留学内容
私はこれまで、日本のため、世界のために生物学の分野から貢献したいと考えてきました。今回の留学は、世界最前線の医療を実感するだけでなく、特にアメリカという実力主義社会の中で活躍する日本人の先生方とお会いし、日本人として、国際人として、医療従事者としての生き方を熟考したいという目的がありました。Duke大学の臨床実習は名古屋大学の提携校としてのものですが、国際的脳外科医の福島孝徳先生と自らコンタクトを取り、世界最高の手術を見学しました。また東京大学から名古屋大学に編入してからも基礎研究にとても興味があるので、Duke大学という名門校でラボを開いていらっしゃる松波宏明先生の下で研究させて頂き、厳しい時間的制約の中であっても積極的に議論し、良いデータを出すことができました。MD Andersonという世界最高峰のがんセンターの乳腺腫瘍内科の教授でいらっしゃる上野直人先生は、日本での教育にとても熱心な方です。上野先生からは、臨床医としてだけではなく教育者としての姿勢を学ばせて頂きました。マギル大学では今回の臨床実習の集大成として、ERという最も英語のスキルの要求される場で鍛錬することができました。