留学内容
この留学では、フランスの地域の自然・文化・歴史に深く根付いたワイン産業という切り口から経営学を学ぶことを目的とした。
現地では理論を経営大学院の講義で広く学ぶと同時に、フランスの各ワイン産地の大規模なシャトーから小規模生産者まで、できるだけ多様なワイナリー農家を訪問した。実際に生産者・流通業者の声をインタビューして周ることで、表面化されていない問題点を知ることができるからである。理論と実践の双方からの視点を得た上で現実にある問題を多角的に見つめることで問題の本質を捉え、より良い解決策を導く重要さを学んだ。
しかし、そんな留学も決して順風満帆ではなかったというのが本音である。学校での講義内容(ワインやビジネス)は自分にとって新しい分野である上、英語での慣れないグループワークやプレゼンが中心で自分の無力さに直面することとなった。また、現地調査でより良く理解するためには流暢なフランス語が求められた。けれども、その分準備を重ねたり、その場で感じたこと・考えたことを細かく記録しておくなど、粘り強く自分なりの解決策を見つけていった一年間となった。