フランス(セルジー)
2025年9月から2026年7月まで、フランスのCY Cergy Paris Universitéに留学し、フランス語やフランス文化、環境問題について学んだ。大学には、フランス語圏アフリカにルーツを持つ学生が非常に多く、フランス語を学ぶだけでなく、異なる価値観や社会に対する考え方に触れるとともに、フランスとフランス語圏アフリカとのつながりを実感することができた。
留学前は、フランスを通して日本とアフリカをつなぐことを目標としていた。日本とアフリカの直接的な交流機会が限られている中で、両地域と歴史的・文化的なつながりを持つフランスを拠点とし、共通する文化である柔道を通じて交流を生み出すことを計画した。留学中には、現地の人々との交流を深めるとともに、現地の中学校で日本語ワークショップを実施し、日本の言語や文化を紹介する活動にも取り組んだ。
フランスでの主な活動は、使用されなくなった柔道着を回収することである。フランス国内の柔道クラブや団体に協力を呼びかけ、柔道着の回収や仕分けを行った。当初は異なる地域への支援を主に検討していたが、活動を進める中でフランスとフランス語圏アフリカの繋がりの強さを強く感じ、フランス語の協力者の方々にとっても意義のある取り組みになるよう、フランス語圏アフリカへの支援も加え、粘り強く働きかけたところ、当プロジェクトの意義に賛同してくださる協力者の方々が増え、回収が飛躍的に進んだ。協力を呼びかけても、すぐに反応を得られるわけではなく、実際に協力者を見つけるまでには多くの時間を要した。しかし、粘り強く働きかけ、物資の回収や輸送の準備を進める中で、国際協力を実現するためには、理想を掲げるだけでなく、現地の状況を理解し、双方にとって意義のある取り組みとなるよう、多くの人々と連携しながら具体的な行動を積み重ねることが重要だと学んだ。
また、留学生活を通じて、日本では当たり前だと考えていた価値観が、必ずしも世界共通のものではないことを実感した。異なる文化的背景を持つ人々と生活し、意見を交わす中で、日本にある当たり前や価値観を客観的に見つめ直す機会が増えた。こうした経験は、自分自身への理解を深めるとともに、他者との違いを受け入れながら、自分自身の価値観も大切にする姿勢につながった。