留学内容
「バングラデシュにおけるサイクロンシェルター利用に関する調査研究」というテーマでBRAC大学に留学し2つの地域で調査研究(建物実測調査、アンケート調査)を行った。バングラデシュでは1971年の独立以降、政府や国際機関により建設された約4,000棟のサイクロンシェルターが多くの命を救ってきた。一方で、サイクロンシェルターは外部技術を導入した箱物支援であったため、地域コミュニティによる維持管理が困難であり約1,500棟は建物が朽ちてしまい使用不可能な状態となっていることが報告されていた。調査研究では、こうした課題を受けてNGOを中心に地域固有の建設技法を用いたサイクロンシェルターの建設が進められていること、さらに、被災後は地域住民により地域固有の植物を用いて高床式の簡易住居が仮設住宅として建設されていることが明らかになった。