留学内容
<テーマ>世界初の地震震源掘削プロジェクト
2017年3月に国際陸上掘削計画(ICDP)に採択され、震源域を直接観測するためのドリリングプロジェクト(Drilling into seismogenic zones of M2.0-M5.5 earthquakes in deep South Africa gold mines)に参加するため、南アフリカのWits大学へ3ヶ月間研究留学を行いました。南アフリカの金鉱山の採鉱は非常に深く、残された岩盤に大きな歪が生じることで地震が頻発しています。これらの地震の震源の深さは極めて浅く、地下の水平坑道から50~800メートル先にあり、世界的に見ても極めて貴重な研究フィールドです。(比較:震源の深さ 東日本大震災地下約25キロ 阪神淡路大震災地下約15キロ)
私は地下構造の推定を行う反射法地震探査という手法を用いて、南アフリカ金鉱山で起きたM5.5地震近傍の断層構造の解明に取り組みました。