湯浅さくら

出身・在学高校:
宮崎県立宮崎西高等学校
出身・在学校:
筑波大学
出身・在学学部学科:
社会・国際学群 国際総合学類
在籍企業・組織:

留学の様子を残しています!
トビタテ留学やケニア・マラウイに関して何かご相談ある方はメッセージいただければ可能な範囲でお答えさせていただきますが、返信はあまり早くありません。


最終更新日:2026年10月30日 初回執筆日:2026年10月30日

ケニアの子どもたちに居場所を届ける!

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Mirai Future of Kenya(ケニア)・Seibo Maria(マラウイ)
  • ケニア・マラウイ共和国
  • マチャコス・ブランタイア
留学期間:
8カ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 830,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル → 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

ケニアの子どもたちに居場所をつくるというテーマで8か月間実践活動をしていました。ケニアの田舎の子どもたちは日本の子どもたちと違い、放課後や休みの日に塾や習い事に行くといった機会はありません。長期休みに「暇」が生まれると、悪い仲間とつるむようになり非行に走ったり、家族と過ごす時間が増えることで虐待のリスクが増加したりといった懸念が生まれます。そのような事態を未然に防ぎ、また子どもたちが将来に向かって前向きに生きていけるように、長期休みのうちの2週間の間、居場所の提供に携わっていました。居場所の中では、子どもたちに対するライフスキルトレーニングやグループカウンセリングの運営が円滑になるようにサポートしたり、昼休みの時間は一緒に思いっきり遊んだり、地域ボランティアに子どもたちの出席状況を伝えて欠席の子どもたちの理由を確認したりしました。居場所は1年間を通して3回実施されました。その後の調査で、以前は家に帰るのが遅かった子どもが学校が終わってすぐ帰ってくるようになった、悪い仲間とつるむのをやめた、学校の成績があがった、学校でリーダーシップを発揮できるようになった、といった子どもたちにとっての良い変化がみられました。

留学の動機

高校から途上国支援に興味があり、また子どもと関わることが好きでした。大学入学後はアフリカに関するサークルや児童養護施設の子どもへの学習指導ボランティアを経験する中で、アフリカや子どもへの虐待といったトピックに関心を持つようになりました。また、子どもが生き生きと生活するためには第三の居場所が必要なのではないかと考えていた時に、ケニアのNGOで居場所事業をすることが分かり、留学を決意しました。

成果

子どもたちの笑顔はとってもまぶしくて、逆に私のほうが元気をもらうことが多かったです。しかし、私の目の届かないところで、虐待やネグレクトを受けていたり、非行のリスクを抱えていたりと、さまざまな課題を抱える子どもたちがいることを知りました。人は見かけによらないといいますが、子どもたちにとって、私はどこまでも仲の良いムズング(スワヒリ語で「外国人」)でしかいられないことにもどかしさを感じました。

ついた力

相手をみる・知る力

居場所に集まる子どもたちは、一見すると、すごく元気で明るい子どもたちです。しかし、実際は家族から虐待を受けている疑いがあったり、学習に困難を抱えていたり、非行をしている可能性があったりといった課題があることを知りました。それを知った後は、子どもたちをよく見て、子どもたちの小さな変化を発見できるようになり、一人一人の状況に合わせた関わりを意識するようになりました。

今後の展望

自分の母語である日本語で人々が抱える課題の背景を知り、適切な支援や処遇に繋げる人になりたいと思うようになりました。将来は日本で子どもの福祉に関する仕事に就きたいと考えています。子どもたちがどのような課題に直面していて、それに家庭環境や友人関係、本人の価値観等がどのように影響しあっていて、その後どのような支援につなげていくべきか、相手との対話を通して知っていきたいです。

留学スケジュール

2025年
8月~
2026年
3月

ケニア(マチャコス)

ケニアにいる間は、ずっと同じNGOに所属していました。(途中、ビザの関係で2026年1月の2週間マラウイにて留学していました。)
現地インターンとして、現場調整・現場での記録補佐、総務や会計事務、SNS発信、ケニア及び国内事業に関する業務に従事しました。主に携わった事業は、居場所事業(Nafasi)、非行防止のためのクラブ活動の設立事業、個別教育支援事業の3つです。

この中でも特に居場所事業(Nafasi)に携わっていたので、それについてお話しします。
8月のNafasiでは2週間のプログラムに参加して、Nafasiの様子を記録したり、遊びの時間で子どもたちと遊んだりしました。初めて参加した際は、初めての環境で子どもたちの名前と顔を覚えることに精一杯で、子どもたちを「明るく元気な子どもたち」と捉えていました。しかし、活動後にカウンセラーを交えた振り返りを行い、子どもたちの中には虐待や非行など、様々な困難や背景を抱えている子がいることを知りました。一見した姿だけでは、その子が抱えているものは分からないのだと実感し、一人ひとりの背景をより深く知りたいと考えるようになりました。そこで、振り返りの資料を何度も読み返し、二回目の活動に向けて子どもたちの背景を頭に入れました。
11月のNafasiの前に、児童虐待防止のためのウォーキング・キャンペーンを実施しました。その際に子どもたちが着用するTシャツと、バナーのデザインを行いました。
11月のNafasiでは、名前と顔が一致した状態で子どもたちと関わることができたため、一人ひとりの様子を意識して観察しました。前回からの変化にも目を向け、一人でいる子どものところへ行って一緒に遊んだり、少し表情が沈んでいる子どもには自分から声をかけたりするなど、それぞれの様子に応じて関わりました。また、活動後には、自分が気づいた子どもたちの変化を振り返り、カウンセラーとの情報共有のために整理しました。また、Nafasiの2週間のプログラムでは、子どもたちだけでなく、地域ボランティアやファシリテーターとも積極的に関わり、現地のカンバ族の名前である「Ndanu (幸せ者)」という名前をもらいました。また、Nafasiは4月、8月、11月の計3回実施され、これらの活動を踏まえて、よりカウンセリングが必要な子どもたちの選出にも携わりました。
1月以降は、2025年のNafasiの終了調査インタビューと追加カウンセリングの調整と運営に携わりました。いろいろな事情が重なり、団体に正式に所属するスタッフが私1人になってしまったため、一緒に行動するケニア人準スタッフや地域ボランティアにたくさん頼りながら家庭訪問とインタビューを実施しました。インタビューでは、Nafasiに参加した子どもの保護者・地域ボランティア・子どもが所属している学校の先生の元を訪問して、Nafasiについての思いや子どもの変化などを聞きました。
この1人で業務を遂行するときに経験したハプニングは挙げだしたらきりがありません(笑)。当日になってインタビュー予定の人と連絡がとれなくなったこともありました。インタビューを受ける人に事前にお金を払わないことを言わなかったために、終わってから「(交通費や参加費として)お金を払ってほしい」と言われました。地元のマーケットにあるトイレを使おうと扉を開けたら(もちろん水洗ではなく穴しかないぼっとんトイレなのですが)、Gがサササッ…と移動するのが見えたこともありました。それまで半年ほどインターンとして活動してある程度業務には慣れてきたと思っていましたが、思いもよらないハプニングが多く、自分はまだまだだと痛感しました。それと同時に、ちょっとしたことでは動じないハプニング耐性や人として生きる力が大幅に向上したような気がします。
ケニアではNGOの業務全般に携わることができ、そこでのやりがいや困難を実感するとともに、将来の自分の活動の軸についても深く考えるきっかけとなりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

居場所で子どもと思いっきり遊んでいました!
インタビュー調査を村で実施しました。
居場所事業では体を動かすアクティビティも行っていました!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2026年
1月~
2026年
1月

マラウイ共和国(ブランタイア)

ビザの関係で一度ケニアを出国しなければならなかったため、「どうせならマラウイにも行こう!」と思いマラウイへの渡航を決意しました。
ボランティアをさせていただき、幼稚園の子どもたちへの給食支援について学びました。ブランタイアでの給食支援の様子を見学しました。本来なら、ブランタイアだけでなく、北部のムジンバにも訪問する予定でしたが、雨季のため北部に行くための橋が流されており、断念しました。活動では、給食支援についてのレクチャー、幼稚園に訪問して実際の給食支援の様子の見学とポリッジの配布、マラウイの日本語クラブの高校生との交流を行いました。
給食支援では、Community Based Children Centerを訪問しました。ここは地域の人たちが運営している保育所で、母親同士で子どものお世話係をローテーションしたり、お金も地域の人たちで工面しながら運営を行っていました。
マラウイでも、幼児教育の仕組みが整っているのが意外でした。また、地域の人たちの運営をベースとした持続可能な運営を目指すCBCCがあるのも驚きでした。しかし、施設にイスや机といった基本的な設備がないために床でポリッジを食べなければならなかったり、約8畳のスペースに30人くらいの子どもたちがいたりと、保育園としての環境はまだ改善の余地があると感じました。マラウイの給食支援の様子を実際に見学したことで、「食べる」ことが子どもたちの生活や学びを支える上で重要であると実感しました。
実は最初ビザ申請をしたときに通らず、マラウイに行けないかもしれないと本気で考えていたときもありました。また、ケニアとは違いマラウイはUber Taxiが使えず、初めてマラウイへ来る日本人が現地の乗合バスを使うのは危険だということを行く直前に知りました。マラウイに何度か渡航経験のあるサークルのOGの方から連絡をいただいて、いろいろとアドバイスをいただき無事に渡航を実施することができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ポリッジを食べる子どもたち
ポリッジ作りにチャレンジ!
マラウイ湖でとれたチャンボというお魚。おいしかったです。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

現地の名前「Ndanu」(幸せ者)をつけてもらった!

Nafasiで地域ボランティアと関わる中で、「あなたはずっとにこにこしていて幸せに見えるから「Ndanu」だね」と言われたことで、その日からケニアでは「Ndanu」と名乗っていました。現地の人から親しみやすい名前をつけてもらったことで、「Ndanu!」と子どもたちや地域ボランティアの人から呼んでもらいました!ケニアで過ごしていると、自分が外国人であることを実感する場面がすごく多かったのですが、Nafasiの空間では「Ndanu」という名前があったことですごく温かい空間に馴染めているような気がしました。

子どもたちと関わっていると自然と笑顔になれました

草の根の難しさを痛感した話

その日はケニア人ライフスキルトレーナーと一緒にNafasiに参加した子どもの親にインタビューを実施していました。子どものエピソードに心を痛めたトレーナーは「その子に自費で通学カバンと靴をプレゼントしたい」と私に話してくれました。トレーナーが心を痛める気持ちにはすごく共感したのですが、特定の人だけが大きな利益を得られるような支援の仕方はしないというのが団体としてのやり方でした。というのも、Nafasiはケニアの田舎にある村の中で行っており、私たちのような外から来た人間の噂はすぐに広まるからです。もし、「村の特定の子どもにムズング(スワヒリ語で外国人)の仲間がモノを与えた」という噂が広まれば、その子どもは村の人から攻撃の的にされる可能性があり、良かれと思った支援がかえって子どもの不幸につながる恐れがあります。ですので、私たちの活動のせいで子どもたちや地域ボランティアが不利益を被らないように細心の注意を払っていました。
「支援を通して子どもたちの幸せを実現したい」という支援側の思いと、「村の人間関係や経済事情を鑑みなければならない」という、草の根で支援をする際のバランスの難しさを痛感させられた出来事でした。

国際協力の葛藤を経験できました(画像はエピソードとは無関係)

うまくいかなくても、きっとなんとかなる

  • 単位・留年 : 休学・留年

私は2025年4月から2026年3月までの1年間大学を休学し、そのうち8か月間、トビタテ留学をしていました。私の目論見は、出国するまでアルバイトを頑張って留学資金を準備し、2025年8月から2026年3月までトビタツというものでした。私は交換留学ではなく、NGOでのインターンシップやボランティアのみを行う予定だったため、申請できる奨学金がトビタテしかなく、トビタテ頼みで準備を進めるしかありませんでした。
トビタテの選考結果がわかったのは2025年6月の終わり頃でしたが、「せっかく休学したのに、落ちていたらどうなるんだろう」と不安に押しつぶされそうになる日がたくさんありました。
しかし、考え方を変えてみると、万が一トビタテに落ちて経済的に1か月程度しか渡航できなかったとしても、その分、日本で活動できる時間がたくさんできることに気づきました。「落ちたらどうしよう」と不安になったときは、本来ならケニアで過ごす予定だった時間を何に使うか、ほかの選択肢を考えてみることで、不安な気持ちを乗り越えることができました。
結果がわかる最後の瞬間まで、完全に不安が消えることはありませんでした。それでも、「トビタテに行けなくても、やりたいことはほかにもある」とポジティブに捉えることができました。結果的にトビタテに採用してもらい、当初の計画どおりに進めることができましたが、たとえ物事がうまくいかなくても、「きっとなんとかなるだろう」と楽観的に捉えることがとても大事だと思いました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

少しでも「留学に行ってみたいな」と思う人は、ぜひ留学にチャレンジしてみてください! 留学の前後はもちろん、応募や留学の準備を進める過程でも、自分自身と深く向き合うことができました。また、留学はハプニングの連続です。私も数えきれないほど失敗をしてきました。ぜひ、死なない程度の失敗をたくさん経験して、そこから多くのことを学んでください!みなさんの留学が少しでも実りあるものになるよう、応援しています!