留学内容
南米では、蠕虫類のDNA解析が進んでいないため、種分類に関し解決されていない問題が多く、隠ぺい種や未記載種の存在が示唆されている。アルゼンチン北西パタゴニアでも同様に、淡水魚に寄生するDerogenidae科吸虫はこれまで1種のみと考えられてきたが、分類学的に問題を抱えたままで、形態分類に疑問が残り、かつDNA情報は皆無であった。そこで本留学にて、その分類学的再検討を形態及びDNA解析により行った。また、post-cyclic transmissionを検証するため感染実験も行った。