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フジ

出身・在学高校:
お茶の水女子大学附属高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2023年12月07日 初回執筆日:2023年12月07日

英国の公共施設での男女平等の取り組み調査

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Nacel English School London
  • イギリス
  • ロンドン
留学期間:
20日
総費用:
775,943円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 410,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<ケンブリッジ英検b1 英検二級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<ケンブリッジ英検b1 英検二級>

留学内容

私は二つのテーマで留学をしました。一つ目のテーマは、「生きた」英語を身につけることです。ただ英語を学ぶと言うよりも、英語を用いたコミュニケーションの仕方を学びたいと考えました。そのため語学学校に通い、寮やホテルに滞在するのではなくホームステイを選択しました。結果として、英語はコミュニケーションツールの一つにすぎないということがわかりました。発音に訛りがあることを恥ずかしがらずに、何を伝えたいのかを明確に話すことが大切だと学びました。二つ目のテーマは、ジェンダー平等先進国であるイギリスの公共施設における取り組みを調べることです。公共施設には、国としての取り組みが顕著に現れると考え、ジェンダーレストイレの普及率や、標識の色やピクトグラムを調べました。また、語学学校の生徒や、ホストマザーに自国がジェンダー平等をどれだけ達成できているかについて尋ねました。結果として、ジェンダーレストイレは期待していたよりも普及していませんでした。しかし、男女で色分けがなされている標識は一つも見つかりませんでした。また、アンケートやインタビューに答えてくれた多くの人が、自国のジェンダー平等達成率を6割以上と回答していました。

留学の動機

経済に興味があって、経済成長率を上げる方法を調べていました。そこでIMFラガルド専務理事の「女性の社会進出が、日本を救う」という発言を見つけました。しかし、2022年の国際男女格差指数における日本の順位は116位という結果で、解決すべき課題は多いと思いました。そこで、日本と経済体制などが似ているが、より男女格差の小さいイギリスの取り組みを日本に輸入することで、日本の課題解決に繋げたいと考えました。

成果

成果として、「世界とは何か」という問いに対する自分なりの答えを見つけられたことがあります。ネット上の一般的な情報やその人の出身国、文化に固執せず、個人の性格の差異が重要であることを学びました。そして異なる国の人々も同じ「人」として捉え、文化差を超えて人の本質を理解することが重要だと感じました。この留学を通じて、他者の言葉ではなく自身の経験が大切だとわかりました。

ついた力

積極的にコミュニケーションをとる力

留学中、言語の壁は感じずに過ごしていましたが、他人との会話は返答に留まり、自分から積極的に話しかけることができませんでした。しかし、ある時勇気を振り絞って、天候に関する共通の話題から、共に信号待ちをしていた女性とスモールトークをしました。その結果、自然な会話が展開され、信号を渡る際には「良い1日を」と挨拶をすることができました。この経験を通して、積極的にコミュニケーションを取る力を身につけました。

今後の展望

イギリス留学中にお世話になったホストマザーから、イギリスは学ぶための環境が整っていることを聞きました。そして、社会全体の学びを大切にする姿勢に感銘を受けました。またイギリスにおける大学院への進学率の高さも魅力的で、イギリスの大学院に進学するという夢を見つけました。そして、この夢を実現するには、まず大学受験を成功させることが不可欠です。そのため、今後は夢を叶えるために勉強に集中したいです。

留学スケジュール

2023年
7月~
2023年
8月

イギリス(ロンドン)

3週間Nacel English School Londonという語学学校に通いました。また、その語学学校から紹介されたホストファミリーのもとでホームステイをしました。語学学校での英語力によるクラス分けでは、ケンブリッジ英検を持っていたことで、上から2番目のクラスに入ることができました。そのため、高校生は私を含めて2人しかおらず、多くが20歳以上の方でしたが、たくさんの友達を作ることができました。また、クラスメイトはとても親切で、探究活動の一環であるインタビューやアンケートにも協力してもらえました。また、語学学校から紹介してもらったホストファミリーとはとても良い関係を築けました。毎日、お話をしながら晩御飯を食べて、日英の違いについて議論したり、日本の良いところを話すことができました。また、私がどれだけ言葉に詰まっていてゆっくり英語を話していても、話し終えるまで待っていてくれたり、不自然な言い回しがあった際は優しく訂正してもらえたり、イギリスらしい表現をたくさん教えてくれたりしてくれました。そのおかげで、目標にかかげていた「生きた」英語を学ぶことについては、想定していたよりも成果を得られました。

費用詳細

学費:納入総額

368,228 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

300,667 円

ホストマザーが'Barbie'の映画に連れて行ってくれた。
費用詳細

学費:納入総額

368,228 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

300,667 円

1970年
1月~
1970年
1月

(ロンドン)

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

セントポール大聖堂に訪れた際、18歳未満は20歳以上の同伴者がいないと大聖堂の上まで登れないことを知らずに一人で行き、ガードの方に「一人では駄目です」と止められてしまいました。しかし、既に入場料1000円を支払っていたため、引き返すわけにはいかず、同伴者を探すことにしました。そこで近くにいた家族に「私を娘として同行させて欲しい」とお願いしましたが、英語力が不足してしまい、「本当に家族の一員にして欲しい」と誤解されました。誤解をとくことも難しいと思い、お礼を言って他の人を探すことにしました。幸いなことに近くにアジア人の方がいたため、声をかけました。「えっと、・・・」と英語を話始めたことから、相手が日本人かもしれないと予想し、聞いて確かめたところ、日本人だったので事情を説明しました。すると、快く同行してくださいました。ガードの方には「hello, again」と言われましたが、なんとか上まで登ることができました。この経験から、1人で行動する前に事前に下調べをきちんとしておくべきだと学びました。

セントポール大聖堂から見たロンドン

最高のホームステイに恵まれる方法

  • 住まい探し : ホームステイ

私はホストマザーにとても恵まれました。一方で、語学学校で出来た友達の中には、シャワーを使用して良い時間がとても短かったり、冷凍食品しか出てこなかったり、ひどい例だと怒鳴られたりするなど、私と全然違うホームステイを経験した人もいました。探究活動に力を入れるためにも、ホストファミリーとは良好な関係を築くことは不可欠です。そこで、どうすればホストファミリーと良い関係を築けるのかについて私なりの気をつけるべきポイントを挙げたいと思います。まず、留学に行く前にホストファミリーにメールをすることが大切だと考えます。お世話になることについての挨拶や、アレルギーなどは事前に伝えておくことで、後々トラブルにつながることを防ぐとともに、送ったメールに返信が来るかどうかでホストファミリーにどれだけ余裕があるかがわかります。もちろんメールを返さなかったからといってビジネス目的のホストファミリーだと決めつけることは間違っていますが、ある程度の判断材料にはなると思っています。二つ目は、好みに合ったお土産を持って行くことです。お土産はあくまで心遣いのため、強制されるものではありませんが、やはり渡した方がコミュニケーションのきっかけになりやすいと思います。ここで重要なことは主観でお土産を選ばないことです。宗教色の強いものや明らかに「日本らしさ」を売りにしたものなどはもらっても困ることがあります。そのため、事前に挨拶も兼ねたメールで聞くか、お菓子などの消耗品を持って行くことが良いと思います。最後は、当たり前ですがルールを守ることです。知らなかったは免罪符にならないため、到着した日にルールについて自分から聞いて相手の生活を乱さないようにすることが大切です。気遣いと良好な関係を築きたいという意思を自分自身の行動で示すことが重要だと考えます。

ホストマザーに連れて行ってもらったランチ

留学前にやっておけばよかったこと

留学前にやるべきことは英語力を上げることです。いくらジェスチャーが有効だといっても、最低限の英語力は必要です。そこで、特に鍛えたいのは、リスニングとスピーキングです。相手の話が分からないと何も出来ないので、耳は英語慣れさせておいた方が良いと思います。また、レスポンスの速度が遅いと相手が自分との会話にストレスを感じます。よって良好な関係を築くためにもスピーキング能力はあげておく必要があると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

言葉も通じない、文化も違う場所に踏み出すことはとても勇気が必要だけれど、一歩踏み出した後の自分はとても頼もしく感じると思います。全てが順調な留学ではなかったものの、今振り返ってみると心から留学に行けて良かったと思っています。やってみたいという気持ちが自分を突き動かして、知らなかった自分に出会わせてくれる経験は留学をしたから得られたものだと感じます。未知を楽しむ心をもって、世界に飛び立ってください。