留学内容
モデル国から農業についての「ハード」と「ソフト」を学ぶ
オーストラリアは、食糧自給率が世界第2位の農業大国である。2000年代以降、規制緩和による農家への財政支援を政府が行ったが、「ただ補助金を与えるのではなく、いかに競争力を持たせるか」に着眼し、農業政策を進めている。
フランスは、食糧自給率において、世界第4位の欧州一の農業大国である。フランスは世界に先駆け、1973年から青年就農交付金を展開し、若者の農業定着率95%を誇っている。NGOであるWWOOFは若者向けにフランス国内でのファームステイを斡旋している。
カメルーンは、カロリーベース自給率が100%を超え、穀物自給率も約70%を保つ。カメルーンはプランテーションの歴史を持ちながらも、商品作物の研究や生産技術の革新などをいち早く行い、アフリカ諸国の中でも高い自給率を保ってきた。このような農業における改革の姿勢について現状を知ることとでカメルーンをはじめとするアフリカ諸国で活動する際のコミュニケーション方法について学ぶ。
これらの国において、政策や人材確保というシステムとしての農業(ハード)と若者や就農者たちの実情・声を聞き、日本の農業について意見交換すること(ソフト)の2視点から、課題を浮き彫りにし、解決方法を探る。