留学内容
イギリス・ロンドンで生活している人々の社会・環境問題に対する意識を〈食〉という観点から調査するため、交換留学先大学での授業外の時間を使ってフィールドワークやボランティアを行いました。
具体的にはコミュニティガーデンと有機野菜配達プロジェクトでのボランティア活動と、ファーマーズマーケットやその他の取り組みの視察を行いました。また、そこでの発見を自分のインプットとしてとどめておくのではなく、アウトプットして他者に伝えるために、ウェブメディアを立ち上げて記事を投稿していました。
最終更新日:2024年03月06日 初回執筆日:2024年03月06日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
英語 | 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<英検1級、TOEIC985点> | → | 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル |
イギリス・ロンドンで生活している人々の社会・環境問題に対する意識を〈食〉という観点から調査するため、交換留学先大学での授業外の時間を使ってフィールドワークやボランティアを行いました。
具体的にはコミュニティガーデンと有機野菜配達プロジェクトでのボランティア活動と、ファーマーズマーケットやその他の取り組みの視察を行いました。また、そこでの発見を自分のインプットとしてとどめておくのではなく、アウトプットして他者に伝えるために、ウェブメディアを立ち上げて記事を投稿していました。
私は都市で生活する人々の社会問題・環境問題に対する意識をいかに高めて行動につなげられるのかということに興味があります。日本の都市ではまだまだ問題意識が低いように感じて悩んでいたところ、大都市のロンドンには問題解決に取り組むコミュニティプロジェクトやソーシャルビジネスが多く存在することを知り、留学を決意しました。
ロンドンでの留学を通して、コミュニティ単位での活動の強みを改めて感じました。留学中は、マジョリティに流されずに自らが理想とする社会のあり方に即した行動を取る人たちに多く出会いました。彼らが集まってコミュニティプロジェクトやボランティアを通して楽しみながら社会問題・環境問題に取り組んでいるようすは、自分が帰国後に行う活動のインスピレーションになりました。
発信&周囲への影響力
留学先で学んだことを記事にしてウェブメディアで紹介していると、読んでくれる人が少しずつ増えてきました。また、留学生活を通して今まで以上に自分の日常生活と社会や自然とのつながりを意識し、社会・環境問題に配慮しながら日々の選択をするようになると、周りの友人も意識するようになってきました。発信し続けることで周囲への影響力は確実に強くなってきていると思います。
留学先で得た知見を生かして、日本の都市に集まる人の環境問題・社会問題の意識を高め、共に行動を起こしていきたいです。環境問題・社会問題を自分ごと化するためには、日常生活や自分との〈つながり〉を再認識する必要があると考えているので、〈食〉をツールにしてつながりに気付くきっかけ作りをしていきたいと考えています。
2018年
9月~
2019年
6月
大学の授業外の時間にコミュニティガーデンや有機野菜配達のプロジェクトでボランティアを行い、参加者が都市生活で見えづらくなりがちな生産から消費までのチェーンに疑問を抱き、ただの「消費者」にとどまらず少しでも「生産」活動を実践しようとしていることが読み取れました。「ご近所付き合い」に似たコミュニティ形成にもつながっていました。その他にもファーマーズマーケットや、フードロス削減に取り組むカフェなどへ出向き、生活者個人にとってのメリットもある社会・環境問題に対する取り組みを学びました。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 110,000 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 110,000 円 |
生活費:月額 - 円 |
交換留学先大学では座学ではなく、プロジェクトやプレゼンテーションを通した学びの機会も多くありました。
例えば"Food and Taste"という社会学の授業では、「"フードロス"と見なされる食べ物で料理を作り、何も知らない人に食べさせる」という課題がありました。私はオーストリアからの留学生とペアになり、近所のカフェや食料品店に声をかけて賞味期限切れの穀類やパンを譲り受けました。また、余剰食品を分け合うイギリス発のアプリ"OLIO"で手作りの焼き菓子をもらったり、フラットメイトがゴミ箱に捨てた無傷のりんごを拾い上げたり(!)して集めた食材で、豪華なディナーができあがりました!
何も知らない友人と美味しいディナーを楽しんだ後に真相を告げると、味や安全に全く問題がないことに驚いていました。私自身、1週間前に賞味期限が切れたぶどうがまだ美味しかったことにびっくり。"フードロス"や"ゴミ"という認識について、改めて考えるきっかけになりました。
トビタテの留学計画書の作成時に実践活動場所として選んだコミュニティガーデンが活動休止になってしまったものの、留学出発前になんとか別のガーデンを見つけることができたので当初の計画から大幅にずれることはありませんでした。
しかし、そのコミュニティガーデンに9月からボランティアをしに行ったら、ちょうど気温が下がっていく時期だったため参加者が少なく、活動も思ったより盛んではなかったのです。そのままでは限られた留学生活で十分に活動できないと思い、大学近辺で有機野菜配達のコミュニティプロジェクトを探し出して11月からボランティアを始めました。こうして2箇所で活動するようになってからはそれぞれの場所で新しい出会いや発見があり、結果としては当初の計画よりも多くのことを経験できたと思います。(コミュニティガーデンも、暖かくなるにつれて参加人数が増え、育つ野菜も多くなったので活発になりました)
自分の当初の留学計画に沿った活動をこなすだけで満足せず、「他にもできることはないか?」とチャンスを探し続けたことで、より充実した留学生活を送ることができたと思います。
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