留学大図鑑 留学大図鑑

乙幡陽太

出身・在学高校:
東京工業高等専門学校
出身・在学校:
三重大学大学院
出身・在学学部学科:
工学部 機械工学科
在籍企業・組織:
三重大学


最終更新日:2019年05月15日 初回執筆日:2019年05月15日

福祉ロボットinドイツ

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ミュンヘン工科大学 電気情報工学科
  • ドイツ
  • ミュンヘン
留学期間:
3か月
総費用:
2,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 570,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC500> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<->

留学内容

障碍者や高齢者に対しての福祉の先進国であり,高齢化の進み具合や面積が近いドイツで,福祉ロボットについてさらなる知識を求めてミュンヘン工科大学に3か月留学を行いました.
留学先の研究室では福祉ロボットに必要とされる知識を勉強するために,人間と関わるロボットに必要とされるプログラムについての研究を任せてもらいました.
また,ドイツの福祉の現状を見るために生活の中でバリアフリーや義手装具,車いすの使用状況を観察していました.
加えて,ドイツ ケルンの世界最大規模の福祉機器の展示会にも足を運び,日本の外の福祉の状況について実際に肌で感じてきました.

留学の動機

福祉の研究者を志したきっかけは,母の足が悪く日常生活で苦労する姿を見てきて,そういった方の日常生活での苦労を取り除きたいと考えたことです.
日本の研究室でも障碍者・高齢者の福祉のための装置等を研究していて論文や教授との話し合いの中で,日本の外の福祉の状況を知ることの必要性を感じました.そこで,日本と高齢化の進行が近いドイツで最先端の研究を行っているミュンヘン工科大学への留学を決めました.

成果

研究では最初,プログラムについての知識がほとんどなかったので苦戦しましたが,スーパーバイザーと話し合い,二人三脚で研究を進め,留学終了前のプレゼンでは教授から「よくやってくれた」と言ってもらえました.
また,日本とドイツの福祉機器の使用の比較から,福祉機器を開発する際には,使用する土地の文化・インフラ・体格・制度を考える必要が学びました.

ついた力

飛び込み力

研究室もそうですが,自分のことを誰も知らない場所に飛び込んで,勇気出して頑張って拙くても話すことで人間関係の輪を広げることができることを改めて実感しました.
また,あえて一人でオクトーバーフェストに赴き,外国人グループに話しかけたり,何か国も旅行したことからどこでも楽しむことができることを学びました.

今後の展望

今後の展望としては,まず福祉ロボットについてのエキスパートになろうと考えています.
エキスパートになった上で,留学の事前研修と事後研修,留学中に出会った人など多様な分野の人とコラボレーションして,障碍者や高齢者だけでなく幅広い人の悩みを解決していけたら幸せだと思います.

留学スケジュール

2018年
9月~
2018年
12月

ドイツ(ミュンヘン)

9月から3か月間,ミュンヘン工科大学の電気情報科の研究室への留学を行いました.
留学の目的はドイツやヨーロッパの福祉機器の使用状況や文化について学ぶためでした.
研究室の研究内容としては,福祉ロボットを開発する際に必ず必要になる人間とロボットの共同作業についてのEUプロジェクトのプログラムについての研究でした.研究には苦戦しましたが,スーパーバイザーとの話し合いや試行錯誤を繰り返すことで,教授からも「よくやってくれた」と言ってもらえるような成果も出すことができました.
また,世界最大規模の福祉機器の展示会に赴き,世界と日本での福祉機器の違いについて考察したり,ドイツ最大の祭りであるオクトーバーフェストなどにも積極的に参加しました.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

オクトーバーフェストに一人で乗り込んでみた
ドイツ ケルンで開催された福祉機器展示会行ってみた
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

一番留学中に印象に残っていることはダンスの人と人をつなげる力です.
高専4年生の時に友人と一緒にダンスサークルを立ち上げ,そこから大学でも大学のほとんどのダンスサークルに参加し,練習や技術を楽しみながら学んできました.
留学前からドイツでもダンスをしたいと考えていましたが,ドイツに到着して大学の友人に聞いてみてもなかなかダンスできる場所が見つからなくて,近所の駐車場でひとり練習をしていました.
ある日,日本からドイツに留学していた友人からドイツのダンスバトルに誘われました.これが転機でした.ダンスイベント当日に出会ったアメリカ人とチーム組んで試合に出て,予選を勝ち抜き,決勝トーナメントに出場することもできました.それからはイベントで出会ったダンサー達に練習場所を紹介してもらい,そこで小学生から40歳くらいまでたくさんのダンサーと仲間になることができました.
また,チーム組んだアメリカ人と一泊二日のベルリン旅行に行ったのもいい思い出です.また,どこでも音楽があれば,言語が違っても友達ができるのもダンスの最高なところだと再確認できました.

ダンスイベントで即興でチーム組んで決勝トーナメント進出
南フランスでも踊ってみた
旅先でストリートパフォーマーと友達に

Air bnbのホストとのやりとりで困ったら,すぐ運営に連絡しましょう.

  • 住まい探し : 一人暮らし

私は留学だいたい3か月前にAir bnbという宿泊サイト(部屋のオーナーがこのサイトを通じて,部屋を貸している)で,オーナーと連絡を取り合い,部屋を予約しました.ところが,留学1か月前になるとオーナーから部屋を貸すことができなくなったので,キャンセルしてほしいとの連絡がありました.(長期滞在の場合,こちらからキャンセルすると費用が生じる)なので,こちらからは費用がかかってしまうのでキャンセルしてほしいと連絡をしましたが,連絡は帰ってきませんでした.
私はオーナー側からキャンセルをしたものだと思っていました.私はほかのオーナーから別の部屋を借りました.
留学が始まって1か月が経ち,キャンセルされたはずの部屋代の請求メールがAir bnbから送られてきてキャンセルされていなかったことに気づきました.そこで,オーナーとキャンセルの件について,話し合いましたがオーナーとは一向に話が進まず,いやな気持になっていました.
最終的に,Air bnbの運営に連絡すると,数回のメッセージでキャンセルが行われ,返金も行われました.
留学中の宿泊などでホストとのやりとりで困ったときは運営に連絡するのが,時間も体力も節約できると思います.

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学先のイベントを探すときには,Facebookのコミュニティ機能がすごい便利だから,検索で Munchen dance というように,地域と探したい内容で検索するといろいろ見つかって留学が一層面白くなると思います.

思い切り楽しんで!!