年
9月~
2019年
6月

イギリス(リーズ)

9月 リーズ大学に在籍。大学では専攻である環境やサステナビリティに関係する授業を受講。学生寮に住んでいて、イギリス人3人、インド人1人と私の5人でキッチンをシェアしていました。1年生のフラットメイトに囲まれ、ティピカルなイギリスの一年生の生活を体験しました。

10月~12月 授業→試験 イギリスの授業は講義とディスカッションの時間に分かれていることが多く、新鮮でした。試験期間は、混み合う図書館の椅子を確保するため、朝8時には図書館に到着するようにしていました。

4月 日本発信プロジェクト、「International Cooking」を開催。手巻き寿司、お好み焼きなどの日本料理を、各国から集まった友人みんなで作り、日本の食文化を発信しました。また、週ごとに他の国の料理も作ることにし、色々な国の料理をみんなで楽しみました。

6月 試験を終え、日本に帰国。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

10ヶ月共に過ごしたフラットメイト
フラットメイトと団欒した思い出のキッチン
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
1月~
2019年
6月

イギリス(リーズ)

Leeds North West Foodbankでボランティア開始。地元のおじいちゃん、おばあちゃん方と一緒に、食品を配るお手伝いをしていました。そこで驚かされたのが、ボランティアに参加する人数の多さです。毎週、必ず10人前後の人が集まり、食品受給者の方の相談にのったり、高齢の方も重い荷物を運んだりと働いていました。これはフードバンクに限ったことではなく、ボランティアすることが決して「すごいこと」「特別なこと」ではなく、自然と日常に浸透しているところにイギリスの人々の暖かさを感じました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

フードバンクに集まった食べ物たち
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

私が留学中に手に入れた、今でも大切にしているものは友人です。
日本発信プロジェクトを通して仲良くなった友人は留学生が多く、オーストリア、オランダなどのヨーロッパをはじめ、チリ、ブラジル、アメリカ、カナダなど世界各国から来ていました。同じ外国で頑張る留学生として、悩みを共有しながら励ましあった仲間の存在は私の中でとても大きく、支えられていました。そんな仲間とは今でも繋がっていて、Skypeで雑談をしたり、お互いの近況報告(災害時などは特に)をしています。帰国時にはお互いの国に遊びに行くという約束をしたので、(一人は日本に遊びに来ることが決まっていますが)そんな仲間といつか、世界のどこかで再会することが今から待ちきれないです!

欧米、南米、アジアから集まった国際的なメンバー
休みの日に行ったハイキング。イギリスらしい天気です(笑)

複雑なビザ取得手続きは、先輩を頼ろう!

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

イギリスのビザを取るための手続きがとても複雑で、苦戦しました。コツは、とにかく早めに準備を始めることと、わからないことは同じ国・大学に行った先輩に聞きまくること!また、留学先の大学のホームページにも情報が書いてある場合もあるので、参考にしてみるのもいいかもしれません。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学の醍醐味は、誰もが、その人にしかできないオンリーワンの留学体験をすることができることだと思います。本プログラムの研修中、「失敗のない留学、それ失敗」という言葉をくださった方がいましたが、本当にその通り、無駄な経験は本当に何一つありません。失敗を恐れず、留学中にしかできないことに貪欲に挑戦してみてください!