留学大図鑑 留学大図鑑

室田明星

出身・在学高校:
石川県立金沢泉丘高等学校
出身・在学校:
石川県立大学
出身・在学学部学科:
生物資源環境学部生産科学科
在籍企業・組織:

留学前は、ビザ申請や予防接種などやらなければならないことがたくさんありますよね。
私も最初は何も知らず、大変苦労しました。
オーストラリアに留学されるみなさんの力になれるよう頑張ります!
facebookやinstagramからお気軽にご連絡ください。


最終更新日:2018年11月20日 初回執筆日:2018年11月20日

農学分野のサポーターになるための留学

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 南クイーンズランド大学
  • オーストラリア
  • トゥーンバ
留学期間:
9か月
総費用:
3,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,580,000円
  • 大学独自のもの 20,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級、TOEIC665点、IELTS5.5> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

留学は私にとって幼少期からの夢であったので、大学時代に絶対叶えようという心意気で準備していた。TOEICなどの英語試験、石川国内での国際交流活動、国連での研修に大学1年時から地道に取り組み、そこで得た自信を胸にトビタテの地域人材コースに応募してトビタテ生として派遣していただけることになった。私が留学で学んだことは、専門知識、人脈、文化理解力である。1つ目の専門知識に関しては、農学分野におけるソフトウェアの開発と応用法について、そして日本とオーストラリアの農業の相違点を学んだ。ソフトウェアの主な役割は作物の収量や収穫時期をシミュレーションによって予測し、それを実際の栽培に活かすことである。留学先の南クイーンズランド大学では、このソフトウェア開発に積極的に取り組んでおり、私も2つのプロジェクトに参加させていただくことができた。2つ目の人脈は、留学生活を通して得た多国籍な人々との繋がりのことである。海外と関わる仕事がしたいと考えている私にとっては、将来的にもとても貴重なものである。3つ目の文化理解力は、先ほど述べた多国籍な人々との繋がりの中で得ることができた力である。本当の意味で文化や相手を理解するとはどういうことなのかを真剣に考えさせられる出来事が多々あり、結果的に私が留学で得た最高の成果なのではないかと考えている。

留学の動機

私にとって留学は小さな頃からの大きな夢であった。海外で生活したり働いたりすることに非常に憧れを持っていたので、目に見える成果よりも夢を実現したいという気持ちが私の留学の1番の動機である。また20年間実家で暮らしていたため、知らない土地で起こる困難に一人でも立ち向かうための問題解決力を養いたいというのも理由の1つである。

成果

私が留学で学んだことは多岐にわたるが、特筆したいのは文化理解力である。多国籍な友人とのシェアハウスでの生活において、文化の違いから意見が衝突することがあったが、そのような時に相手にとっての「当たり前」を受け入れて自分の価値観を見直すことが、本当の意味で文化を理解することだと感じた。受け止めるだけでなくその都度自分も変化できる力を持てたことは、私にとって大きな成果だと考える。

ついた力

計画的に夢を実現する力

留学という夢を実現するため、これまでの人生で地道に活動を行ってきた。中学では海外に行く機会こそなかったものの、学校の授業や英語教室で楽しく英語を学んだ。アメリカでの海外研修に参加するために高校を選び、無事に参加することができた。大学ではTOEICなどの英語試験、石川国内での国際交流活動、国連での研修に1年時から地道に取り組んだ。このように計画的に夢に近づくことで、今回の留学は実現できた。

今後の展望

私はこの留学で得た専門知識と文化理解力を武器に、日本で農業の問題を抱える人のサポーターになりたい。日本では農業が非常に重要な産業の一つである一方、従事者の高齢化や生産物の価格低下など多くの問題が発生している。既に起こりつつあるグローバル化の波に農業も乗っていけるよう、自分の知識を持って問題解決に挑んでいきたい。自分がリーダーとして進むのでなく、走っていきたいリーダーを支えられる人材になりたい。

留学スケジュール

2017年
11月~
2018年
8月

オーストラリア(トゥーンバ)

学部3年後期~4年前期までの1年間休学し、その間の9か月間オーストラリア・クイーンズランド州に留学した。現地大学での講義を受けたり、研究に関わらせてもらったり、クイーンズランド州立の研究施設でフィールドワークしたりした。9か月間お世話になった研究員の方とはフィールドワークに一緒に行ったほか、家族も交えてバーベキューや旅行にも行き、楽しい時間を過ごした。

費用詳細

学費:納入総額

1,000,000 円

住居費:月額

701,000 円

生活費:月額

720,000 円

項目:往復渡航費

250,000 円

授業でのプレゼンテーション
フィールドワークで見学した放牧地
費用詳細

学費:納入総額

1,000,000 円

住居費:月額

701,000 円

生活費:月額

720,000 円

項目:往復渡航費

250,000 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

渡航のために意気込んで空港に向かったのに、飛行機が3時間遅延というお知らせ!
翌日に到着したときにバスで迎えに来てもらう予定だったが間に合いそうになかったので、急遽留学先の大学に連絡したところ、時間変更の手続きをすぐにしてくれました。
また翌日空港に着いてからバス乗り場がわからず困っていると、オーストラリア人の女性が声をかけてくれ、無事にバス乗り場までたどり着くことができました。
見知らぬ外国人にもすごく優しく接してくれる、オーストラリアの国民性が大好きになりました!

ブリスベン国際空港にて

学生VISAと予防接種

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

私はVISA申請をはじめとする事務手続きに非常に苦戦しました。
VISA申請画面を開く前に必要なのは留学先機関からの入学許可証とOSHC(オーストラリア独自の留学生向け保険)への加入です。
私の場合、入学許可証を得るためにあらゆる書類を書き、IELTSで必要な点数を取り、更に日本の在籍大学からの成績証明書が必要でした。
かなり時間がかかるので、渡航半年前から取り組むべきです。
OSHCはインターネット上ですぐ申請できるので、早々にやっておけば余裕ができます。

予防接種も時間がかかるという点で苦労するかと思われます。
私はインターネットで種類を調べた後、それを取り扱っている病院に駆け込みました。(ギリギリだったので)
予防接種により確実に抗体を得るには半年ほど必要だそうなので、こちらも渡航半年前から取り組んだほうが良いです。

留学前にやっておけばよかったこと

私はIELTSなどのお金がかかりすぎる試験を先延ばしにしていました。しかし留学直前にはVISA申請などで
どんどんお金が無くなっていくので、多少勉強が追い付いていなくてもできるときに試験をうけておけばよかったと思います。

留学を勧める・勧めない理由

留学は全員にとっていいものというわけではないと思っています。ですが、私のように小さい頃からの夢であった人や、何かしら変化が欲しいという人には非常に良い経験になると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学でのすべての経験が、これからの力になると思います。
あなたの留学が、あなたにとっての宝物になりますように!