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齋藤楓花

出身・在学高校:
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年01月15日 初回執筆日:2025年01月15日

誰もが見たいと思える美しい景観を探る

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ナセルイングリッシュスクールロンドン
  • イギリス
  • ロンドン
留学期間:
6週間
総費用:
1,200,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 510,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<英検2級> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級>

留学内容

地元奈良の景観をより観光資源として発達させたいという思いから、誰もが見たいと思える「アイデンティティかつ統一性のある美しい景観」のために私たちができることを探るという探究テーマで留学をした。主な探究活動としてはロンドンを拠点として住民の方に景観に関する意識調査、語学学校の友人に日本の景観の写真を見せて5段階評価をしてもらうアンケート調査を行った。また時間が取れる土日を用いてロンドンを含めイギリス国内5地域を周り、それぞれの地域の特徴などをみたり、観光客の方や現地の住民の方へのインタビュー調査を行った。

留学の動機

トビタテ留学JAPAN8期生として海外に留学をした同級生が留学体験発表会をしてくれた際にトビタテ留学JAPANでなら給付型奨学金を得ることができるとともに探求活動や語学留学も叶うんだということを知った。探究活動のテーマは、昔から数学の図形みたいで構造などをみるのが好きだった建築や景観を探究したいと思ったこと、また奈良の景観をもっと世界の人に知ってもらいたいという思いから設定した。

成果

探究活動ではイギリス5地域でそれぞれの景観に対する意識や取り組みを自分の目で見て確かめたほか、アンケート・インタビュー調査を海外の方に行うことができた。イギリスは当初私が立てていた仮定である「アイデンティティかつ統一性のある」にとても合っている素敵な街並みばかりだった。留学中のアンケートにより分かった奈良の認知度の低さを向上させるためにSNS発信、また景観について考える授業を行いたいと考えている。

ついた力

人に真剣に向き合える力

イギリスでアンケート調査やインタビュー調査を行う中で英語話者でない方とお話する機会があった。私も相手もつたない英語ではあったがお互いを理解し合うために真剣に向き合えた。またホームステイ先で一緒に暮らしていたホストフレンドとの会話や行動でも、宗教や食文化など生活に関して異なる部分がある中で互いを尊重しあい、向き合うことができたからこそいい関係性を築き、今でも頻繁に連絡を取り合う親友になれたと考える。

今後の展望

留学前まで悩んでいた進路を確定させることができた。現在の目標としては大学の建築学部に進学し、もう一度大学生の間に留学をしてヨーロッパ圏の大学で建築学を専門的に学びたいと考えている。これまで歴史的な街並みが多く現存する古都奈良に住んできた私の視点で景観や建築をみることで、大学での留学先の国でも留学後日本に帰ってきてからもそれぞれにおける建築課題をクリアしていけるような建築家になりたいと考えている。

留学スケジュール

2024年
7月~
2024年
8月

イギリス(ロンドン)

地元奈良の景観をより観光資源として発達させたいという思いから、誰もが見たいと思える「アイデンティティかつ統一性のある美しい景観」のために私たちができることを探るという探究テーマで留学をした。主な探究活動としてはロンドンを拠点として住民の方に景観に関する意識調査、語学学校の友人に日本の景観の写真を見せて5段階評価をしてもらうアンケート調査を行った。また時間が取れる土日を用いてロンドンを含めイギリス国内5地域を周り、それぞれの地域の特徴などをみたり、観光客の方や現地の住民の方へのインタビュー調査を行った。
また、滞在先としてはホームステイ先を選択し、ホストマザーと1週間2人暮らしをした後、2週間目以降はトルコ人とフランス人のホストフレンドが途中で入れ替わりながら3人で過ごしている状態だった。午前中の語学学校が終わったあとには探究活動を行うだけでなく、語学学校のアクティビティに参加したり現地で仲良くなったトビタテ9期生の友人や、ホストフレンドの2人と観光やピクニックを行ったりした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:航空券

350,000 円

コッツウォルズのバイブリーの街
オックスフォードで一緒に探究活動を行ったトビタテ生
語学学校の修了証をもらいホストフレンドと記念撮影
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:航空券

350,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

私がこの留学で一番学んだのは何事にも飛び込む挑戦心を持つこと、そして人と真剣に向き合うことの大切さです。まず生活面では誰も知らないひとりぼっちのイギリスで絶対にホームシックになったり不安になる場面があったりするはずなのにいつも安心させてくれるホストマザー、ホストフレンドの存在がありました。私がホストファミリーとそのような関係になれたのは私が積極的に話しかけたり、自分の秘密を打ち明けたり、自分の今いる環境を精一杯楽しみながら小さな挑戦を積み重ねたからだと考えています。それに加えて、ホストファミリーが歩み寄って私の話を聞いてくれたり、私に色々な国の文化や生活、宗教などを教えてくれたりしたからです。また探求活動では、調査を断られることが多く心がぼろぼろになっていた中で、コッツウォルズでのインタビュー調査を行った際に、「がんばって!」とゆってくれたアンティークショップの店員さんがいたおかげで、イギリスに来て探求活動を行う挑戦をしてよかった!と思うことができました。主にこの2つの経験から、私は知らない環境に飛び込む挑戦心を持つこと、そして人と真剣に向き合うことの大切さを学びました。

大好きなホストフレンド

ロンドンの治安に関する経験

  • 生活 : 治安・安全

幸い私は大事なく帰国することができましたが、語学学校が同じトビタテ生の友人数名はいくつか事件があったので参考程度に記入させていただきます。まず、語学学校付近の比較的安全と言われているロンドン郊外で現金最大七万円のスリにあった方、バスに乗っていた際にかばんの陰からスられかけた方がいました。また、ロンドン市内を走るバス内で横に座ってきたおじいちゃんに痴漢をされた友人もいます。私が住んでいたロンドン市内から北に外れた郊外の地域で、比較的安全と聞いていてもこういった事件がありました。また、私はロンドン市内での探究活動を行っていた際にアジアンヘイトにあいました。特に被害を受けたわけではないですが、アジア人に対して偏見を持っている人と接触する可能性があることに十分気をつけてください。

留学前にやっておけばよかったこと

もう少し英語を勉強していれば、アンケートやインタビュー調査において詳しい内容を追加質問することができたと感じる。専門知識が乏しかったことも同様に探究活動の質を低下させてしまったと感じた。また、英語に関しては生活の中で料理を作ったり洗濯を干したり家事をする場面が多かった中、料理にしか使わない表現など特有の表現や生活内で必要になるいわゆる日常会話表現をもう少し勉強する必要があったと感じている。

留学を勧める・勧めない理由

留学には費用、親の説得などさまざまな問題があるが、それでも私は留学を勧めたいと感じる。私は留学に行く前、自分は「将来の夢も何もない平凡な人」と感じていた。そんな自分を変えたくて、高校生という部活や学業に励む友人がいる中で私は留学することを決めた。留学に行ってから自分の進路を決め自分に自信が持てるようになっただけでなく、人と関わることが好きになり、その経験を通して価値観を変えることができた。

これから留学へ行く人へのメッセージ

今、昔の私のように「将来の夢も何もない平凡な人」と思っている人にこそ、特にトビタテ留学JAPANを用いて留学を経験してほしいと考えています。自分の好きに貪欲になれる、自分の興味があることを追求できる、自分に自信が持てる、英語が好きになれる。私がそうだったように、留学をすることが皆さんの人生を豊かにすると確信しています。自分には何もないからいいやと諦めず、何もないと思うなら留学経験してみてください!