留学大図鑑 留学大図鑑

国境なき営業ウーマン!

出身・在学高校:
千葉県立佐倉高等学校
出身・在学校:
法政大学
出身・在学学部学科:
法学部国際政治学科
在籍企業・組織:
就活生


最終更新日:2018年03月15日 初回執筆日:2018年03月15日

日系企業のアフリカビジネスの実態を探る!

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Africa Incubator Ltd., Kansai Plascon Ltd., Toyota Uganda Ltd.
  • ウガンダ
  • カンパラ
留学期間:
9か月
総費用:
1,700,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,450,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

治安が比較的よく、英語圏であるウガンダを選んだ。
(1)Africa Incubator Ltd. (ITベンチャー、4か月):新規顧客営業と、既存顧客のカスタマーサポートを担当。

(2)Kansai Plascon (総合塗料メーカー、2か月):製品や広告を旧社名から新社名に変更する作業を担当。

(3)Toyota Uganda (自動車メーカー、3か月):
見積書や領収書の作成や、新聞の切りぬき作業(新聞に自動車注文が掲載されることも多い)等、営業の補助業務を担当。

留学の動機

原点は、中学の時に見た貧困の映像。「アフリカの人々に貢献したい」という思いを抱いた。しかしながら、大学で開発学専攻し、インドの地下鉄、ミャンマーの水力発電所、タイのビル街、カンボジアの大架橋、ベトナムの高層タワー…日本ではあまり感じられない強烈なエネルギーを感じた。それを見て、「私が中学から志してきたアフリカでも、このエネルギーを感じられるのではないだろうか?」。そう思い飛び込む決心した。

成果

「日系企業のアフリカビジネスの実態を探る!」という目標は、三社での異業種・異職種のインターンシップを経験したことで多少なりとも達成できたように感じている。
また、自身のもう一つの目標であった「アフリカ留学」の拡散も、後輩たちへの宣伝やFBでの発信によりだんだんと増えてきたように思うのでうれしく感じる。将来の目標であった雑誌へのインタビュー掲載も、予想外の嬉しい成果のひとつだ。

ついた力

臨機応変力

途上国ならではの「不安定さ」。それは日々の天気や移動手段、政情やインターンシップの先企業の情勢など多岐にわたる。いつ、どこで、何が起きるか予測不能なのが面白さでもあったが、それが障壁になることも多い。しかし、私は留学前からの強みであった「七転び八起きの不屈の行動力」で、そんな状況にも対応できる力を身に着けた。

今後の展望

留学は、正直悔しい思いで終えてしまった。ビジネスの現場にける自分の未熟さを痛感したからである。将来は、もっと一人前になってウガンダ/アフリカの国々へ戻り、企業にも現地にも貢献していく人材になりたいと強く思う。まずは日本の企業で、日本語で、研修やOJTをしっかり受けて社会人の第一歩を踏み出し、国際的な環境へ徐々に駒を進め、最終的にまた戻れるように頑張りたい。

留学スケジュール

2017年
5月~
2017年
8月

ウガンダ(カンパラ)

日系のITベンチャー企業で、4か月間のインターンシップをした。
新規顧客営業と、既存顧客のカスタマーサポートを担当。社員の日本人女性1名と、現地スタッフ女性2名と共に、外回りと日々お客様のトラブル対応等をした。現地の人が使う交通手段を駆使しながら、カンパラ中を駆け巡り、一社員同然で就業できたのは非常に勉強になった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

37,000 円

生活費:月額

20,000 円

同僚のダイアナちゃん(営業)と。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

37,000 円

生活費:月額

20,000 円

2017年
9月~
2017年
10月

ウガンダ(カンパラおよびウガンダ東部)

日系の総合塗料メーカーが、現地のメーカーを買収&現地法人設立直後であった。その為、製品や広告を旧社名から新社名に変更する作業を担当した。
イギリス人のインターン1名と、現地スタッフ1名と共に、カンパラとウガンダの東部を中心に小売店を訪問した。
各小売店の規模は日本のコンビニの半分以下と非常に小さい。しかしながら、IT化が進む時代だからこそ、足を運んでFace to Faceで各小売店との確かな信頼関係を築き、大きな売り上げにつながっている点は非常に興味深かった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

30,000 円

販売をしてくださっている小売店を100店以上訪問
M&A記念パーティに参加
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

30,000 円

2017年
11月~
2018年
1月

ウガンダ(カンパラ)

日系の自動車メーカーで3か月間のインターンシップ。見積書や領収書の作成や、新聞の切りぬき作業(新聞に自動車注文が掲載されることも多い)等、営業の補助業務をした。
国民の平均的な経済レベルから、日本のように個人のお客様は少なく、政府や企業などの大口の顧客が大半。中古車が個人の自動車購入のメインであるのは途上国ならではだと感じた。
今後、いかに国/国民自体が経済成長を遂げていくのか。そこにどうアプローチをかけるのか。のんびりとした風土のなかで、早めから戦略を練っていく重要性を痛感した。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

37,000 円

生活費:月額

30,000 円

同僚と社内の食堂でランチ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

37,000 円

生活費:月額

30,000 円

スペシャルエピソード

留学で確信した、“私はこれを目指す!”

ウガンダでのインターンを通じて感じたのは、”二つの焦り”。
一つ目は、「日本の遠さ」だ。失礼ながら、もっと貧しいと思っていたウガンダでも、中国やインド、中東から来た人々が売れるビジネスを繰り広げ、ウガンダの人々に多様な選択肢を供給していた。
そこに、日本との距離感やスピード感の違いを突き付けられたのであった。
5人に1人がアフリカ大陸出身の人々になる時代がもうすぐそこまで来ている。アフリカといえど54か国もあり、大陸も広大でひとくくりにはできないが、まずその大陸のどこかしらで土台を固めなくては次にもつながらないだろう。
二つ目は、「自分の未熟さ」だ。インターンシップでは、期間がそれぞれ短かったこともあり、十分な成果を残せず帰国になってしまった。ビジネスの現場における自分の存在の小ささを痛いほど感じた。もっと一人前になって、日本人としてビジネスを拡大していけたらと強く思うし、
それが私の将来像である。

目指せ、地球規模人財!

応戦せざるを得ない状況を創り出す

  • 周囲の説得 : 家族

反面教師感は否めないが、こんな解決方法もあるよ、ということでご笑覧ください。
両親は、新婚旅行でしか海外(しかも欧米諸国のみしか)に行ったことがない、ごくごく普通のサラリーマンと学校の先生。中流階級なので「夏休みにハワイ~」なんて程遠く、「夏休みは新潟で川遊び~カブトムシ獲り~」がデフォルトだった。そんな家族で育った私だけが海外志向が強く、1年生のとき大学の科目で初めての海外としてイギリスに行き(2週間)、旅行でイタリアに行き(1週間)、その翌年はゼミの研修でインドへ行き(3週間)、そのまた翌年はまたゼミの研修で東南アジアへ(1か月)、、どんどん世界にトビタツ様子を、両親は複雑な心境で見守っていたようだ。
そんな中、いよいよ「アフリカにどうしても学生時代に行きたい」という夢が目標に変わってきた私。「どうせ反対される」「応援してもらえない」と思った為、私は”応援せざるを得ない状況”を創り出すことにした。現地での計画は、大学の国際課の方々やインターン先、ゼミの仲間たちに相談し、エクセルファイルにすべてまとめた。資金面では、トビタテ留学JAPAN!日本代表プログラムの第6期新興国コースに合格。そのほかにも、予防接種も、海外保険も、買い出しも航空券の手配も全部自分でやって、出発のなんと3週間前に、ようやく両親に報告した。それはそれは驚いていて、困惑させてしまったのは反省すべき点であるとは思う。でも、娘のそこまでの覚悟と、完璧な準備を前に、「それはもう、、、行くしかないじゃないの。苦笑」と呆れながらも承知してくれた。
出発の日まで、日本らしい食事を用意してくれたり、父も残りの買い出しをついてきてくれたり、弟も「アフリカ行くの!?笑」「ウガンダどこだよ笑」とか関心持ち始めてくれた。最終的に、空港では、家族とゼミの仲間に見送られての出発となった。

号泣の母、涙をこらえる父と共に@成田空港

留学前にやっておけばよかったこと

英語勉強:日本は、英語を”使う”環境がないだけ。”学ぶ”環境は母国語が日本語な私たちにとって、日本がベスト。
日本の料理の練習:必要な材料とか分かっていなくて、現地で日本の料理をふるまう時に苦労した為。

留学を勧める・勧めない理由

勧める理由:「百聞は一見に如かず」。想像や人からの経験を聞いて、「自分には必要ない」「やっても価値がない」とか決めつける人をよく見かける。しかし、たとえそれが失敗しても自分で汗水涙流しながら苦労した知見は、確実に自分の血肉になる。まず飛び込む、それが私の勧めだ。

これから留学へ行く人へのメッセージ

挫折上等。私は苦しくてもがいている時が7割くらいでした。
でも、現地の匂いを吸い、食や人に触れ合い、自分で踏みしめたあの地は今でも焼き付いています。
学生という役職や会社名を背負っていない今、無茶や法に触れない程度に思い切り「異」を楽しみ、「異」に苦しんできてほしいです。
ほんとうに辛くなったら、帰国すればいいんだから。まず、チャレンジ。がんばれ!