川脇優輝

出身・在学高校:
東京都立日比谷高等学校
出身・在学校:
東京大学大学院
出身・在学学部学科:
工学系研究科 機械工学専攻
在籍企業・組織:
東京大学生産技術研究所


最終更新日:2026年09月08日 初回執筆日:2026年09月08日

人ロボット協調,そして国際的な人脈形成

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • インペリアルカレッジロンドン 電気電子工学専攻
  • イギリス
  • ロンドン
留学期間:
6か月
総費用:
2,310,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,610,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC905点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

本留学では,「人とロボットから成るチームパフォーマンスの向上を目指した協調システムの構築,そして世界規模の人脈形成」をテーマに,英国インペリアルカレッジロンドンのPersonal Robotics研究室に約6か月間滞在しました.
昨今,physical aiが盛んであるように,ロボットは人の世界に普及しつつあります.そこで,重要になってくると考えているのは,ロボット単体として高い性能を示すことに加えて,人がいる環境でいかに安全性を担保しつつ,人とロボットのチームパフォーマンスを向上させていくかということです.
そこで,本留学においては,まず,ロボット性能の動的な環境におけるタスク遂行スキルを高めるために,人の意図をその動作から予測するロボットの能動的動作戦略を構築しました.そして,人とロボットのチームパフォーマンスを向上させるために,人のパーソナルスペースを考慮した安全なロボット動作によって人のタスク遂行を妨げることなく,ロボット自身もタスク遂行に積極的に貢献することで,チームとしてタスクをより迅速に完了できる協調システムを構築しました.
また,研究以外の活動では,セミナーや授業でトップ研究者との交流を深めるとともに,学内のランニングコミュニティやMeetUp,ロンドン日本人会を通じて現地の方とのつながりも広げることができました.

留学の動機

留学を志すきっかけとなったのは,修士課程在籍時に居住していた国際寮での経験です.留学生の学問にとどまらず,世論や自国文化への熱意に圧倒され,自分自身の者の狭さを痛感しました.また,世界的にインパクトのあることを成し遂げる上で,専門性に加えて,多様な背景を持つ方と共創する社交性,さらに国境を超えた人脈の幅広さを有する国際性が重要だと考えるようになり,今回の留学に至りました.

成果

研究活動においては,2件の国際会議で発表するという成果を挙げることができました.半年間という限られた期間でしたが,プロジェクトを通して密度の濃い議論を重ねた結果,かけがえのない友人も得ることができました.さらに,セミナーを通した世界トップ企業の方々や,現地の方々との継続的な交流関係を築けたことは,今後の大きな財産になると考えています.

ついた力

なんとかなる精神力

留学当初は,プロジェクトの遂行や友達作り,現地の輪にうまく入れるかなど,多くの不安がありました.しかし,やれるだけやってみようと一歩を踏み出し,限られた期間の中でやりきったことで,留学を充実したものにできたと感じています.この経験が,今後もなんとかなる精神を誘引してくれると感じています.

今後の展望

今後は,専門性の面では,学生としての研究活動にとどまらず,社会のニーズを踏まえ,社会実装までを見据えたプロジェクトに勤しんでいきたいと思います.そのために,引き続き国際的なネットワークを広げるとともに,多分野の方と共創する力を培っていこうと思います.

留学スケジュール

2025年
10月~
2026年
3月

イギリス(ロンドン)

英国インペリアルカレッジロンドンのPersonal Robotics研究室に約6か月間,訪問研究者として滞在しました.人とロボットのチームパフォーマンスの向上を目標に,二つの研究プロジェクトに従事しました.また,セミナーや授業,ランニングコミュニティ,ロンドン日本人会,MeetUpを通じて,研究室外の方との交流活動にも参加し,国際的な人脈を広げました.さらに,カリブ海出身の方とのホームステイは,新しい価値観を学ぶよい機会となるとともに,私の発音力を向上させてくれた素晴らしい英語学習の場でもありました.

費用詳細

学費:納入総額

2,220,000 円

住居費:月額

170,000 円

生活費:月額

100,000 円

項目:授業料,渡航費用,ビザ取得費用

610,000 円

留学中にできた最高の友人たち
費用詳細

学費:納入総額

2,220,000 円

住居費:月額

170,000 円

生活費:月額

100,000 円

項目:授業料,渡航費用,ビザ取得費用

610,000 円

スペシャルエピソード

ブライトン10K

ふとした思いつきで,友人とブライトンの10Kマラソンに参加しました.初の海外マラソンでしたが,沿道からの応援が絶えず,ブライトンの綺麗な街並みを楽しみながら走ることができました.

完走後の一枚

伝えられる幅を広げるための英語へ

  • 語学力 : 英語

留学当初に1番当惑したのは,他の人が皆,流暢で速い英語を話していたことでした.その流れに乗ろうとして流暢さを追い求めたものの,かえって間違いが増えたり,聞き取ってもらえなかったりと,本末転倒な結果になってしまいました.そこで,言語の本質は相互の意思疎通にあることを痛感し,まず1番大事なのは,他者にとらわれず,自分のペースで話す勇気,そして自分の考えを瞬発的にまとめて論理的に話す力(articulation)だと気づきました.また,英語の土台となる二つの点,会話で使える単語力を増やすことと,正しい発音の重要性についても改めて実感しました.
articulationを鍛えるために,毎日2分間スピーチを行い,chatGPTが作成したものと比べた上で,暗唱してみました.また,基礎力を上げるために,YouTubeで英単語の動画「4000 essential english words」を毎日見続け,単語力と正しい発音力を培いました.

留学の満足度を左右するホームステイ先選定

  • 住まい探し : ホームステイ

私はhomestay.com(https://www.homestay.com/)でホームステイ先を見つけました.評価やコメントを確認でき,場合によってはオンラインでのヒアリングもできるため,おすすめです.ただし,別途仲介手数料はかかります.また,選定の際には,家賃だけでなく,Google Mapで受け入れ先機関までの通勤費用も含めて,総合的に考えるのがおすすめです.ロンドンの場合は,The London Bananaと呼ばれる地域であれば,安心して過ごせると思います.

留学前にやっておけばよかったこと

海外事務手数料が安いクレジットカード(wise等)を作ることで,費用を最小限に押さえることができたと思うので,おすすめです.

留学を勧める・勧めない理由

私は,留学を勧めます.留学をする意義は,幅を広げることだと思います.新たな語学を学び,意思疎通できる人の幅を広げることができます.また,新たな環境で生き抜く力を身につけ,適応できる環境の幅を広げることもできます.そして,広がった人脈や環境の結果として,成し遂げられることの幅も広がると思います.

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学を始めるまでには,大きな不安を感じると思います.しかし,留学に踏み出せる環境にいるのであれば,そのことに感謝し,深く考えすぎずに一歩踏み出してみるのがよいように思います.その後は,生きて帰るための最善の準備と,なんとかなる精神で踏ん張り続けてください.応援しています!