小林藍子

出身・在学高校:
岐阜県立斐太高等学校
出身・在学校:
福井大学
出身・在学学部学科:
国際地域学部
在籍企業・組織:

私費留学・休学留学や語学に不安がある中での調査活動のコツなどお伝えできるかと思います!


最終更新日:2026年11月06日 初回執筆日:2026年11月06日

持続可能な観光が地方創生の鍵...!?

留学テーマ・分野:
語学留学と海外調査活動
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ストラスブール大学付属フランス語コース
  • フランス
  • ストラスブール・コルマール
留学期間:
6ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,310,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
フランス語 挨拶など基本的な会話ができるレベル → 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

持続可能な観光形態が観光課題と過疎化などの地域課題の両方を解決するのではと考え、地元・高山市の観光による地域活性化のヒントを得るために留学しました。
高山市と協力協定都市かつ地域資源を活かした観光が盛んに行われるアルザス地方を選び、現地の市役所、観光局やガイドさんなどにヒアリングをしたり、フィールドワークを行ったりしました。アルザスでは、ガストロノミーウォーキングやサイクリングツーリズムは自治体の大小に関わらず盛んに行われ、観光客だけでなく地元民向けの企画があることと自治体同士での連携が多々あることが印象的でした。しかし、クリスマスマーケットでは観光問題も発生し、地元民が参加しにくい・混雑マネジメントができていないなどの課題も分かりました。

留学の動機

地元高山市は人口の60倍程の観光客が訪れる上に、海外交流も盛んな街です。しかし、過疎化少子化などの地方課題も抱えている実情から、得意な観光分野で課題を解決できたらいいなと考え、観光が盛んな都市に行きたいと考えたことがきっかけです。

成果

国を越えて観光地を比較することで、共通点・相違点を見つけることができました。多くの観光客が地域の文化について知らないまま訪れることで問題が起きる、地元民も地域について分からず愛着がわかないため地元を離れる可能性があるのではと感じました。今は、地元民と観光客のどちらもが地域について学び、愛着を育める機会作りが観光によってできるのではと考えています。

ついた力

心の距離を縮める力

言葉に自信が無くても、相手の心を開いたり、現地の生活に溶け込む力です。言語に自信がなかったのですが、少しでもフランス語で交流することを意識して生活したことで、ヒアリングが多くできたり、お店の方に褒めてもらったり、友人たちに「フランスを全力で楽しんでるね!」と言ってもらったりしました。

今後の展望

まずは卒業論文として、高山市における観光業の可能性をまとめ、提言を作成するつもりです。年度内に留学の成果と論文の成果の報告会を高山市で実施したいと思っています。
観光業界で地方自治体の観光政策へ関わりながら、日本各地の地域活性化に協力していきたいと考えています。

留学スケジュール

2025年
9月~
2026年
1月

フランス(ストラスブール)

ストラスブール大学付属フランス語コースに所属しました。フランス語が全く出来ない状態だったので、ヒアリングの際に自己紹介だけでもできるようにフランス語を勉強しました。結果的に、簡単な会話や日常生活で必要なフランス語を理解話せる程度になりました。
先生方に調査活動の協力をしてもらうこともありました。また、大学の正規生とも仲良くなり、ホームパーティーをしたり、休日を一緒に過ごしたりしました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

大学の図書館
友達とのホームパーティー
みんなで行ったクリスマスマーケット
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2025年
9月~
2026年
2月

フランス(コルマール)

週に1回、コルマール補習校でボランティアをしました。日本にルーツを持つ子どもたちに日本語で数学を教えながら、彼らやその親さんにヒアリングやアンケートをさせてもらいました。
勉強を教える面では、どこまで噛み砕いて伝えるのか、日本とフランスの学習文化の違いについて学ぶ良い機会でした。
調査活動においては、日本とフランスそれぞれの文化を知っているからこその視点でそれぞれの良さと課題を教えてもらえることが新鮮でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

書き初めで書いた字
補習校近くの公園のオブジェ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2025年
10月~
2026年
1月

フランス(コルマール)

コルマール市役所でヒアリングをさせて頂きました。期間中時々、市役所を訪問し、高山市との海外交流の担当者の方とお話させて頂きました。
バカンス中で連絡が取れず不安になったこともありましたが、電話をかけるなど工夫をしたことで交流できました。コルマール市と高山市の交流についてやまちづくりに関する考えなどを教えてもらいました。何度か訪問することでフランス語で会話させて貰うこともあり、オリジナルフランス語レッスンもしてくださいました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

市役所のロゴ
コルマールのランドマークでハウルの動く城に出てくる建物。
クリスマスのコルマール
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

研究の一環でガストロノミーウォーキングに参加したいと思い、クリスマスの夜に行われるイベントに参加しました。コルマールの周辺のエギスハイムであると思い、バスで向かいましたが、乗り間違えて30分ほど歩くことに...。やっと着いたと思ったら、時間になっても始まる気配が無い。色んな人に聞きまくったところ、なんと村が違い、ゲーバイシュビアという村だと判明。前払いしてたので急いでタクシーで向かうと、とても小さな村に到着。「待ってたよ!」「日本人来るの初めてだよ!」と笑顔で迎えられました。やっとの思いで参加すると地図が読めず、村外れまでいってしまい、村人にこっちじゃないよ!と助けられました。村のレストランを巡り、一芸発表会を見ながらの食事で、最初は居ていいのかという気持ちになりましたが、とても歓迎してくれた事が印象的でした。
帰り、タクシーでコルマールまで行くつもりが、ド田舎すぎてタクシーが来ない・充電が切れるという災難が。やっと来たタクシーの運転手も良い人でたくさん話してくれましたが、飲酒状態のため適当な英仏語となってしまいました笑。それでも「仏語上手!」って言ってくれて嬉しかったです。ストラスブール行きの電車も遅延しており、帰れるか不安でしたが、1時間前に出てたはずの便に運良く乗れて帰れました。今までで1番ハプニングが起きた日ですが、いい人に巡り会えて、素晴らしい一日でした。

やっと着いた村で撮った1枚
余裕があると思い込んでいた時の写真
メインディッシュと美味しいワイン

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

寮のディレクター家族との交流は留学中の生活を大変彩ってくれました!私は民間の寮で生活していました。ストラスブール大聖堂まで徒歩5分、クリスマスマーケットには毎日行けるなど好立地かつ寮内イベントも多く、充実した生活が過ごせる寮でした。ディレクターも気さくな方で、困った事があればいつでも相談してね!と言ってくれたり、日本好きでよく気にかけてくれるお父さん的存在でした。寮の創立100周年パーティーに参加した時に、ディレクターご家族も参加されていました。息子さんが私と年齢が近かったこと、日本に留学していたことで話しかけてくれたことがきっかけでより密な交流が始まりました。
一緒にハイキングに行き山頂のレストランへ行ったり、ワインテイスティングに参加したり、自宅に招いてもらいディレクターの手料理を頂いたり、街を案内してもらったりとたくさんの経験をさせてもらいました。私の調査活動にも協力してもらうなど感謝してもしきれません!!
特に息子さんと姪御さんは今も連絡を取り合っており、本の感想交流や季節の写真などを見せ合いながら次に会うときの計画をしています!

ディレクターの手作りシュークルート
山から見たアルザスの田舎
山頂のレストランのミートタルト

この国のことが、とても好きになった瞬間

私は高校から弓道をしていて、ストラスブールに弓道クラブがあったので半年間だけ参加させてもらいました。皆さんから道具を借りて、週に2回、小学校の体育館を借りて仮設で活動しました。
技術面でのお話、日本とフランスの弓道文化の話などたくさん話せて楽しかったです。フランス語は分かりませんが、弓道用語と併せて考えることで意思疎通をとることも出来ました。休憩時間にお茶を飲んだり、持ち寄った手作りお菓子を食べたりもしました。クリスマスには「シークレットサンタ」を知らずに何も持っていかなかったのに、その日一番良いところに的中し優勝賞品を貰うというちょっと恥ずかしい思いをしたこともあります…。年明けには「ガレットデロワ」を行い、全員にガレットを配る役をしました。当たりがあるはずなのに誰も当たりを持っておらず、不思議に思っているとなんと余りの1かけが当たりでした…(笑)。ある意味、運のいい結果を引きました。日本文化の共有を通じてフランス文化に触れたこと、道具や設備が不十分でも同じように弓道を好きな人がたくさんいることが嬉しかったので、より一層フランスが好きになりました。

体育館道場
当たりが余ったガレットデロワ
優勝賞品:栗の木のはちみつ

言葉に自信が無くても相手に心を開いてもらうコツ

  • 語学力 : その他の言語

調査活動における良い関係構築には、相手の文化理解をしようと努力する姿勢を示すことが大切だと思います。そのために、1.「堂々と言語は今、頑張ってるところです!と伝えること」2.「メモを見ながらでもいいので、少しでも相手の言語を話すこと」がポイントです。
言語は出来てこそ、というのはもちろんですが...私は英語もフランス語も自信がないまま留学しました。その中で交流や関係構築が難しいように感じたので、渡仏前にフランス出向経験がある方にコツを伝授してもらいました。
1については「勉強中なんだ」と伝えることで相手が話す速さや単語のレベルを下げてくれたり、英語で話すことや翻訳を使いながらの交流を許可してくれたりします。2については、相手の言語で自己紹介と質問を用意し、カタコトでも話す努力をすることで、調査活動の質が向上すると思っています。
私は日英仏語で自己紹介と質問を書き、原稿を見ればどの言葉でも話せるようにしていました。調査活動では専門用語も多用されます。日英+相手言語のカンペがあれば単語だけでも理解できる可能性があること、相手にも伝わりやすくなること、読めなくても見せて伝えることができます。
「英語で話して当たり前」の姿勢で向かうと関係構築や意思疎通が難しくなることがあります。特に買い物や電話など…。自分の地域文化へ誇りが強い地域ほど、文化を尊重してくれる人のことを大切にしてくれます。文化的背景が異なると中々心を開いてもらえないことがありますが、相手の心が開いた瞬間を逃さず、入り込むことが重要です。そのきっかけが「少しだけ」相手の言葉を話すことです。それが相手文化の尊重だけでなく、学習面の理解を深めることにもつながります。

ヒアリング前の質問シートの例

民間団体・自治体での活動先探しと連絡の取り方

  • 留学先探し : ボランティア

私は休学し、語学学校に通いながら実践活動を行っていました。経験を話す中で、受け入れ先(ボランティア・ヒアリング・インターンなど)の見つけ方について質問をよく受けるので私なりの見つけ方をまとめます。
私は当初、1.語学学校 2.コルマール市役所でのヒアリング 3.高校での活動を考え、渡仏しました。しかし、渡仏時期が夏で、バカンス中のため市役所と高校からの返事がもらえないままのスタートとなり、9月はトビタテ生でいられるかという不安が強かったです。最終的に市役所での活動は実施でき、高校での活動は思ったより活動出来なさそうだったので日本人補習校でのボランティアに変更しました。

受け入れ先は学生自身で探し、連絡を取らなければいけないことが多いです。
その時、1.ツテを頼りまくる、2.何か所も連絡する、3.相手の連絡文化を知っておく 事がポイントだと思います。
1については、現地の市役所や高校は地元との交流先であり、地元の市役所の方が連絡先を教えてくださったり、先方に紹介してくださったことで受け入れてもらいやすくなりました。また、現地でできたツテを活かしてヒアリング先を広げることでより面白い情報を得ることも出来ました。ヒアリングにご協力頂いた皆様には感謝してもしきれません。
2と3について、多くの国が日本とは働き方・連絡文化が大きく異なります。例えばフランスでは、就業時間に連絡しないと連絡がつかないことが多いです。その文化圏に受け入れてもらっている立場なので日本の常識で動かないことが大切です。連絡がつかないことを見越して複数の候補地に連絡をすること、メールが無理なら電話をかけること、などアプローチ方法を工夫することで連絡が取れる可能性が格段に上がります。

追加調査先:アルザス地方観光局
ランドマークのストラスブール大聖堂
病院の地下にある歴史あるワイン倉庫

留学前にやっておけばよかったこと

期間限定のイベントなどに参加したい場合は早めに調べ、予約をしておくべきです!現地の住所が無いと予約出来ない場合もありますが、条件が揃ったらすぐに予約できるように準備すると良いです。季節限定のものなどは特に。渡航直後は生活になれることに必死になりがちなので、心の余裕を持つためにもオススメです。

留学を勧める・勧めない理由

私はどちらもアリだと考えています。留学に行っても行かなくても、成長するかは本人の行動次第だと思っているので。私は留学を通じて素敵な出会いがあり、人生設計が変わりました。これは自分自身が留学前・中・後に行動し、得たものです。どんな選択をしても、苦い経験があっても、「自分にしか出来ない経験だったと自信を持って言える過ごし方」が大切だと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

「計画的偶発性理論」を意識してみると、留学やその後の生活が少しだけ変わると思います。これは良い偶然を意図的に引き寄せるという考え方で、1.好奇心を持つこと 2.簡単に諦めないこと 3.なんとかなると考えること 4.変化を前向きに捉えること 5.ちょっと難しいことにも挑戦すること
のうち、どれか1つでも意識すると留学やその後の生活がちょっとずつ良い方向に変化するかもしれません....!