留学内容
一般市民が科学研究に参加する「市民科学」を日本に浸透させる方法を探るため、近年市民科学が急速に発展しているドイツに留学を行った。ベルリンから東に50kmに位置する研究所の町、ミュンヒェベルクにあるライプニッツ農業研究センター(ZALF)にて7か月間のインターンを行い、ドイツで最も有名な市民科学プロジェクトであるMosquitoatlasの企画・運営に携った。メディアが市民科学プロジェクトに与える影響や市民の参加動機など、Mosquitoatlasプロジェクトを様々な観点で分析し、博士課程の方と共著論文を発表予定である。これと同時に様々な市民科学会議に研究所代表として参加し、インタビューを通して、ドイツの公式Webサイトに登録されているプロジェクトを分析し、帰国後に学会で口頭発表を行い、学会誌に論文を投稿した。研究所でのインターンと同時に、自身も持っているDyslexiaという識字障害の治療インストラクターのインターンを受講した。日本では治療法はおろか、Dyslexiaの存在もあまり知られていないため、学んだ内容を和訳し、発表を行おうと考えている。さらに、ベルリンHumboldt大学にて水質及び土壌の保全に関する修士課程の講義を受講し、学生代表として日本の土壌に関するプレゼンテーションを行った。