留学大図鑑 留学大図鑑

片岡 勇登

出身・在学高校:
高知工業高等専門学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

Instaしか現在はやってないです。
留学関連のことも発信しますが、私のデジタルマッププロジェクトについての投稿もしていくと思います!


最終更新日:2025年12月17日 初回執筆日:2025年12月17日

ローカルマーケットの在り方を学ぶ!

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • APU大学付属語学学校(APLC)
  • マレーシア
  • クアラルンプール
留学期間:
24日
総費用:
500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 360,000円
  • 高校独自のもの 120,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検二級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<まだ未受験>

留学内容

私は、今回の留学で「マレーシアのローカルマーケット」を視察してきました!
 マレーシアは、マレー系、中華系、インド系などが共生しており、それだけでなく東南アジアの玄関として世界に広く開かれています。そんなマレーシアではどんな工夫を凝らして多民族受け入れのローカルマーケットを運営しているのか、日曜市とどんな違いがあり、お客さんはローカルマーケットの何に惹かれているのかなど、広い意味で「ローカルマーケットの在り方」を調査するために、今回の探究留学を行いました。より有意義な調査を行うために、「観光客向けがメインのローカルマーケット」と「地元客利用がメインのローカルマーケット」の二カ所を訪問し、比較を行いました。
 その結果として、私は3つの発見をしました。
 1つ目は、言語対応についてです。地元客向けのローカルマーケットでは、マレー語での表記がメインでしたが、観光客向けのローカルマーケットでは来訪客に合わせて「マレー語・英語・中国語」でメニューを表記していました。これは、無理に複数の言語に対応するのではなく、ニーズに合わせて言語表記をしていることをくみ取ることができました。
 2つ目は、出店者の販売ジャンルの違いです。地元客向けのローカルマーケットでは「衣服・食べ物・野菜果物」がメインで販売されていましたが、観光客向けのローカルマーケットではほとんどが「食べ物」の出店でした。これにより、観光客が求める商品のジャンルが食べ物であることと、地元客は衣服なども強いニーズがあることがわかりました。
 3つ目は、雨対策です。これは観光客向けのローカルマーケットでのお話ですが、いくつかのお店で雨具の販売がされているだけでなく、商品が雨に濡れてしまわないようなシートを使うなど、出店者の工夫が見られました。これは、毎日のようにスコールが降るマレーシアならではの知恵であり、雨天時には著しく来訪者が減少する日曜市にも転用できるのではないかと思いました。

留学の動機

私が小さいころから慣れ親しんできた日曜市で、現在深刻な課題を抱えていることに気づき、なんとかしたいと思ったのがきっかけです。マレーシアではローカルマーケットが親しまれていて、実際に訪れることで持続可能な日曜市の設計のヒントを得られると思い、マレーシアに行くことにしました。

成果

実際に、「観光客向け」と「地元客向け」の両方のスタイルのローカルマーケットを訪れ、それぞれ日曜市と比較を行いました。まず、観光客向けのローカルマーケットではたくさんの国からお客さんが来ていて、マレー語・英語・中国語の3か国語で案内がありました。一方で地元客向けでは、マレー語だけの案内が多かったです。それ以外の発見も多く、日曜市へのヒントを整理し、次のアクションへつなげることができました。

ついた力

挑戦する力

留学って、そもそも私にとっては大きな挑戦の連続でした。留学中には友達をたくさん作るという目標を掲げ、慣れない英語でたくさん話しかけました。アンバサダー活動として、まさかの300人ほどの前で空手を披露しました。これらはすべて過去の私には考えられないことだったんですが、留学という機会が、私に挑戦する力を与えてくれました。

今後の展望

今後は、日曜市の満足度・リピート率を上げ、地元客にも観光客にも愛されるようなアイディアを提案していきたいと思っています。現時点では、日曜市のデジタルマップを開発している真っ最中です。1,2年後には日曜市に導入されることを目標としているので、ぜひ高知県、日曜市に訪れてください!

留学スケジュール

2025年
8月~
2025年
8月

マレーシア(クアラルンプール)

私は、クアラルンプール近くのホテルで、日本人のルームメイトと共同生活を行いました。そのホテルには同じ学校のプログラムに参加している人(日本人以外もいる)が集まっていて、毎日バスでAPLCに行っていました。また、そのホテルにはプールとジムがあり、友達とほとんど毎日プールとジムを活用していました。
 クラスは最初の英語力テストのレベルで分けられ、私はレベル5(上から2番目)に配属されました。リーディングとライティングのテストだったのですが、割と日本で授業が理解できる人にとっては簡単な内容だったと思います。APLCはAPU大学の中にあり、ランチタイムには大学生との交流を図ることもできました。
 授業では、リスニング・ライティング・リーディング・スピーキングすべての授業があり、なかなかタフな内容でした。特にグループワークやペアワークが多く、能動的に英語を特訓する機会が多かったです。特に印象的だったことは、プレゼンテーションワークの多さです。1か月の授業で2~3回ほどのプレゼンテーションを行い(もちろん英語、カンペ禁止)、準備期間も1~2日でしかも宿題だったので、あまり探究活動する時間や遊ぶ時間を取れなかったのが大変でした。
 また、私が参加したAPLCサマーキャンプでは、土日を利用して観光アクティビティを行うことも計画されていました。プトラジャヤやモスク、チャイナマーケットに行きましたし、ウォーターパークに至っては2回も行きました笑。
 そして、私はAPUでアンバサダー活動も行いました。私のアンバサダー活動は空手の形を披露することで、始めはクラスの前で披露しました。すると、クラスの担任から「学校で開催するマレーシア独立記念フェスティバルで披露してよ!」と声をかけていただいたので、オーディトリウムで約300人の前で形を披露しました。とても緊張しましたが、観客が温かく迎えてくれたので安心して披露することができ、たくさんの歓声と拍手を送ってもらうことができました。
 そんな濃密な留学では、なかなか気が休まることはなかったですが、たくさんの友達を作ることができただけでなく、最短で英語力が伸びている実感を持つことができました。もしマレーシアのクアラルンプール周辺での探究活動に興味がありましたら、ぜひAPU(APLC)での留学をお勧めします!

費用詳細

学費:納入総額

290,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

50,000 円

項目:往復航空券・保険料・SIM

125,000 円

APUの様子
ローカルマーケット近くで撮った記念写真
マレーシア独立記念フェスティバルでの空手披露の様子
費用詳細

学費:納入総額

290,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

50,000 円

項目:往復航空券・保険料・SIM

125,000 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

みなさんは、「ローカルフード」を食べてみたいと思いますか?この言葉を聞くと、「なんだかおなかを壊しそう…」や「辛かったり酸っぱかったりで味が合わなさそう…」って思わず考えちゃいますよね。私も、留学前は「ローカルフードを食べるときは気を付けよう」と心掛けていました。
 しかし、実際にマレーシアのローカルレストランに行ってみると、安くてとってもおいしいロティチャナイというローカルフードに出会うことができました。お店の雰囲気やお客さんの会話風景も、観光客向けのそれとは違って、全身でマレーシアを感じることができたと思います。
 この経験から、マレーシアのことが大好きになり、他のたくさんのローカルフードにも挑戦するようになりました。みなさんも、留学したらぜひ、現地のソウルフードを一度は試してみてください!!

ロティチャナイ(ナンみたいなやつ)

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

実は私、小さいころに空手を習っていて、6年ほどブランクがありました。留学中のアンバサダー活動として何か日本文化を紹介したいと思い、最初は人の少ない場所で友達数人に向けて軽く披露するつもりでした。

ですが、思い切って語学学校の先生に
「クラスのみんなの前で空手を披露したいです!」
とお願いしてみたところ、先生がすぐに「もちろんいいよ!」と言ってくださり、クラス全員の前で披露する機会をいただけました。演武のあとには大きな拍手をもらい、たくさん声をかけてもらえて、とても嬉しかったです。

しかし、それだけでは終わりませんでした。
その様子を見ていた先生が、
「今度のマレーシア独立記念フェスティバルでも披露してよ!」
と声をかけてくださったのです。気が付けば、300人ほどの生徒が集まる大きなステージで空手を披露することになっていました。

久しぶりの大舞台でとても緊張しましたが、周りの生徒や先生から温かい激励をもらい、自分のベストを尽くすことができました。もともとは小さなつもりで始めたことが、気づけば大きな機会につながり、自分でも驚くような経験になりました。

この出来事から、
「やりたいことは、まずは言葉にして伝えてみること」
そして
「日本文化を自分なりの形で届けられる喜び」
を感じられる活動となりました。

空手披露の様子

留学中にやってしまった、私の失敗談

これは、留学に行く人、特にトビタテのような補助金を受け取る人全員に対する注意喚起です!
ぜったいに、飛行機の半券(渡航した後に残るチケット)を捨てないでください!
これはなぜかというと、この半券が渡航をしたことの証明になるからです。「オンラインで証明できるでしょ!」とか楽観的なことは考えず、とりあえずチケットの半券は大切に保管しておきましょう。また、必ず写真を撮っておくことを強くお勧めします。写真での提出になるからです。
また、これも一つアドバイスですが、出入国の際にパスポートにハンコを押してもらいましょう!最近は無人でのチェックとなり、希望をしない限りハンコは押してもらえませんが、こちらも渡航をしたことの証明書類として使えます。少し面倒だと考えるかもしれませんが、ちょっと声をかけるだけなので、ぜひ実践しましょう!

ちなみに、私は半券をあやまって処分し、ハンコも押してもらってなかったので、大変なことになりました笑
出入国管理局に出入国開示請求を行い、2か月弱も証明書提出に時間を要してしまい、トビタテ事務局に大変ご迷惑をおかけしてしまったので、みなさんはそのようなことが起こらないように「国の奨学金」ということをしっかりと考えておきましょう!現場からは以上です。

航空券の半券

chappyに聞いてみたら...

  • 留学先探し : 語学学校

実は、私は留学先機関をchat gptに聞いて調べました!おそらく、探究活動は決まっている人でも、留学先機関を決めかねている人は多いと思います。そんな方には、AIに聞いてみたらどうでしょうか?
「行きたい国」、「したいこと」、「期間」、「予算」の条件を設定して、ダメもとで調べてもらいましょう!意外と上手くいきますよ!ただ、ウェブサイトで調べたりするなど、ダブルチェックは必ず行ってくださいね!!

こんな感じでいかがでしょうか...?

  • 周囲の説得 : 家族

保護者からの同意をなかなかもらえないケースは多くありません。特に、「なんで?」、「どうやって?」、「お金は?」、「衛生面、治安は?」など、数多の質問に打ち勝つことはなかなか至難の業です。
そこで私が用意した作戦が、「必殺!何度もプレゼン説得!!←(誰でもやってる)」です。
 まず、この留学がどれほど有用なのか、自分の未来を見据えて説明すること、奨学金制度を利用して費用負担を軽減できること、その国がどんな国で、どういう安全対策を取るかなど、しっかりと情報収集をして、いつでも説明できるように準備します。要は、「どれほど留学への思いがあり、準備を行っているのか」を見せることで、覚悟を感じてもらうことができます。
 最後に、一つ伝えておきます。この「説得」の経験は、あなたの人生全体から見てもこの上ない素晴らしい糧となります。自分の将来をデザインし、自分の考えている理想に時間をかけて向き合うことは、私にとって一番といっていいほど、留学してよかったとおもえることです。

留学前にやっておけばよかったこと

基本的に今回の留学には満足していますが、強いて言うのであれば、留学準備期間が十分にあったので現地の人と知り合いになる努力をしておけばよかったかなと思います。例えばhellotalkやtandemなど、言語学習交流アプリを利用することで、世界中の人とつながることができます。そこでマレーシアの人を探して仲良くなっておけば、より充実した留学になっていたかもしれません。

留学を勧める・勧めない理由

私にとって留学は、かけがえのない人生のキャリアの一つとして輝いています。「留学したから就職に有利」とかそういうんではなくて、「高校生の内からやりたいことを一つ決めて、知らない環境にダイブする」経験は、これからの進路での重要な決定指針となっており、素敵な価値観を得ることができたなと思います。強い思いとエネルギーを持って、ぜひ世界に飛び出す経験をしてみてください!

これから留学へ行く人へのメッセージ

「留学に行ってみたい!」って口にしてみようよ。まずはそこからだよ!